岩美南小学校 校地内の植物 調査時期:平成20年6月26日,27日
調査場所:岩美南小学校校庭
調査機関:九州環境総合研究所
ビオトープ内 備       考
  校庭
シダ植物 ヒカゲノカズラ 1 ヒカゲノカズラ   【日影葛】常緑性。全国の日当たりのよい山野の斜面,道ばたなどにしばしば群生。日陰にはあまり生えない。
  トクサ 2 スギナ   【杉菜】夏緑性。全国の日当たりのよい山野,空き地,道ばたなどに生育。酸性土壌を好む。胞子嚢穂をつける茎(ツクシ)は食べられる。枝は,ハバチの仲間の幼虫が食べる。
  ゼンマイ 3 ゼンマイ   【銭巻】夏緑性。全国のやや湿った平地,林縁などに生育。若芽は食用にされる。名前は,渦状に巻く若芽の形が古銭に似ているのでつけられた。時計のゼンマイは,この若芽にちなむ。葉はハバチの一種の幼虫が食べる。
  ウラジロ 4 ウラジロ   【裏白】常緑性。新潟・山形県以南の日当たりのよい林縁・林床などに群生。西日本では,正月の飾りに使われるほか,葉柄でかごをつくることもある。
  コバノイシカグマ 5 ワラビ   【蕨】夏緑性。全国の日当たりのよい草原,林床,道ばたに生育。空き地にも侵入する。若芽は食べられる。地下茎からとれる澱粉(でんぷん)は食用にされる。
  ホングウシダ 6 ホラシノブ   【洞忍】常緑性。福島・新潟県以南の日当たりのよい山麓から山地のやや乾燥した崖に生育。名前は,シノブに似て洞穴の周りの崖地に生えることからつけられた。
  チャセンシダ 7 トラノオシダ   【虎の尾羊歯】常緑性。本州以西の人里から山地のやや乾燥した林縁,道ばたの崖,石垣,岩の上などに生育。名前は,葉の形が細長いのをトラの尾に見立ててつけられた。
  シシガシラ 8 シシガシラ 【獅子頭】常緑性。全国の平地から低山地の林縁,村落の道ばたなどに生育。名前は,暗褐色の鱗片のついた様子を獅子の頭に見立ててつけられたといわれる。日本固有種。
  オシダ 9 リョウメンシダ   【両面羊歯】常緑性。全国の山地の林内のやや暗い湿った所に生育。特に,スギの生育適地には多い。名前は,葉の裏表の葉質がよく似て同じように見えるのでつけられた。
    10 オニヤブソテツ   【鬼藪蘇鉄】常緑性。北海道南部以南の海岸近くに多く,関東地方以西では内陸の林縁・林床,道ばたなどにも生育。庭などによく植えられる
    11 ヤマヤブソテツ   【山藪蘇鉄】常緑性。ヤブソテツの変種で,全国の山地の林縁・林床に生育。
    12 オオベニシダ   【大紅羊歯】常緑性。東北地方中部以南の低山地の林床に点々と生育。
  ヒメシダ 13 ミゾシダ   【溝羊歯】夏緑性(無霜地帯では越冬)。全国のやや湿った林床,道ばたなどに生育。名前は,溝の周辺に生育するのでつけられた。
種子植物 マツ 14 アカマツ   【赤松】常緑高木。高さ25b。雌雄同株。北海道南部以南の日当たりのよい尾根筋,岩山の乾燥地など土がやせた所にも生育。建材のほか,火力が強いので焼き物に使う。名前は,樹皮が赤いのでつけられた。
    15 クロマツ   【黒松】常緑高木。高さ20〜30b。雌雄同株。本州以西の日当たりのよい海岸の砂浜,岩上に生育。名前は幹が黒っぽいことからつけられた。葉はマツカレハ,ハバチやメイガの仲間の幼虫が食べる。果実はアオジ,カワラヒワなどが食べる。
  スギ 16 スギ   【杉】常緑高木。高さ20〜40b。雌雄同株。本州以西の山地に自生。屋敷,寺社の境内などに植えられる。名前は,幹が直立していることから,直木(すき)が変化してつけられた。葉はドクガ,マイマイガなどの幼虫が食べる。
  ヒノキ 17 ヒノキ   【檜】常緑高木。高さ20〜30b。雌雄同株。福島県以南の山地に自生。庭園などに植えられる。多くの園芸品種がありヒバと呼ばれる。名前は「火の木」で,昔この木をすりあわせて火をおこした。
  クルミ 18 オニグルミ   【鬼胡桃】落葉高木。高さ6〜10b。雌雄同株。全国の川に沿った湿った所に生育。人家のまわり,庭などに植えられる。果実の中の核は食べられる。
    19 クルミ属の一種   この仲間は,雌花序が新枝の先に直立し,雄花序は前年枝に垂れ下がるのが特徴。果実は核果状の堅果で,食用にするため栽培される種類もある。
  ヤナギ 20 ヤナギ属の一種 ヤナギ類の葉は,コムラサキ,ベニシタバ,シャチホコガやハバチの仲間の幼虫,ゾウムシやハムシの仲間が食べる。
  カバノキ 21 ヤシャブシ   【夜叉五倍子】落葉小高木〜高木。高さ8〜15b。雌雄同株。福島県〜紀伊半島の太平洋側,四国,九州の丘陵地,山地に生育。砂防や緑化にも使われる。類似種オオバヤシャブシは葉,雌花序,雄花序の順につくのに対し,本種は枝先に雄花序がつき,オオバヤシャブシより葉が小さい。果穂から黒色の染料が採れる。
    22 アカシデ   【赤四手】落葉高木。高さ15b。雌雄同株。全国の山野の川岸など,湿った肥沃な所に生育。庭に植えられる。
  ブナ 23 クリ   【栗】落葉高木。高さ5〜15b。雌雄同株。各地の丘陵地,山地に生育。果樹として栽培される。葉はクヌギに似るが,葉脈はより明瞭で側脈の先が葉緑素の入っている鋸歯(きょし)に達する。材はシイタケの原木,薪炭材として利用される。花にアカシジミなどのシジミチョウの仲間,コアオハナムグリなどの甲虫がくる。
種子植物 ブナ 24 スダジイ   常緑高木。高さ15〜20b。雌雄同株。福島・新潟県以南の平地から丘陵地に生育。寺社の境内,人家の周辺にみられる。類似種ツブラジイの樹皮は,なめらかであるが,本種の樹皮には縦に割れ目が入る。薪炭材,シイタケの原木などに使われ,堅果(どんぐり)は生でも食べられる。
    25 コナラ   【小楢】落葉高木。高さ20b。雌雄同株。全国の日当たりのよい山野に生育。人家周辺にも多く,公園に植えられる。かつては薪炭として,落ち葉は堆肥として利用されていた。葉はアカシジミ,ミヤマセセリなどの幼虫,シャクガの仲間の幼虫が食べる。
  ニレ 26 エノキ   【榎木】落葉高木。高さ15〜20b。雌雄同株。本州以西の丘陵地,山地に生育。人家の周辺,道路沿い,寺社の境内などにみられる。果実は食べられる。葉はゴマダラチョウ,テングチョウの幼虫が,幹はタマムシの幼虫が食べる。果実はシロハラ,ツグミ,メジロなどが食べる。
  クワ 27 ヒメコウゾ   【姫楮】落葉低木。高さ2〜5b。雌雄同株。本州以西の丘陵地,平地の林縁,山道沿いに生育。人家の近くにも多い。果実は食べられる。和紙,織物の原料にされた。
    28 イチジク   【無花果】西アジア原産の落葉小高木で江戸時代に渡来し,各地で栽培されている。高さ4〜8b。雌雄異株。葉はイシガケチョウが食べる。熟した果実にスズメバチ類,カナブン,キタテハなどがくる。クワカミキリやゴマダラカミキリなどの幼虫が幹の中を食べる。
  イラクサ 29 ヤブマオ   【藪苧麻】多年草。高さ1〜1.2b。雌雄同株。全国の山地の林縁などに生育。葉はアカタテハの幼虫が食べる。
  タデ 30 ミゾソバ   【溝蕎麦】1年草。高さ 0.3〜 1m。全国のあぜ,水辺などのやや湿った所に群生。名前は溝に生え,ソバに似ているのでつけられた。
    31 イタドリ   【虎杖】多年草。高さ0.5〜1b。雌雄異株。全国の荒れ地,土手,道ばたなどに生育。若い茎は生で食べられる。根茎を乾燥したものは虎杖根(こじょうこん)といい緩下剤に使う。花にコアオハナムグリ,ハナアブの仲間がくる。葉はオトシブミやハバチの仲間の幼虫,イタドリハムシが食べる
    32 スイバ   【酸い葉】多年草。全国の水田のあぜ,道ばたなどに生育。茎や葉に酸味がありスカンポと呼ばれる。若葉は食べられる。葉は,ベニシジミ,ハバチやハムシの仲間の幼虫が食べる。
    33 アレチギシギシ   【荒れ地羊蹄】ヨーロッパ原産の多年草で明治時代に渡来。高さ0.4〜1.2b。荒れ地,畑の周辺,道ばたなどに生育。果実は同じ大きさの粒体3個で,翼は細長くぎざぎざはない。
    34 ギシギシ   【羊蹄】多年草。全国の土手や田畑の周辺など,やや湿った所に生育。果実は同じ大きさの粒体が3個で翼には低い歯がある。類似種ナガバギシギシ,エゾノギシギシとは果実の翼の形,粒体の形・数で識別できる。若芽は食べられる。ギシギシは京都の方言で花穂をゆらすとギシギシと音を立てるのでつけられた。葉はベニシジミ,ハバチやハムシの仲間の幼虫が食べる。
  ヤマゴボウ 35 ヨウシュヤマゴボウ   【洋種山牛蒡】北アメリカ原産の多年草で明治時代に渡来。高さ1〜2b。空き地,林縁,道ばたなどに生育。根はゴボウに似ているが有毒。果実も有毒。
  ナデシコ 36 オランダミミナグサ   【和蘭耳菜草】ヨーロッパ原産の越年草。高さ10〜60a。空き地,田畑の周辺,道ばたなどに生育。類似種ミミナグサは,花柄(かへい)が萼(がく)片より長いのに対し,本種は萼片と同長か短い。
    37 ツメクサ   【爪草】1年草または越年草。高さ2〜20a。全国の空き地,庭,道ばたなどに生育。踏まれ方によって草丈が変わる。名前は細い葉の形を鳥の爪に見立ててつけられた。
    38 ウシハコベ 【牛繁縷】越年草または多年草。高さ20〜50a。全国の荒れ地,山野に生育。類似種ハコベ,コハコベは,雌しべの花柱が3個なのに対し,本種は5個。名前はハコベに比べて全体に大きいのをウシに例えてつけられた。
    39 コハコベ   【小繁縷】越年草または1年草。全国の空き地,畑,道ばたなどに生育。ハコベに似るが全体にやや小型で,茎が暗紫色を帯びる。本種の種子の突起は低くてとがらないが,ハコベ突起はとがる。
  モクレン 40 ホオノキ   【朴の木】落葉高木。高さ30b。全国の丘陵地,山地に生育。花と葉は日本の樹木の中ではもっとも大きい。葉は食物を盛ったり,包んだりするのに使われてきた。樹皮は薬用になる。
  クスノキ 41 アブラチャン   【油瀝青】落葉低木。高さ5b。本州以西の山地の落葉広葉樹林内の湿った所に多い。庭に植えられる。種子や樹皮の油は灯火に使われた。名前は種子,樹皮が油を含むのでつけられた。チャンは瀝青(れきせい:コールタールなど)のこと。
  キンポウゲ 42 トゲミノキツネノボタン   ヨーロッパ〜西アジア原産の1年草または越年草。高さ15〜50a。耕作地などに生育。果実(そう果)は扁平で,縁は肥厚し表面に刺状突起があるのが特徴。
  メギ 43 イカリソウ属の一種   【碇草】名前は,花の形が船の碇(いかり)に似ているのでつけられた。
  アケビ 44 ミツバアケビ   【三葉通草】落葉つる性木本。雌雄同株。全国の山野に生育。庭木,盆栽などに使われる。類似種アケビは小葉が5個なのに対し,本種は3個。果肉や厚い果皮は食べられる。名前は果実の色から「朱実(あけみ)」,熟すと口を開くことから「開け実」などといわれる。葉はアケビコノハの幼虫が食べる。
  ツヅラフジ 45 アオツヅラフジ   【青葛藤】落葉つる性木本。雌雄異株。北海道,関東地方以西の林縁,道ばたなどに生育。
  ドクダミ 46 ドクダミ   多年草。高さ15〜30a。本州以西の人里の半日陰地に群生。全体に特有の臭いがあり民間薬として利用される。名前は毒や痛みに効くということから「毒痛み」が転じてつけられた。
種子植物 ツバキ 47 ヒサカキ   常緑低木〜小高木。高さ4〜8b。雌雄異株。青森県を除く本州以西の平地,丘陵地の林内に生育。境内,生け垣などに植えられる。名前は「姫サカキ」の訛りで葉がサカキに比べて小さいのでつけられた。葉はホタルガやシャクガの幼虫が食べる。果実はカワラヒワ,メジロなどが食べる。
    48 チャノキ   【茶の木】常緑低木。中国西南部〜インド周辺の原産で奈良時代に渡来。高さ2b。緑茶用に栽培される。花にミツバチ,ハナアブ,ヒラタアブの仲間がくる。葉はチャドクガ,チャミノガなどが食べる。
  ベンケイソウ 49 コモチマンネングサ   【子持ち万年草】越年草。高さ6〜20a。種子はできず「むかご」で繁殖する。本州以西の畑,田のあぜ,道ばたなどに生育。名前は葉の付け根に小さな葉4〜6個からなる「むかご」をつけるのでつけられた。
  ユキノシタ 50 ウツギ   【空木】落葉低木。高さ2〜3b。全国の日当たりのよい山野の川沿い,林縁に生育。生け垣,植木に使われる。名前は枝が中空なのでつけられた。旧暦の4月(卯月)に花が咲くので別名「卯の花」。花にアオスジアゲハ,ミヤマカラスアゲハ,ダイミョウセセリ,コアオハナムグリ,クマバチなどがくる。
    51 マルバウツギ   【丸葉空木】落葉低木。高さ1b前後。関東地方以西の山野に生育。
  バラ 52 ヤブヘビイチゴ   【藪蛇苺】多年草。高さ5〜20a。本州以西のやぶ,林縁,道ばたなどのあまり日の当たらない所に多く生育。類似種ヘビイチゴは果実が淡紅色で光沢がなくしわが寄っているのに対し,本種は果実が濃紅色でしわがなく光沢がある。
    53 ビワ   【枇杷】常緑高木。高さ6〜10b。暖地で果樹として栽培される。葉は薬用にされる。11月から翌年1月に咲く花には,ミツバチ,オオクロバエのほかメジロ,ヒヨドリが吸蜜にくる。葉はモンクロシャチホコが食べる。
    54 ヤマザクラ   【山桜】落葉高木。高さ15〜25b。宮城・新潟県以西の山地,丘陵地に生育。庭,公園,街路に植えられる。寿命が長く,吉野の桜もヤマザクラ。花にクマバチ,ミツバチやハナバチの仲間がくる。葉はモンクロシャチホコ,ハバチやシャクガ仲間の幼虫,コガネムシの仲間が食べる。果実はキジバト,ヒヨドリ,ムクドリなどが食べる。
    55 モモ   【桃】中国原産の落葉小高木で古い時代に渡来。高さ3〜8b。庭木,切り花として使われ,果樹として栽培される。
    56 ナシ   【梨】本州以西の山地に生育するヤマナシから改良されたと考えられている。多くの栽培品種がある。花にミツバチ,ハナアブの仲間がくる。
    57 ミヤコイバラ   【都薔薇】落葉低木。高さ2b。新潟・長野県以西の中央構造線から北の丘陵地,低山地の乾いた所に生育。
    58 クマイチゴ 【熊苺】落葉低木。高さ1〜2b。全国の日当たりのよい山地の林縁,荒れ地などに生育。果実は食べられる。
    59 クサイチゴ   【草苺】落葉小低木。高さ20〜60a。本州以西の山野に生育。名前は草のように丈が低く,草のように見えるのでつけられた。果実は食べられる。
    60 ナガバモミジイチゴ   【長葉紅葉苺】落葉小低木。高さ2b。中部地方以西の山野の日当たりのよい林縁などに生育。名前は葉の中央の裂片が長いのでつけられた。果実は食べられる。
  バラ 61 ナワシロイチゴ   【苗代苺】落葉小低木。全国の山野の日当たりのよい所に生育。枝はつる状にのびてはいまわり,花が紅紫色なのが特徴。名前は果実が苗代をつくる6月ごろに熟すのでつけられた。果実は食べられる。
  マメ 62 ネムノキ   【合歓の木】落葉高木。高さ5〜10b。本州以西の林縁や二次林内に生育。小葉が夜閉じるためネムノキの名がついた。花にクロアゲハ,カラスアゲハ,スズメガの仲間などがくる。葉はキチョウ,コミスジ,トモエガの仲間の幼虫が食べる。
    63 イタチハギ   【鼬萩】北アメリカ原産の落葉低木で大正時代に渡来。高さ2〜5b。道路の法面緑化や砂防用に植えられる。河原,崩壊地などで野生化している。▲要注意外来生物(環境省)
    64 ノササゲ   つる性多年草。本州以西の山地の林縁などにみられ,名前のように原野には生育しない。
    65 ヤハズソウ   【矢筈草】1年草。荒れ地,道ばたに生育。名前は小葉の先を引っ張ると矢筈のような形になってちぎれるのでつけられた。葉はキチョウの幼虫が食べる。
    66 メドハギ 【蓍萩】多年草。高さ0.6〜1b。全国の荒れ地,土手,草地,道ばたなどの日当たりのよい乾いた所に生育。名前は茎を占いの筮(めどき)と呼ばれる棒に使ったのでつけられた。葉はキチョウの幼虫が食べる。
    67 マルバハギ   【丸葉萩】落葉低木。高さ1〜2b。本州以西の日当たりのよい山地に生育。ハギの仲間の花にはキチョウ,イチモンジセセリ,ミツバチやハナバチの仲間がくる。花やつぼみ,若い実はルリシジミ,ツバメシジミ,ウラナミシジミの幼虫が食べる。葉はキチョウの幼虫,ハムシの仲間が食べる。ホシハラビロカメムシは葉などの汁を吸う。
    68 ネコハギ   【猫萩】多年草。本州以西の日当たりのよい草地,道ばたなどに地面をはって広がる。
    69 ウマゴヤシ   【馬肥やし】ヨーロッパ原産の1〜2年草で江戸時代に牧草として渡来。高さ10〜60a。類似種コウマゴヤシ,コメツブウマゴヤシは葉柄の基部の托葉が,ウマゴヤシのようにクシの歯状に切れ込まない。名前はすぐれた飼料になることからつけられた。
種子植物 マメ 70 クズ   【葛】つる性多年草。全国の荒れ地,空き地,林縁などに生育。太く長い根から採れる「葛粉」から,葛きり,葛餅をつくる。花にはミツバチ,ハナバチが吸蜜に訪れ,花はルリシジミ,ツバメシジミ,ウラギンシジミの幼虫が食べる。葉は,コミスジの幼虫が食べ,つるはマルカメムシ,ハラビロヘリカメムシなどのカメムシの仲間が汁を吸う。
    71 コメツブツメクサ   【米粒詰草】ヨーロッパ原産の1年草。高さ20〜40a。河原,造成地,道ばたなどに生育。類似種コメツブウマゴヤシは豆果が先の方だけ半回転するのに対し,本種の豆果は枯れた花弁に包まれて成熟し楕円形。
    72 ムラサキツメクサ   【紫詰草】ヨーロッパ原産の多年草で牧草として明治時代に渡来。高さ20〜60a。別名アカツメクサ。葉はモンキチョウ,ツバメシジミの幼虫が食べる。
    73 シロツメクサ   【白詰草】ヨーロッパ原産の多年草。空き地,田畑の周辺などに生育。江戸時代にオランダからガラス器を送ってきたときに,壊れないように乾燥したシロツメクサを詰めものにしたのでつけられた。花にはモンシロチョウ,ベニシジミ,ハナバチやミツバチの仲間がくる。葉はモンキチョウ,ツバメシジミの幼虫が食べる。
    74 ヤブツルアズキ   【藪蔓小豆】つる性1年草。本州以西の草地に生育。アズキは本種を改良したものといわれている。
    75 ヤマフジ   【山藤】つる性の落葉木本。近畿地方以西の低山の林縁や明るい樹林内に生育。類似種フジは,つるの巻き上がる方向が左巻き,花序の長さは20〜100aであるのに対し,本種は右巻きで花序は10〜20a。花にミツバチやハナバチの仲間などがくる。花はウラギンシジミ,ルリシジミが食べる。葉はハムシの仲間,シャクガの幼虫などが食べる。別名ノフジ。
  カタバミ 76 カタバミ   【傍食】多年草または1年草。全国の空き地,庭,道ばたなどに生育。果実は熟すと割れて種子をはじき飛ばす。類似種オッタチカタバミは茎が直立し,茎に毛が多い。名前は葉が夕方に閉じて一方が欠けて見えるのでつけられた。ヤマトシジミはカタバミの葉しか食べない。
  トウダイグサ 77 アブラギリ   【油桐】落葉高木。高さ15b。雌雄同株。中部地方以西に分布するが自生かどうか不明。種子から桐油が採れ,油は塗料や油紙の材料として使われた。オオキンカメムシが汁を吸う。
    78 アカメガシワ   【赤芽柏】落葉高木。高さ15b。本州以西の伐採跡地,林縁などに生育。雌雄異株。名前は新芽が赤く,葉をカシワのように食物をのせるために使ったのでつけられた。花にトラマルハナバチ,ハナカミキリの仲間がくる。果実はキジバト,ジョウビタキなどが食べる。
  ミカン 79 キンカン   【金柑】中国原産の常緑低木で江戸時代に渡来。高さ1〜2b。皮ごと食べられる。
    80 カラスザンショウ   【烏山椒】落葉高木。高さ15b。雌雄異株。全国の河原,伐採跡地,林縁などに生育。名前はサンショウに似て全体が大きく,利用価値があまりないのでカラスがつけられた。葉はアゲハ,モンキアゲハ,クロアゲハ,オナガアゲハ,カラスアゲハなどが食べる。
  ミカン 81 サンショウ   【山椒】落葉低木。高さ1〜1.5b。雌雄異株。全国の丘陵地,低山地のやや湿り気のある林縁・林内に生育。葉や実を利用するため栽培される。葉はアゲハ,クロアゲハ,オナガアゲハなどが食べる。果実はカワラヒワ,キジバト,ヒヨドリなどが食べる。
  ウルシ 82 ヌルデ   【白膠木】落葉小高木。高さ5〜10b。平地から低山地の林縁,崩壊地などに生育。雌雄異株。葉にアブラムシによる「虫こぶ」ができる。五倍子(ごばいし)と呼ばれる虫こぶからは薬などの原料になるタンニンを採る。果実はロウの原料になる。名前は白い樹液を器具などに塗ったのでつけられた。果実はジョウビタキ,ツグミ,ヒヨドリなどが食べる。
    83 ハゼノキ   【黄櫨】落葉高木。高さ7〜10b。雌雄異株。関東地方南部以西の山野に生育。類似種ヤマハゼ,ヤマウルシは葉に毛があるのに対し,本種は無毛。果実からロウを採るために栽培されてきた。果実はキジバト,ツグミ,ヒヨドリなどが食べる。
    84 ヤマウルシ   【山漆】落葉低木。高さ3〜8b。雌雄異株。全国の丘陵地,山地に生育。樹液に触れるとかぶれるので注意。
  カエデ 85 ウリカエデ   【瓜楓】落葉小高木。高さ6〜8b。雌雄異株。福島県以南の山地の尾根筋,尾根に接する傾斜地に生育。庭に植えられる。名前は樹皮がマクワウリの果皮に似ているのでつけられた。カエデは「蛙手」の意味で葉の形がカエルの手に似ているのでつけられた。
  トチノキ 86 トチノキ   【栃の木】落葉高木。高さ20〜30b。雌雄同株。札幌以南の山地の沢沿いに多く生育。公園,街路,庭に植えられる。種子から「とち餅」をつくる。花はミツバチの重要な蜜源の一つ。花にハナバチ,ハナカミキリ,ハナムグリの仲間がくる。葉はシャチホコガの仲間の幼虫が食べる。
  モチノキ 87 イヌツゲ 【犬黄楊】常緑小高木。高さ2〜6b。雌雄異株。本州以西の山地の林内・林縁,草地などに生育。庭や生け垣に植えられ,樹皮から鳥もちが採れる。類似種ツゲ(ツゲ科)は葉が対生するのに対し,本種は互生する。名前はツゲに似ているが材が役に立たないのでつけられた。
    88 ソヨゴ   常緑低木または小高木。高さ3〜7b。雌雄異株。新潟・茨木県以西の山地の乾いた林内・林縁に生育。庭に植えられる。葉はタンニンを含み褐色の染料になる。名前は硬い葉が風にそよいで音を立てる様子からつけられた。
  ニシキギ 89 コマユミ 落葉低木。高さ1〜2b。山地の林内・林縁に生育。ニシキギは枝にコルク質の翼があるが本種にはない。
  ブドウ 90 ノブドウ   【野葡萄】落葉つる性木本。全国の山野に生育。葉の形に変化が多い。ノブドウタマバエが虫こぶをつくる。葉はセスジスズメなどのスズメガの仲間の幼虫が食べる。果実はツグミ,ヒヨドリ,ムクドリなどが食べる。
    91 ツタ   【蔦】落葉つる性木本。全国の山野の林内・林縁に生育。
    92 サンカクヅル   【三角蔦】落葉つる性木本。雌雄異株。本州以西の山地の林縁に生育。
種子植物 ザクロ 93 ザクロ   【柘榴】西アジア7原産の落葉高木で古い時代に渡来。高さ5〜8b。庭,校庭などに植えられる。淡紅色の種皮は甘酸っぱく食べられる。ザクロは柘榴の音読み。
  アリノトウグサ 94 アリノトウグサ   【蟻塔草】多年草。全国の山野の日当たりのよい草地に生育。名前は草全体を蟻塚に,小さな花をアリに見たててつけられた。
  ミズキ 95 ヤマボウシ   【山法師】落葉高木。高さ5〜15b。本州以西の丘陵地,低山地の林内・林縁に生育。公園,庭,街路に植えられる。果実は食べられる。名前は花序を頭に,白い総苞片(そうほうへん)を頭巾に見立てて「山法師」とつけられた。
    96 クマノミズキ   【熊野水木】落葉高木。高さ8〜12b。本州以西の丘陵地,山地の林内に生育。類似種ミズキは葉が互生であるのに対し,本種は対生。名前は初めて発見された三重県熊野にちなんでつけられた。野鳥が果実を食べて種子を散布する。
  ウコギ 97 コシアブラ   【漉し油】落葉高木。高さ5〜20b。全国の山地の林内に生育。名前は,樹脂を漉(こ)してつくった塗料をさび止めに使ったのでつけられた。若い葉は食べられる。
    98 ウド   【独活】多年草。高さ1〜1.5b。全国の山野に生育。若芽は食べられ栽培もされる。花にはハナアブ,ヒラアタアブ,ミツバチなどがくる。カメムシの仲間が果実の汁を吸う。
    99 タラノキ   落葉低木または高木。高さ2〜6b。雌雄同株。全国の丘陵地,低山地の崩壊した斜面・荒れ地に生育。若芽は食べられる。花にコアオハナムグリ,ハナバチの仲間がくる。カメムシの仲間が葉や若い葉柄から汁を吸う。
  セリ 100 ツボクサ   【壺草】多年草。関東地方以西の少し湿り気のある庭,道ばた,林内に生育。名前は壺(または坪:庭のこと)に生えるのでつけれた。
    101 チドメグサ   【血止草】多年草。高さ2〜5a。本州以西の空き地,庭,道ばたなど少し湿った所に生育。類似種ノチドメは葉の直径2〜3a,切れ込みが深いのに対し,本種は直径1〜1.5aで浅く裂ける。またノチドメと違って葉に毛がない。名前は葉を止血に使ったのでつけられた。
  リョウブ 102 リョウブ   【令法】落葉小高木。高さ8〜10b。北海道南部以南の丘陵地,山地の林内に生育。庭,公園に植えられる。新芽は食べられる。
  ツツジ 103 ネジキ   【捩木】落葉低木〜小高木。高さ2〜7b。東北地方南部以南の丘陵地,山地の乾燥した尾根や斜面に生育。庭に植えられる。名前は幹がねじれているのでつけられた。有毒植物。
    104 アセビ   【馬酔木】常緑低木〜小高木。高さ1〜8b。山形・宮城県以南の山地の日当たりのよい所に生育。庭に植えられる。有毒植物。馬が食べると,酒に酔ったようになるので馬酔木と書いた。花やつぼみはコツバメの幼虫が食べる。ウシカメムシが汁を吸う。
    105 ダイセンミツバツツジ   【大山三葉躑躅】落葉低木。高さ1〜4b。長野県,中国地方,四国の山地の林内・林縁に生育。葉柄に毛があるのが本種の特徴。名前は鳥取県の大山で発見されたのでつけられた。
    106 ヤマツツジ   【山躑躅】半常緑低木。高さ1〜4b。北海道南部以南の丘陵地,山地の林内・林縁に生育。生け垣,公園に植えられる。
  ヤブコウジ 107 ヤブコウジ   【藪柑子】常緑小低木。高さ10〜20a。本州以西の山地の林内に生育。庭に植えられる。
  サクラソウ 108 オカトラノオ   【岡虎の尾】多年草。高さ0.6〜1b。全国の丘陵地の林縁,草地などに生育。名前は花序を虎の尾に見立ててつけられた。類似種ヌマトラノオは湿地に生え,花序が直立する。
    109 コナスビ   【小茄子】多年草。全国の空き地,畑の周辺,道ばたなどに生育。名前は果実の形が小型のナスに似ているのでつけられた。
  カキノキ 110 カキノキ   【柿の木】中国原産の落葉小高木で古い時代に渡来。高さ3〜10b。雌雄同株。庭に植えられる。葉はイラガの仲間が食べる。果実はウグイス,ツグミ,ヒヨドリなどが食べる。
  キョウチクトウ 111 テイカカズラ   【定家葛】常緑つる性木本。本州以西の常緑樹林の林内,岩場に生育。茎から気根を出して樹幹や岸壁をよじのぼる。茎や葉を薬用にする。
  アカネ 112 キクムグラ   【菊葎】多年草。高さ20〜40a。全国の山地の林縁に生育。
    113 ヤエムグラ   【八重葎】1〜越年草。全国の荒れ地,田畑,道ばたに生育。果実の表面にはカギ状の毛があり衣類などにくっつく。名前は幾重にも折り重なって生えるのでつけられた。
    114 ヘクソカズラ   【屁糞葛】多年草。全国の荒れ地,空き地,道ばたなどに生育。茎は長いつるになって他物に巻きついてのびる。名前は葉などに強い臭いがあるのでつけられた。葉はスズメガの仲間の幼虫,ハムシが食べる。
  ヒルガオ 115 ヒルガオ   【昼顔】つる性多年草。全国の荒れ地,道ばたなどに生育。類似種コヒルガオとは葉の基部の形,花柄上部の翼の有無などで識別できる。花にハナバチの仲間がくる。葉はエビガラスズメの幼虫,ジンガサハムシの仲間が食べる。ホオズキカメムシが葉や茎の汁を吸う。
種子植物 シソ 116 トウバナ   【塔花】多年草。高さ15〜30a。本州以西のやや湿り気のある田のあぜ,道ばたに生育。名前は花穂(かすい)を塔に見立ててつけられた。
    117 ヤマトウバナ   【山塔花】多年草。高さ30〜70a。中部地方以西の山地の木陰に生育。
    118 カキドオシ   【垣通し】多年草。高さ5〜25a。全国の空き地,庭,田畑の周辺,道ばたなどに生育。地面にはった茎の節々から根を出して広がる。名前は茎が垣根を通りぬけてのびるのでつけられた。
  ゴマノハグサ 119 タチイヌノフグリ   【立犬の陰嚢】ヨーロッパ原産の越年草ときに1年草。高さ10〜30a。空き地,畑,道ばたなどに生育。
  オオバコ 120 オオバコ 【大葉子】多年草。高さ10〜20a。全国の日当たりのよい空き地,道ばたなどに生育。種子は,ぬれると付着しやすくなりそれによって運ばれる。名前は葉が広く大きいのでつけられた。カメムシの仲間が若い実の汁を吸う。
  スイカズラ 121 コツクバネウツギ   【小衝羽根空木】落葉低木。高さ2b。中部地方以西の日当たりのよい丘陵地の雑木林に生育。類似種ツクバネウツギは萼片が5個あるのに対し,本種は2〜3個なので識別できる。
    122 スイカズラ   【吸葛】半常緑つる性木本。北海道南端以南の山野,道ばたに生育。花の芳香は昼より夜の方が強くなる。名前は子どもたちが花の奥にある蜜をよく吸ったのでつけられた。若葉は食べられる。花に,クマバチがくる。葉はイチモンジチョウの幼虫が食べる。
    123 コバノガマズミ   落葉低木。高さ4b。福島県以西の丘陵地,山地に生育。
    124 ミヤマガマズミ   落葉低木。高さ5b。全国の山地の林内・林縁に生育。類似種ガマズミ,コバノガマズミは,葉の両面に星状毛があるのに対し,本種は表面がほとんど無毛,裏面脈上に少し毛がある。
    125 タニウツギ   【谷空木】落葉小高木。高さ5b。北海道西部,本州の主に日本海側に生育。観賞用に庭,公園に植えられる。葉はイチモンジチョウの幼虫が食べる。
  キク 126 ヨモギ   【蓬】多年草。高さ0.5〜1.2b。本州以西の空き地,道ばたなどに生育。若葉は「餅草」に利用される。灸に使う艾(もぐさ)は葉を乾燥して綿毛だけを集めたもの。葉はヒメアカタテハの幼虫,ハムシの仲間が食べる。カメムシやヨコバイの仲間は茎や葉から汁を吸う。
    127 ノアザミ   【野薊】多年草。高さ0.5〜1b。本州以西の山野に生育。アザミの仲間で春から初夏にかけて咲くのは本種だけ。花にアゲハ,ツマグロヒョウモン,セセリチョウやハナバチの仲間がくる。葉はハムシの仲間が食べ,ヘリカメムシの仲間が汁を吸う。
    128 オオキンケイギク   【大金鶏菊】北アメリカ原産の多年草で明治時代に渡来。高さ30〜70a。八重咲きもある。全国の道路の法面,河原などに生育。名前は花の色が中国に生息するキジの仲間「金鶏」のオスの羽色に似ているのでつけられた。「外来生物法」で●特定外来生物に指定されており栽培,移植などは禁止されている。
    129 ヒヨドリバナ   【鵯花】多年草。高さ1〜2b。全国の山地の林縁,道ばた,草地に生育。名前はヒヨドリが鳴くころ花が咲くのでつけられた。
    130 ハキダメギク   【掃溜菊】北アメリカ原産の1年草。高さ15〜60a。名前は世田谷区のはきだめ(ゴミため)で初めて発見されたのでつけられた。
    131 チチコグサ   【父子草】多年草。高さ15〜40a。全国の山野の道ばた,草地などの日当たりのよい所に生育。頭花(とうか)は茎の先に集まって咲く。類似種ハハコグサの茎は根元から何本も分かれて立つのに対し,本種は根元から短い匍匐茎を出しこれで増える。
    132 ウスベニチチコグサ   【薄紅父子草】1年草または越年草。関東地方以西の空き地,道ばたなどに生育。総苞(そうほう)がバラ色をしているのが特徴。類似種ウラジロチチコグサは総苞片が鈍頭であるが,本種は鋭くとがる。
    133 ブタナ   【豚菜】ヨーロッパ原産の越年草。高さ40〜80a。空き地,土手の斜面,道ばたなどに生育。名前はフランスの俗名(ブタのサラダ)を訳してつけられたという。▲要注意外来生物(環境省)
    134 オオジシバリ   【大地縛り】多年草。高さ8〜15a。やや湿り気のある田のあぜ,畑の周辺,道ばたなどに生育。葉は,へら形。名前は,はう茎が地面を縛るように見え,ジシバリより大形なのでつけられた。
    135 ニガナ   【苦菜】多年草。高さ20〜50a。全国の日当たりのよい野原,あぜ道など人里近くから丘陵地,山地に生育。名前は茎や葉を切ると苦い乳液が出るのでつけられた。
    136 アキノノゲシ   【秋の野芥子】越年草または1年草。高さ0.6〜2b。全国の日当たりのよい荒れ地,田畑の周辺,道ばたなどに生育。根は太く二股に分かれる。
    137 コウヤボウキ   【高野箒】落葉小低木。高さ0.5〜1b。関東地方以西の山地の日当たりのよいやや乾いた林縁に生育。名前は高野山で枝をほうきの材料にしたのでつけられた。
    138 フキ   【蕗】多年草。高さ10〜20a。雌雄異株。本州以西の山野,道ばたに生育。地下茎をのばして増える。若い花茎(フキノトウ),葉柄は食べられる。
種子植物 キク 139 コウゾリナ   【髪剃菜】越年草。高さ0.3〜1b。全国の空き地,土手の斜面,道ばたなどに生育。名前は茎・葉に剛毛が密生し,さわるとざらついて手が切れそうなので,髪剃(こうそり:カミソリのこと)に例えてつけられた。
    140 セイタカアワダチソウ 【背高泡立草】北アメリカ原産の多年草。高さ2.5b。荒れ地,河川敷,道ばたなどに群生。地下茎をのばして増える。アレロパシー作用がある。▲要注意外来生物(環境省)
    141 ヒメジョオン   【姫女苑】北アメリカ原産の1年草ときに越年草で明治維新のころ観賞用として渡来。高さ0.3〜1b。空き地,道ばたなどに生育。類似種ハルジョオンは茎の断面が空洞であるのに対し,本種は中空でない。花にモンシロチョウ,ベニシジミなどがくる。▲要注意外来生物(環境省)
    142 セイヨウタンポポ   【西洋蒲公英】ヨーロッパ原産の多年草。高さ5〜30a。空き地,田畑の周辺,道ばたなどに生育。在来のタンポポとは異なり,受粉しなくとも種子をつくることができ,ほぼ1年中花が咲く。総苞外片が反り返るのが特徴。花にシロチョウやミツバチ,ハナアブ,ハムシの仲間がくる。▲要注意外来生物(環境省)
  ユリ 143 サルトリイバラ 【猿捕茨】落葉つる性半低木。雌雄異株。全国の山野や草原の林内・林縁に生育。西日本では葉を団子を包むのに使う。根茎は薬用になる。葉はルリタテハの幼虫,ハムシの仲間が食べる。
  ヤマノイモ 144 ヤマノイモ   【山の芋】つる性多年草。雌雄異株。全国の山野に生育。類似種ナガイモは葉が厚く,基部が左右に大きく張り出すのに対し,本種の基部は心形。根と珠芽は食べられる。葉はダイミョウセセリ,キイロスズメの幼虫,ハムシの仲間が食べる。バラハキリバチは葉を丸く切り取って巣に運ぶ。
    145 カエデドコロ   【楓野老】つる性多年草。中部地方以西の山野に生育。雌雄異株。
    146 オニドコロ   【鬼野老】つる性多年草。雌雄異株。全国の山野に生育。類似種ヤマノイモは雄花雌花ともに白色であるのに対し,本種は淡黄緑色。ヤマノイモと違って珠芽(むかご)はできない。葉はダイミョウセセリの幼虫が食べる。
  アヤメ 147 ニワゼキショウ   【庭石菖】北アメリカ原産の多年草。高さ10〜20a。公園,芝生,道ばたなどの日当たりのよい所に生育。類似種オオニワゼキショウは高さが20〜30a,花の直径が約1aであるのに対し,本種の花径は約1.5aと大きい。名前は葉が石菖に似て庭に生えるのでつけられた。
  イグサ 148   【藺】多年草。高さ0.7〜1b。全国の山野の湿地に生育。畳表に使うのは本種の栽培品種。
    149 コウガイゼキショウ   【笄石菖】多年草。高さ30〜40a。全国の湿地,水辺に生育。名前は平たい葉を笄(日本髪にさす細長い装身具)に,全体の感じをセキショウに例えてつけられた。
    150 クサイ 【草藺】多年草。高さ30〜50a。全国のやや湿った空き地,畑の周辺などに生育。種子はぬれると付着しやすくなり,オオバコの場合と同様に人の足などについて広く散布される。
    151 ヤマスズメノヒエ   【山雀の稗】多年草。高さ20〜40a。全国の山野の草地に生育。別名のヤマスズメノヤリは山に生え,茎につく花穂(かすい)の形を大名行列の毛槍に見立ててつけられた。
  イネ 152 アオカモジグサ   【青髢草】多年草。高さ40〜80a。全国の畑や道ばたなどに生育。カモジグサに似るが外花穎に長い剛毛が散在し,内花穎が外花穎より短いこと,芒が紫色にならず花穂全体が緑色。名前は子どもが若葉を人形の髢(かもじ)にして遊んだのでつけられた。
    153 カモジグサ   【髢草】多年草。高さ0.4〜1b。全国の空き地,土手,道ばたなどに生育。類似種アオカモジグサの小穂(しょうすい)は紫色を帯びず小花(しょうか)の内穎(ないえい)は外穎より短い。名前は子どもが若葉を人形の髢(かもじ)にして遊んだことからつけられた。ホソハリカメムシなどのカメムシの仲間が未熟の実から汁を吸う。
    154 ヤマヌカボ   【山糠穂】多年草。高さ30〜70a。全国の山野の林内・林縁に生育。
    155 ヌカボ   【糠穂】多年草。高さ30〜70a。全国の山野の草地,道ばたに生育。名前は細かな小穂からつけられた。
    156 ハナヌカススキ   ヨーロッパ原産の1年草。高さ10〜40a。本州以西の河川敷などの荒れ地に生育。
    157 コバンソウ   【小判草】ヨーロッパ原産の1年草で明治時代に観賞用として渡来。高さ30〜70a。本州中部以南の海岸や砂地に生育。名前は褐色に熟した小穂の形を小判に見立ててつけられた。
    158 ヒメコバンソウ 【姫小判草】ヨーロッパ原産の1年草で観賞用として渡来。高さ10〜60a。荒れ地,道ばたなどに生育。名前は褐色に熟した小穂の形を小判に見立ててつけられたコバンソウに似て,小穂が小さく愛らしいので「姫」がつけられた。
    159 ギョウギシバ   多年草。花茎の高さ15〜40a。全国の空き地,海岸,道ばたに生育。類似種シバは花序が円柱状であるのに対し,本種は掌状で3〜7個。名前は小穂(しょうすい)や花茎が行儀よく並ぶからとか,高僧弘法にちなむ「弘法芝」に対して行基(ぎょうぎ)の名をつけたという説もある。
    160 カモガヤ   【鴨茅】ヨーロッパ〜西アジア原産の多年草で明治時代に渡来。高さ0.3〜1.2b。オーチャードグラスとして牧草栽培されていたものや緑化に利用されていたものが,空き地,畑の周辺,道ばたなどで野生化。名前は小穂の形からつけられたが,英名cock's foot grassのcock(鶏)をduck(鴨)と誤訳したといわれる。▲要注意外来生物(環境省)
    161 オニウシノケグサ   【鬼牛の毛草】ヨーロッパ原産の多年草。高さ0.4〜1.8b。戦後,緑化用に植えられていたものが空き地,道ばたなどで野生化。類似種ヒロハウシノケグサは葉身の基部の縁が無毛,小穂の第1苞穎が長さ2〜3_であるのに対し,本種は葉身基部の縁に細毛があり第1苞穎が5〜7_と長い。▲要注意外来生物(環境省)
種子植物 イネ 162 チガヤ   【茅】多年草。高さ30〜80a。全国の造成地,河原,土手などに生育。名前は群がって生えることから千の茅の意味でつけられた。開花前の若い花序(かじょ)は噛むと甘い。葉はイチモンジセセリ,チャバネセセリ,ヒメウラナミジャノメなどの幼虫が食べる。
    163 ススキ   【薄】多年草。高さ1〜2b。全国の空き地,堤防,道ばたなどに生育。葉の縁は,手が切れるほど硬くざらつく。カヤとも呼ばれ,かつては茅葺き屋根の材料にした。葉はチャバネセセリ,ヒメジャノメ,クロコノマチョウなどの幼虫,ササキリなどのキリギリスの仲間が食べる。カメムシ,ウンカ,アワフキムシが茎から汁を吸う。
    164 ヌカキビ   【糠黍】1年草。高さ0.3〜1.2b。全国の林縁,道ばたなどやや湿った所に生育。名前は小さな小穂(しょうすい)を糠に例えてつけられた。
    165 ヨシ   【葦】多年草。高さ1.5〜3b。全国の河の岸辺,湿地,休耕田などに生育。地下茎をのばし,節々から根を下ろし,茎を直立させる。アシとも言う。ウンカ,アワフキムシ,カメムシの仲間が茎や葉から汁を吸う。
    166 モウソウチク   【孟宗竹】中国原産で江戸時代に渡来。北海道南部以南の各地で栽培されている。高さ10〜15b。類似種マダケは節の隆起が2輪状であるのに対し,本種の節は1輪状。タケノコにはえぐみがある。ササやタケ類の葉は,ヒカゲチョウ,セセリチョウの仲間が食べる。
    167 スズメノカタビラ   【雀の帷子】越年草または1年草。高さ10〜30a。全国の人家周辺,庭,畑,道ばたなどに生育。葉はイチモンジセセリの幼虫が食べる。
    168 ヒエガエリ   【稗返り】越年草。高さ20〜40a。本州以西の日当たりのよい湿地に生育。名前はヒエに似て小型なので,ヒエの原種に先祖返りしたものと考えられてつけられた。
    169 チマキザサ 【粽笹】高さ1.5〜2b。北海道,東北地方,本州・九州の日本海側の山地の林床に群生。葉は長さ20〜25a,幅6〜8aと大きく,無毛なので,ちまきを包むのに使われる。名前もここからきている。
    170 マコモ   【真菰】多年草。高さ1〜2b。根茎は太くて泥中を長くはう。全国の池沼,河口などに生育。種子は稲作が伝来するまでは食糧にされたという。名前は葉を編んで菰をつくったのでつけられた。
    171 シバ   【芝】多年草。高さ10〜20a。全国の日当たりのよい空き地,野原などに生育。花茎は節から直立し,紫褐色を帯びた円柱状の花序(かじょ)をつける(ギョウギシバの花序は掌状)。造園関係では野芝と呼ばれる。葉はヒメウラナミジャノメの幼虫が食べる。
  カヤツリグサ 172 オニスゲ   【鬼菅】多年草。高さ20〜50a。全国の水湿地に生育。地下匐枝をのばして増える。名前は,大きなトゲトゲした花穂(かすい)の形から鬼を連想してつけられた。
    173 ジュズスゲ   【数珠菅】多年草。高さ30〜60a。全国の山野の木陰などに生育。名前は花穂(かすい)を数珠に見立ててつけられた。
    174 タチスゲ   多年草。高さ20〜60a。本州以西の水湿地に生育。
    175 ゴウソ   【郷麻】多年草。高さ40〜70a。全国の田のあぜ,水辺,湿地に生育。短い匐枝をだして大きな株をつくる。
    176 ヤワラスゲ   【柔菅】多年草。高さ20〜70a。本州以西の平地,丘陵の湿った草地に生育。名前は全体が柔らかそうに見えるのでつけられた。
  ショウガ 177 ハナミョウガ   【花茗荷】常緑の多年草。高さ40〜60a。関東地方以西の暖地の林内に生育。葉はクロセセリの幼虫が食べる。
  ラン 178 ネジバナ   【捩花】多年草。花茎の高さ10〜40a。全国の日当たりのよい空き地,芝生,草地などに生育。花序(かじょ)はらせん状に巻くが,巻き方に粗密があり,左巻きと右巻きとがある。名前は花序がねじれているのでつけられた。別名モジズリ。
2門 70科 178種 61 130