平成14・15・16年度文部科学省エイズ教育(性教育)推進指定事業

豊かな心を育み、心身ともに健やかな生徒の育成

- 第2の誕生を支える性の自立を目指して -

平成16年10月1日・発表                                  発表者 教諭 山本直子

本校における性教育の目標
・女性または男性としての自己の性の認識を確かなものにする。
・人間尊重、男女平等の精神に基づいて、男女の人間関係を築かせる。
・家庭や社会の一員として生きていく上で必要な人間の性に関する基本的な事柄を習得させ、現在及び将来の生活において、性に関わる諸問題に対し、適切な意志決定ができるようにする。
・青年期における人間としての望ましい生き方を学ばせる。


研究組織







1年生部会
校長 性教育委員会 全体研究会 2年生部会
3年生部会

※性教育委員会は特別委員会の一つとして各学年1〜2名・保体主事・養護教諭で構成する

平成16年度性教育年間指導計画
題材 ねらい 指導事項

一学年
1.思春期のこころとからだ
-第2次性徴を迎えて-
ビデオ「子ども達へいのちと愛のメッセージ
【ビデオ】7月
(中学校での性教育の導入)
第2次性徴は、子どもから大人に向かって誰もが通る大切な架け橋であるととらえさせることによって思春期をよりよく過ごす心情を培う。
第2次性徴の発現の意味や発現にともなう悩み・不安
性教育の意義
2.エイズについて
【授業】11月
エイズに関して正しい知識を学び、感染者とともに生きていこうという気持ちをもつことができる。 身近な問題としてのエイズ@
3.新しい自分との出会い
-思春期のこころ-
【授業】2月
思春期の特徴を知り、自他を大切にして、自分らしく精一杯生きていこうすることができる。
思春期の心と体
不安や悩みの対処
前向きな生き方

二学年
4.生命の誕生
【希望館山下先生】
5月
誕生の喜びを心情的にとらえさせることにより、自分だけのものではない「自分の存在」や「命の尊さ」について考える。
生命を生み出す可能性を持った体を大切にしようとする意識を持つことができる。自分だけでなく他人の生命を大切にすることを理解する。
発達する心と体
生命の連続性
5.性への関心と理解
【研究授業】
性情報の中には、性を興味本位・快楽本位にあつかったものが多いことを知り、様々な情報の中から正しい知識や考え方を選択し、健全な性意識を育てる。
性意識は、吸収した性情報によって大きく影響を受けることを認識させ、性情報に対する接し方や選択する感性を育てる。
性教育の情報源
性の商品化
性情報による影響
性情報の選択の仕方


6.男女の性差
【授業】2月
人間の性的欲求や性行動の男女差に気づき、互いの心やからだを大切にし、人間として適切な行動がとれるようにこころがけること。 異性への理解・尊重

三学年
7.性の自立
【授業】7月
自己の性の認識を確かなものにし、性についての自己判断力・自己決定力を身につけ、人間として適切な行動がとれるようにこころがけることができる。 性行動の問題点
望まない妊娠・出産
適切な行動選択
8.エイズとわたし
【鳥取大学医学部保健学科看護学生によるピアエデュケーション】9月
ピアエデュケーション
専門のトレーニングを受けた若者たちが、同世代の仲間に対し、エイズに関する基礎知識や予防法をはじめ、命の問題やともに生きることの大切さを伝えていく。
身近な問題としてのエイズA
性感染症としてのエイズとその予防

9.人間の幸福と性
-中学生の性教育のまとめ-
【講演会】2月
性に対する諸問題に目を向け、性を持つ人間としての自覚責任の大切さを知り、今後のよりよい生き方を考える。 責任ある行動
愛・結婚・将来設計
自立とは
・社会的・精神的・経済的

害児学級
1.大人に近づく私のからだ 第2次性徴の仕組みを理解し、自分の性を受け止めさせる。
思春期の心の発達と心の変化に気づく。
男女の発達の違い
個人差
2.異性への関心と興味 異性を尊重し仲良く生きることができる。 性情報
男女交際
3.自分で守る大切なからだ プライベートゾーンについて知る
性被害にあいそうになった時の手立てを知る。
性感染症について理解する
生命誕生について考える。
プライベートゾーン
加害と被害
エイズ
いのちのきずな
指導の流れ
1年 2年 3年 障害児学級
性の自認 生命誕生 ○生命の誕生
身体的心理的発達 ○性に関するアンケート調査
○思春期の心と体
第2次性徴を迎えて
○心身の発達と心の健康
(保健体育)
○新しい自分との出会い
思春期の心
○性の自立
適切な行動選択
○大人に近づく私のからだ
男女差
個人差
人間関係・社会的側面 家庭社会との関わり ○性への関心と理解
性の商品化
性情報


○男女交際
性行動の問題点

○人間の幸福と性
愛・結婚・将来設計
自立とは
○異性への関心と興味
性情報
男女交際

○自分で守る大切なからだ
プライベートゾーン
性被害
いのちのきずな
エイズに関する指導 ○エイズについて
身近な問題としてのエイズ
○性感染症の予防
(保健体育科)


○エイズとともに生き

ピアエデュケーション

レッドリボンサークル
レッドリボンについて(豆知識)
レッドリボンは「赤いリボン」を胸につけ、エイズに対する理解と支援の意思を示し、支援運動として世界的に展開しているものである。UNAIDS(国際合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されている。
エイズ教育の生徒自主活動として「レッドリボンサークル」と名づけ、ポスターにて公募したところ多数の生徒の参加があった。

成果と課題
・小学校との連携によって9年間を視野に入れた性教育の実践を考えていけるようになった。
・校区内のもう1校とも連携したい。
・ピアエデュケーションによって教師による学級指導だけでなく、生徒の心により届くやすい実践をすることができた。
・レッドリボンサークルの発足によって、授業からさらに発展させた生徒の自主活動の場ができた。
・教師側の意識改革・学校での性教育にさまざまな思いを抱いておられる保護者との意見交換の必要性を実感しており、研修などを充実させていきたい。
・生徒の実態にあった授業実践や資料の提供が大切であるので、今後も十分検討しながら進めていきたい。