ヒトの呼吸器  〜血管の構造・気管支・心臓  

気管支・肺動静脈(正面)
動脈の構造
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動画 320×240、 1.78MB

気管および左右の気管支と、心臓に出入りする肺動脈、肺静脈の位置関係が見られる。肺動脈には静脈血が、肺静脈には動脈血が流れている。(赤:肺動脈、紫:肺静脈、灰色:気管・気管支系)[真正面から見たところ]

動脈は心臓で押し出された血液を全身に運ぶ管状の器官で、外膜、中膜および内膜の3層で構成されている。動脈の中膜は弾性繊維が発達しており、厚くて弾力性がある。


静脈の構造
毛細血管の構造
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静脈は動脈と同様3層構造をしているが、中膜の発達が弱く、弾力性が少ないため形が歪むこともある。

毛細血管は動脈と静脈の間にある細い血管で、直径5〜10μmである。単層の内皮細胞と基底膜だけで形成されていて、血漿の透過性がある。

 


毛細血管での物質の交換
心臓の拍動(弁のはたらき)
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体の細胞は血液と直接は物質交換を行わず、毛細血管からしみ出した血液の液体成分(組織液または間質液)を介して物質交換を行っている。血液からは酸素と栄養分、細胞からは二酸化炭素と不要物が溶け出して交換される。


拍動する心臓と内部構造を示す。心臓には4つの部屋と4つの弁がある。右心房と右心室の間に三尖弁(右房室弁)、右心室から肺動脈への出口に肺動脈弁、左心房と左心室の間に僧帽弁(左房室弁)、左心室から大動脈への出口に大動脈弁がある。

肺循環と体循環
刺激伝達系
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血液の循環には肺循環と体循環がある。肺循環では肺動脈を通って二酸化炭素に富む血液(静脈血)が肺に送られ、肺静脈を通って酸素に富む血液(動脈血)が心臓に戻される。一方、体循環では心臓から出た動脈血は動脈を通って全身に送られ、静脈血は静脈を通って心臓に戻される。


心臓では、ペースメーカーである洞房結節からの刺激が心房を収縮させながら房室結節に伝わる。ここからはヒス束となって心室中隔を下行し、左右心室でプルキンエ線維となって心筋へ伝わる。これを刺激伝導系という。



心臓弁の開閉(断面)
心臓(断面)
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心臓弁の開閉を示している。心房が収縮すると三尖弁および僧帽弁が開き心房内の血液は心室に送られる。次に心室が収縮すると三尖弁および僧帽弁は閉じ、肺動脈弁および大動脈弁が開いて心室内の血液が肺や全身に送り出される。


ヒトの心臓は右心房、右心室、左心房および左心室の4つの部屋で構成される。右の心房と心室の間には三尖弁、左の心房と心室の間には僧帽弁、右心室の出口には肺動脈弁、左心室の出口には大動脈弁がある。