砂丘の形成過程

(1)古鳥取湾の時代
@ 古鳥取湾の時代

約10数万年前、海面は現在よりも上昇していた。鳥取地方は大きな内湾となり、山地は岬状につきだし、湾には大小の岩島が点在していた。この砂丘形成前の大きな内湾を古鳥取湾という。

(2)古砂丘形成の時代
A 古砂丘形成の時代

古鳥取湾では、潮流で運搬された粒のよくそろった砂が、湾口や近くの島々をとりまくように堆積してきた。その後、氷河期のおとずれで海水面が低下してくると内湾は陸化し、湾に堆積していた砂は干上がって低地となりこの低地を飛砂がおおって砂丘(古砂丘)を形成した。この古砂丘は、約5万年ほど前に大噴火した大山の火山灰に厚くおおわれてしまった。

(3)縄文海進と新砂丘形成の時代
B 新砂丘形成の時代(縄文海進と砂丘草原化時代と弥生時代の小海退時代)

氷河期も長続きはせず、縄文時代になると世界的に温暖となり、海水面の上昇(縄文海進)が見られた。砂丘は一部が水没し、再び鳥取平野は大きな内湾となった。この時期は河川による侵食も弱まり、砂礫の搬出量も減少したため砂丘形成作用が衰え、飛砂おさまって、砂丘には植物が繁茂するようになった。

 弥生時代にはいると海岸線はしだいに後退し(弥生海退)、再び飛砂が始まった。この弥生海退に伴い、山地と海面との間には新たに高度差を生じて侵食が復活するとともに、陸地の拡大で飛砂が多くなり、急速に砂丘が形成されるようになった。

(4)現在の砂丘
C 現在の砂丘

その後、砂丘は一時的な安定と飛砂の卓越を交互に繰り返し現在に至っている。現在、植林や河川工事などによって砂の供給が絶たれ、砂丘の成長は停止している。また人間の手が加わりすぎて砂丘の荒廃をきたし、保護策が検討されているが、長い砂丘の歴史を振り返ってみると、、現在、ちょうど砂丘形成の休止期に当たっているのかもしれない。

(引用文献:鳥取県野外学習指導テキスト第4集別刷鳥取砂丘と浜坂より)

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鳥取砂丘1 鳥取砂丘2 風紋1 風紋2