校長室より

桜花爛漫

2015年4月2日 16時47分
  

  今年も、桜花爛漫の時節を迎えました。「育英の桜」は実に見事で、特にグラウンドの桜並木は圧巻です。

  数年前、グラウンドの改修工事で並木の中央にある桜の大木が切り倒されそうになったことがありましたが、排水溝の工事予定進路を変更してもらい難を逃れました。
 「育英の桜」は、本校で学んだ生徒はもちろんのこと、本校に勤めた経験のある教職員にとっても、いつまでも心に残る学校の風景です。

  ホームページを閲覧していただいた皆様に春繚乱と咲き誇る「育英の桜」をお届けします。

 

脚本家足立紳氏の映画

2015年2月24日 17時26分



 2月14日(土)倉吉未来中心で、本校卒業生の足立紳氏(H3卒)が脚本を手がけた映画「モンゴル野球青春記」の上映会がありました。私は、佐伯同窓会長、宍戸教頭と一緒に鑑賞しました。
  
映画は、モンゴルの大草原を列車が走り抜けていく場面で始まります。日本の若者が未だ野球が普及していないモンゴルで、少年に野球を教えるという物語で、若者のピュアな心に少年たちや野球チームの関係者が動かされ、やがて国際試合に参加するようになるという感動作品です。しかし、単なるサクセスストーリーではなく、少年たちのチームはどことやってもぼろ負けで、モンゴル人の監督は不器用で怒ってばかり、と登場人物にヒーローは一人もおらず、映画を見ていると、つい、応援したくなってしまうような作り方がしてあります。うまいなあ…。と思いました。

 私は、育英の卒業生に足立紳氏のような脚本家がいることをこれまで知りませんでした。足立氏はどんな高校生だったのでしょうか。決して優等生ではなかった…、とスピーチではおっしゃってましたが。

パンフレットには、「百円の恋」(第1回松田優作賞)、「佐知とマユ」(第38回創作テレビ大賞)他10作品が紹介されていました。足立氏は現在42歳、脚本家としてはまだ若い方ですから、これから日本を代表する作家になられるかも知れません。監督もやってみたいと言っておられました。

 育英から、日本アカデミー賞の映画監督が生まれるかも知れません。楽しみですね。

 


お花を活けてもらいました

2015年1月30日 09時14分


 校長室に、華道部の生徒がお花を活けてくれました。
 優しいピンクのスイートピーと颯爽とした黄色のフリージアがそれぞれの個性を発揮し、空に向かってスッと伸びるゼンマイが若さと志の高さを象徴しているように見えます。活けてくれた生徒の明るい笑顔が目に浮かんでくるようです。

 本校の文化部は現在、茶道、華道、音楽、美術、書道、新聞、放送、囲碁、園芸、JRC、解放研が活発に活動しています。茶道部は昨年11月に、本校創立者ゆかりの豊田庭園で野立ての会を開き、地域の方にも喜んでいただきました。音楽部は鳥取県吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、33年ぶりに中国大会に出場しました。書道部は「書道パフォーマンス」が人気であちこちからご要請をいただき、ダイナミックなパフォーマンスを披露しています。

 本校には「角盤山」という応援歌がありますが、大正時代に当時の文芸部員が作詞したという記録が残っています。本校文化部の伝統は、営々として築かれており、未来へ引き継がれていくものと思います。

新年のご挨拶

2015年1月1日 05時52分




史上最高の年が始まる

校長 横山尚登

 

 新年を迎えるにあたり「史上最高の年が始まる」と確信し、ご挨拶を申し上げます。

本校は創立108年という長い歴史があり、その年年に生徒と教職員の活動がありました。そして、その年年に学校を支えていただいた保護者の皆さん、地域の皆さん、同窓生の皆さんの熱い思いがありました。学校の活動はどの年も輝きを放っており、卒業生にとっては在学当時のその学校こそが青春のすべてでありましょう。
 しかし、新年を迎えるにあたって敢えて申し上げます。「史上最高の年が始まる」と。

 今年は「地域探究の時間」を本格実施します。この取り組みは、生徒が地域の魅力や課題を探究し、生まれ育ったふるさとのために自分に何が出来るかを考える時間とします。生徒たちは、やがて本校を卒業して全国に飛び立ち、あるものは世界に挑戦するかも知れません。しかし、たとえ国際社会で活躍するような人物になっても、ふるさとを忘れず、地域に貢献する気持ちを持ち続けてほしいのです。そして、本校を巣立って行く生徒の中から、ふるさとのリーダーとして活躍するものが数多く育つことを願い、この取り組みに挑戦することとしました。

 また、県内外の高校生と意見交換する場として、12月に「地域創造ハイスクールサミット」の開催を計画しています。地域の課題は今や日本全国の課題です。これらの活動を通して視野を広げ、自らが社会のために何を為すべきかを主体的に考える機会としてほしいと考えています。

 探究活動に取り組むことにより生徒の学ぶ意欲に火がつき、学習や部活動、生徒会活動などがより一層充実すると確信しています。
 「史上最高の年が始まる」、長い歴史の中でいつも輝いてきた育英という学校のステージは、今年その輝きを増します。皆さんと共に喜びを共有できる年にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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※「史上最高の年が始まる」という年頭の挨拶文は、寿スピリッツ株式会社 河越誠剛社長 のオリジナルです。河越社長の許可を得て使用させていただきました。

由良まちYUMEナリエ点灯式

2014年12月4日 18時57分

11月29日(土)、「由良まちYUMEナリエ点灯式」(由良宿町づくり協議会主催)に参加してきました。
北栄町大栄地区の中心街であり、本校が位置するまちでもある由良宿で、クリスマスを控えてイルミネーションの点灯式がありました。毎年恒例の行事ですが、今年は本校書道部が依頼を受けて「夢、和、絆」の三文字をシンボルタワーに書かせてもらいました。
点灯式は松本町長さんの挨拶に始まり、私も一言述べさせていただいて開会しました。コーラスグループの歌もあり、町内のみなさんがたくさん集まってにぎやかに過ごしました。書道部の生徒たちが町おこしに役立ったことは大変嬉しく思います。ありがとうございました。

 
   
 
シンボルタワーに「絆」の文字

 
由良宿のまちがにぎやかでした

※写真提供 宍戸悟氏


 


 


全国高P連大会に参加しました

2014年8月26日 17時50分

 8月22日・23日、福井県で開催された「第64回全国高等学校PTA連合会大会」に、本校PTA副会長の森本優子さんと一緒に参加しました。参加者1万人という大きな大会で、3会場に分かれて開会式が行われました。
 私たちは、メイン会場の「サンドーム福井」(6000人収容)で開会式並びに全体会に参加、下村博文文部科学大臣の挨拶や脳科学者の茂木健一郎氏の講演などを拝聴しました。また、分科会では、世界ベスト25に入るという素晴らしい音楽堂で各県の発表を聞きました。
 本校のPTA活動や学校運営に参考になることが沢山あったと思います。今後、できるだけ多くの会員の皆様に各種の研修に参加していただけるようにご案内したいと存じます。


メイン会場「サンドーム福井」にて
 
 
下村博文文部科学大臣の挨拶

脳科学者、茂木健一郎氏の講演
 
 
指宿商業高校PTAの鹿児島弁による発表

福井県が誇る音楽堂で分科会、中央はパイプオルガン
 
 
来年は岩手大会です

地域探究の時間(その2)

2014年8月8日 17時27分

 来年度実施に向けて準備中の「地域探究の時間」について、前回に続いてご説明いたします。

 「地域探究の時間」の目的は、生徒が地域の魅力や課題など、地域のことをよく知り、自らが地域に貢献する意欲を持てるようにすることです。
 鳥取県には魅力的な資源が豊富にあると思います。鳥取砂丘、大山、山陰ジオパークなどの美しい自然。松葉ガニ、スイカ、二十世紀梨などの美味しい食材。皆生、三朝、関金などの豊かな温泉。親切で、優しく、人情味のある県民性。などなど、よく言われる鳥取県の美点以外にも本当はもっと沢山の魅力がある筈です。
 本校の生徒には”ふるさと自慢”ができる大人になってほしいと思います。日本全国どこに行っても自分のふるさとを誇らしく語れる人であってほしいと思います。そして、ふるさとのために貢献したいと願う人であってほしいのです。

 今月12日(火)に、北栄町と本校とが「地域探究の時間」推進に関する協約を結ぶ運びとなりました。北栄町が推進しておられる「コナンの町づくり」に本校の生徒も参加して、積極的にアイディアを出し、魅力的な企画を立てるなど、互いに協力して取り組むことになります。
 北栄町と連携することによって、この取り組みは長期的なビジョンで継続的に行われることになります。今後の活動に、ご注目ください。

                             校長 横山尚登

地域探究の時間(その1)

2014年8月1日 13時56分

 鳥取中央育英高等学校では、現在「地域探究の時間」の創設に向けて準備をしています。
 「地域探究の時間」というのは、高校生が自分たちの暮らす地域の魅力や課題を調査研究し、地域に貢献できることは何かを考察し実践する取り組みです。総務省が発表した2040年予測(20代30台の女性が半減し地域が消滅する)に挑戦する取り組みでもあります。また、普通科高校におけるキャリア教育の考え方に切り込む取り組みでもあります。

 具体的には、鳥取大学の協力を得て、地元北栄町と連携して地域の歴史文化、産業経済、教育福祉、観光など様々なテーマについて研究します。(鳥取大学、北栄町とは4月から協議を重ねてきました)

 この取り組みの成果として期待することは次の2点です。
(1)生徒が高校在学中に自分自身の将来ビジョンを描き、地域貢献並びに地域創造の志を立てること
(2)高校卒業後は全国各地へ飛び立ち、学んだことをやがて地域に持ち帰り、故郷の発展のために貢献するようになること
もちろん、卒業後すぐに地元に就職する生徒もあり、中央で活躍する志や世界に羽ばたこうと夢を抱く生徒もいます。もとより、そのような夢や志を閉ざすものではありません。

 次回は、現在の進捗状況について報告します。

                            校長 横山尚登


3か月を振り返って

2014年6月30日 16時08分

                           校長 横山尚登  

 鳥取中央育英高校の校長となって3か月が経ちましたので、ここまでの学校運営について振り返ってみたいと思います。
 4月最初の職員会議で、「革新こそ伝統」をキーワードに、伝統に胡坐をかくことなく、革新的に進化して行こうと職員に申しました。それは、私自身の決意でもありました。

 先ず、正面玄関と生徒玄関の模様替えをしました。朝の登校時間にモーツァルトの名曲を流すようにしました。次に、学校の中長期ビジョンを語り合う「将来構想委員会」を立ち上げました。そして、普通科高校における新しいキャリア教育のかたちを志向する中で、「地域探究の時間」に取り組むことを決めました。「地域探究の時間」は、総合的な学習の時間他で、地域の魅力や課題を探究し、生徒が地域貢献や地域創造の志に目覚めるような取り組みにしたいと考えています。(現在、鳥取大学、北栄町と検討会を行っているところです)

 しかし、新いことに挑戦すると同時に、学校は授業や部活動、生徒会活動や行事などの基盤がしっかりしていなくてはなりません。課題はありますが、本校職員の努力によって、前進しようとしています。
 7月になるとすぐに「育英祭」が始まります。生徒主催の伝統行事を今年も成功させてほしいと思います。そして、進路目標の決定や科目選択など重要な話し合いの場となる保護者会が終われば、すぐに夏休みです。一日一日を大切にしなければ、と改めて感じています。