山陰海岸ジオパーク ~SANIN KAIGAN GIO-PARK~

 
 「ジオパーク」とは、科学的に見て特別に重要で貴重な、あるい
は美しい地質遺産を複数含む一種の自然公園です。地質遺産保全
と地球科学普及に利用し、地質遺産を観光の対象とするジオツ
ーリズムを通じて地域社会の活性化を目指しており、ユネスコの
支援のもと、主に欧州や中国で積極的に取り組まれています。
 鳥取県および岩美町では、民間団体や行政機関が連携し
、様々なジオパーク活動を進めています。 

 
(右のロゴマークをクリックすると,山陰海岸ジオパーク公式サイトが開きます。)
荒金鉱山跡

 鳥取層群の流紋岩に発達した熱水鉱脈鉱床で、黄銅鉱・黄鉄鉱を主体とした鉱山です。
 その歴史は1300年に及び、日本海形成に伴う金属鉱床の形成、その後の金属資源開発の歴史、廃坑後の環境問題・地震災害について学ぶことができます。
岩井温泉

 1300年の歴史を誇る山陰地方最古の湯。頭の上に手ぬぐいをのせ、柄杓で「湯かむり唄」に合わせて湯面をたたきながら湯をかむる奇習「ゆかむり」が有名です。熱源は石英閃緑岩とされています。

新井三嶋谷墳丘墓

 弥生時代後期初頭に築造された貼石方形墳丘墓で,この時期の墓としては,全国最大級とのことです。
 墳丘墓の海側斜面には穿孔貝の跡が確認されています。穿孔貝(boring shell)は、岩石や材に穿孔するという習性をもつ貝のことで、二枚貝が多いことから「穿孔性二枚貝」と呼ばれることもあります。自ら岩石等の内部に埋没するように穿孔し、その中で成長します。
横尾の棚田

 日本の棚田百選に選定されています横尾地区は岩美町の南東に位置し、車の通行もほとんどない山間の田舎です。横尾の棚田は比較的傾斜が緩く、晴れた空と緑の山との調和のとれた「くつろぎ」のある田園風景が広がります。