研究 【第2回教育検証プロジェクト実践編(平成30年度)】

【研究テーマ】
   生徒の将来につながる職業教育及び自立活動の充実

平成30年度の校内研究

 1 学校教育目標
   キャリア教育に重点を置き、地域の中で職業自立するとともに、主体的に社会に参加し、社会に貢
   献できる人を育成する。
 【平成30年度の本校の重点項目】
  1 社会人としての基礎的な力の育成
  2 職業生活に必要な力の育成
  3 地域で生きる力の育成
  4 教職員の専門性・授業力の向上
  5 組織力向上


 2 「平成29年度教育検証プロジェクト(第2回)」の取り組み
   企業からの実習中の評価及び本校職員アンケート結果を分析し、本校の生徒が職業自立を行いなが
   ら社会参加・社会貢献するために必要な力を検討する。
   ⇒この内容を本校の研究の中心におく。


 3 研究目標
   生徒一人一人の実態やニーズを総合的多面的に捉え、チームアプローチによる指導と支援をPDCA
   サイクルで行うことにより、生徒の将来につながる充実した職業教育を展開するとともに、社会に
   貢献できる生徒の育成を図る。


 4 本年度の研究方法及び年間計画
  ① 専門教科での共通目標の継続指導
    ⇒授業公開を通して教職員の専門性の向上を図る。(10月~11月⇒学科部と連携)
    ⇒グループワークを実施し、専門教科におけるよりよい支援方法について検討する。
     (夏季休業中⇒学科部と連携)
    ⇒アンケート結果のさらなる分析及び実習評価について検討する(4~6月⇒進路部と連携)
  ② 自立活動の充実(コミュニケーション力の向上)
    ⇒授業の公開を通して教職員の専門性の向上を図る。(10月~11月⇒自立活動担当と連携)
    ⇒コミュニケーションの課題にターゲットをあてた少人数指導を試行する。
     (随時⇒学年部、支援部、自立活動担当と連携)
  ③ 生徒の実態把握と適切な支援
    ⇒企業に向けて軽度知的障がいの啓発パンフレットを作成する。(5月⇒進路部と連携)
    ⇒進路部と学年部と連携して発達検査等を実施し、客観的な実態把握を行い、支援について検討
     する。『生徒が希望する職業に就くための支援』(随時⇒進路部、学年部と連携)
  ④ 職員研修(教職員の専門性・授業力の向上)
    ⇒ソーシャルスキルを培うための実践について学ぶ。(夏季休業中)
    ⇒自己肯定感及び愛着問題等に関する研修を実施して、職員の専門性の向上を図る。
     (夏季休業中or冬季休業中)
    ⇒初任者研修とのタイアップ(随時)
    ⇒職員自主研修会の運営(アンケートを実施しその結果を反映し、年間数回実施する)


 5 本研究の評価について
   研究の取り組みについては年度末アンケートを実施し(対象や内容は未決定)、評価を行う。

第3回教育検証プロジェクトについて

平成30年度琴の浦教育検証プロジェクト(第3回琴の浦教育検証プロジェクト)は以下の2点について検証した。

①卒業生が雇用していただいている企業にアンケートを取り、本校の生徒を雇用されてみてどのような課題があるのか、どのような力を卒業までにつけてほしいのか等を調査した。
卒業生の雇用についての企業アンケート(145KB).pdf
雇用アンケート解説(1.15MB).pdf

②開校当初から本校で生徒の指導に力を入れていた「就労準備性」の力が実際にどのくらいが生徒の力として獲得できているのかを生徒自身の自己評価から検討した。
就労準備性チェックリスト平均値(180KB).pdf
就労準備性チェックリスト結果分析(276KB).pdf

2つの検証より以下のように考えた。

考察(160KB).pdf

①基本的生活習慣の確立の重要性
・家庭への啓発⇒PTAの研修会等での啓発
・生活リズムを整えていくための手立て⇒生活調査の実施

②ライフスキルの向上
・自己理解、障がい理解についての一層の学び
・コミュニケーションスキルの向上
・客観的生徒の実態把握
 ⇒自立活動、職業自立、現場実習、総合的な探究の時間、特別活動の指導内容の充実


③働く意欲をもち社会的な自立を目指す生徒の育成
・自己肯定感を育てる学校生活
・幅広い意味での学力の伸長、考える力を育む授業づくり、わかるできるを実感できる授業づくり⇒教育課程の検討、年間指導計画の見直し(縦断的・横断的に教科目標及び内容を検討)、授業力向上


④移行支援計画等移行支援会議での情報提供の検討
・個別の移行支援計画及び支援会議の内容検討⇒本年度既に実施


⑤職員の専門性の向上
・職員研修の効果的な運用

⇒上記のまとめをもとに今年度の研究を推進していくものとする。(平成31年度研究について参照)

【平成31年度の研究について】


琴の浦高等特別支援学校研究担当

1 学校教育目標
キャリア教育に重点を置き、地域の中で職業的に自立するとともに、主体的に社会参加し、社会に貢献できる人を育成する。
上記の学校目標を達成するため、琴の浦教育検証プロジェクトを実施し、その結果をもとに取り組みの方針
を立てる。(カリキュラムマネジメント)
【平成31年度の本校の重点項目】
 1 社会人・職業人としての基礎的な力の育成・基本的生活習慣の確立・基礎基本の徹底・ライフスキルの育成・実践的な職業的スキルの充実
 2 地域で生きる力の育成
 3 教職員の専門性・授業力・組織力の向上・教育課程の見直し・地域連携・総合的な指導・支援の向上
 
2 研究目標
  生徒一人一人の実態やニーズを総合的多面的に捉え、チームアプローチによる指導と支援をPDCAサイクルで行うことにより、生徒の将来につながる充実した教育を展開するとともに、社会に貢献できる生徒の育成を図る。

3 本年度の研究方法
(1)学習指導要領の改訂に伴う教育課程の見直し
 〇年間指導計画の見直し⇒夏季休業中にグループワークにて職員研修を行う
 ・本校におけるつけたい力・資質の確認
 ・学年ごとの各教科の目標及び内容の検討(横断的検討)
 ・授業の工夫と授業における配慮事項の確認
 〇職員研修(スーパーバイザー派遣事業研修)
(2)授業力の向上
 〇社会的に自立した生徒を育てる(幅広い意味での学力の向上)
 ・授業公開等(スーパーバイザー派遣事業研修)
(3)ライフスキルの育成
 〇自立活動、職業自立、現場実習、総合的な探究の時間、特別活動の指導の充実
  →その関連性について検討する予定であるがその方法については進路部と連携して今後検討する。
 ・自立活動の個別指導の実践
 ・生徒の客観的な実態把握
(4)校内研修を活用した職員の専門性の向上
 〇職員研修の充実
 ・年間の研修計画を提示し、個々のニーズに応じた研修内容の選択(評価育成制度と関連付けられるようにする)
  ⇒各分掌の今年度の研修計画4月20日(土)までにお教えください。
(5)カリキュラムマネジメントの実践
 〇コミュニティースクールの活用
 ・琴の浦教育検証プロジェクトの検討・分析