アクティブラーニング

1.基本原理
  アクティブラーニングとは、教師が「教え込む」ことから、学習者が主体的に「学ぶ」ことへシフトし、生徒同士が教え合い、思考し、表現する学習形態です。これらの活動を通じて知識理解を深めるとともに、主体的学習者の育成を目指しています。本校は平成24年度から本格的に研究・実践を開始しました。
2.目指す姿 
①生徒の学びが実利的目的を越え真理探究といった高次なものとなり、生涯にわたる学びの意義や教科の魅力を理解し、学習が内発的・主体的なものとなっている。
②指導力を高めるための教員研修に積極的に参加し、その成果が日々の学習指導に還元されている。

石黒先生が研究授業実施(1年生音楽)

2019年6月25日 12時06分

 6月25日(火)の3時間目に、音楽科の石黒信行先生が研究授業を行いました。今回は「音楽の表現しているものの本質に近づこう」と題し、モーツアルトのオーボエ協奏曲第3楽章を題材として、「ロンド形式の魅力について考える」ことをテーマに授業が行われました。この授業では、いわゆる「正解」は示されず、グループ討議を通じて音楽の形式美を自分たちの言葉で言語化することが求められ、生徒はそれぞれの思いを熱く語り合っていました。
 

 
「ロンド形式」とは何か?


オーボエ音色を言葉で表現すると…


音楽の「形式」の必要性って何?



【研究授業】ICT活用研究授業・職員研修

2018年11月3日 09時56分

11月2日(金)近畿大学付属高等学校より2名の先生をお招きし、ICTを活用した授業や職員研修を行いました。
近畿大学付属高等学校では、全生徒がiPadを持ち授業や家庭学習、部活動、校外学習などに使用しています。さらに生徒の通学カバンを一新し、書籍数冊+筆記具+弁当+iPadが入る程度のおしゃれなカバンになり、生徒たちの生活も変化しています。

4限目は1-3で化学基礎(本校 吉井教諭)の研究授業
4人の班に分かれて活動しています。

化学反応式の係数と、反応する量の概念をiPadを用いて表していきます。


水素と酸素から水ができる反応。水分子も構造を考えて描いていきます。


教諭による講義も聞き、板書もします。


東高のiPadは全校で約40台を共有して使用しています。持ち帰ることができないので、必要なことはプリントやノートに書き込んで蓄積します。

6限は現代社会(近大付属高 大場教諭)による1-3での研究授業です。
まずは、各班に分かれて「民主的でない国」を3つあげ、iPadを使ってmentimeterで投票→プロジェクターですぐに結果発表で全員の考えを共有します。


その結果から、生徒たちは民主的な国家が多いと考えているので、民主主義に貢献した3人を班で調べてkeynoteにまとめてプレゼンしよう。

教科書・資料集だけでなくインターネットを使って調べますが・・・
先生から「Clear」という勉強ノートまとめアプリの紹介・・・
分かりやすくまとめてあるノートも見ながら、keynoteでまとめます。


調べた3人の人物がそれぞれ1人ずつ入るグループで、自分が調べた人物のことをプレゼンします。

最後に確認問題!
Quizlet Liveという学習ゲームサービスを使います。
まずは、指定されたグループに分かれます。
その後、学習した内容の問題がiPadで出題され、4人で協力しながら解きます。


どのグループがどこまで進んでいるか? ホワイトボードに投射
一目瞭然です。追いつけ、追い越せ


放課後からは職員研修となり、乾教諭(近大付属高)による講義です。
iPad導入の経緯、iPad導入後の生徒の変化、これからの学びについて熱心にお話しいただきました。
全国的にめずらしく近大付属高は、まったく制限をかけないiPadを導入しています。しかし、世界では当たり前のことで、「子供たちの可能性を大人(教員)が制限してはいけない」という話が印象的でした。


創立110周年記念式典がいよいよ11月9日に開催されます。
歴史と伝統を深く感じる今年だからこそ、東高が「変えないこと」と「変えること」を立ち止まって考える年となり、次の10年や、創立200周年に向けて駆け出したいと思います。

3教科で研究授業を行いました。

2015年12月14日 08時52分

本校では全教科で前期・後期で1回ずつ研究授業を行っています。12/11(金)には、国語(西田教諭)、理科(前田教諭)、体育(小原教諭)で研究授業を行いました。

アクティブラーニングを取り入れた授業実践を行い、授業後の講評会では有益な意見をいただきました。本校は今後もさらにアクティブラーニングを深化し、生徒の自主的・積極的な学習を喚起して学力向上に努めてゆきます。

以下は前田教諭の授業(2年・物理)の様子です。

 
 生徒同士で教え合い、学び合います

 活動の成果を問題で確認します

 教員は生徒のサポート役です

 発展問題に挑戦

 生徒の奮闘の跡です

アクティブラーニング校内教職員研修を行いました。

2015年7月15日 17時48分

7月14日(火)に、東京大学大学総合教育研究センター 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)の杉山二季先生を講師としてお招きし、本校が取り組んでいるアクティブラーニングについて、体験授業を交えての理論研修を行いました。

研修には、本校教職員のみならず、当日本校に学校訪問でいらっしゃった沖縄県立小禄高等学校の3名の先生も参加し、熱心に取り組んでおられました。

研修では、アクティブラーニングの意義や生徒が協調して学習することの教育効果について学んだのち、「どのように雲ができるか」という内容を、生徒が互いに自分の知っていることを交換して答えを導く「ジグソー法」を使って学習するという授業を教職員自ら体験しました。わかっていそうで知らないことが多く、意見を寄せ合うことで理解が深まることを実感できました。

最後に杉山先生から、過去の実践例をよく検討し、使えそうなパターンや授業案を試してみること、授業の「型」を媒介に、生徒の学びの姿を捉え直し、継続的な授業改善を行うことが大切であること、というアドバイスをいただきました。

時代や社会が変化し、新たな学力が求められる中、センター試験の廃止など大学受験を取り巻く環境も大きく変動しようとしています。本校としては、新たな環境に対応しつつ、社会のリーダーとして活躍できる倉吉東高生を育成し続けるために、引き続き授業改善を進めます。

東京大学CoREFのホームページで、各教科で活用できる資料が公開されています。ぜひご覧ください。
URL: http://coref.u-tokyo.ac.jp/archives/5661/


東京大学杉山先生の講義の様子です。


雲がどのようにできるかを班で教えあい、結論を出します。


班で学んだ結果を最後に自分でまとめます。「学習とは、一人ひとりが
最後は自分で納得のいく答えを作り上げることです。」と杉山先生は
協調しておられました。


実験の結果を全員の前で発表します。本校教員が熱を込めて説明しました。

AL校外職員招聘事業実施

2014年11月12日 10時28分
アクティブラーニング校外教員招聘事業(保健体育科)を実施しました

 1111()4限に米子西高等学校の寺澤ゆかり先生を招いて、1年女子のダンスの示範授業を公開していただきました。寺澤先生の授業は、ゲーム性のあるウォーミングアップから始まり、ダンスの理論説明、ダンス創作のための生徒同士の話し合い、そして実演と、言語活動を多く取り入れた展開でした。テンポ良い音楽とピンマイクを使った先生のかけ声や解説の入る授業風景は、体育をはじめ他教科にとっても大変新鮮でした。
 3限は本校の井坂先生による、1年1,3組女子の器械運動の研究授業を実施しました。寺澤先生にも参観していただき、多くのアドバイスをいただきました。
 
 
井坂先生の研究授業はマット運動と鉄棒でした。 動作を制御するための手の運び方は、こう…丁寧に指導中です。 
    
4限の寺澤先生の授業は、体が十分に温まる楽しいウォーミングアップから。 ダンスについては、その種類と実際を解説してもらいました。
   
 
寺澤先生からは多くのことを学ばせていただきました。テンポ良く生徒を引きつける話術、グループ分けの工夫、ウォーミングアップ法、生徒たち自身でダンスを創作することの楽しさ、グループ討議によるスキルアップ法など、全ての教科へ還元していきます。
   

県外教員招聘事業実施

2014年10月24日 14時46分
県外教員招聘事業を実施しました

 1023日(木)に岡山県立和気閑谷高校の香山真一校長先生を招いて、国語のアクティブラーニング(AL)の研究授業を行いました。授業は2年生の現代文で、教材は夏目漱石の「こころ」でした。香山先生には示範授業をしていただき、本校の林原先生が研究授業を行いました。
    
 国語科以外にも本校の多くの教員が香山先生のジグソー法による示範授業を参観させていただきました。目標を「出来事による情態の変化とその語りに着目できること」に定めた授業を観ることができました。  
    
 林原先生の授業は、生徒の予習を前提とし、作品の登場人物の情態を丁寧に読み取っていくものでした。班ごとにまとめた発表に解説や修正を加えながら進められました。
    
 2年3組では、人物の心情を論理的に説明するためにその根拠(evidence)は文章のどこにあるのかを捕らえようと、真剣に香山先生の説明を聴く姿が見られました。また、2年2組では家庭で調べてきたことを班で検討し合い、班の説明を比較することで正確に読み込まれている部分と、足りない部分を明らかにしながら理解を深めていく様子が見られました。
 
 研究授業後の研究協議では、現在の本校のアクティブラーニング型授業を実践する上での疑問点や改善点について香山先生からアドバイスをいただきました。本時の目標を提示するだけでなく、生徒に身につけさせたいスキルによって技能的目標に変化をつけることが大切であること、生徒の記述力を高めるために答案を工夫すること、知識の定着を図るために単元ごとに達成度テストを実施するなど沢山のヒントをいただきました。これからも倉吉東高のアクティブラーニング型授業は進化し続けます。

アクティブラーニング職員研修実施

2014年9月7日 15時40分
 アクティブラーニング校内職員研修を行いました

 94日、5日の2日間に渡り、埼玉県総合教育センターから齊藤萌木氏を招いて本校職員のアクティブラーニング授業研修を実施しました。齊藤先生は、東京大学の大学発教育支援コンソーシアム(CoREF)協力研究員として全国的に活躍しておられる先生です。今回は理論研修だけでなく、数学と英語の授業のアドバイスをしていただきました。

  
講師の齊藤萌木氏による「新しい学びの考え方」として、職員同士のグループワークを入れた講義を受けました。 
   
数学の米村先生は、正弦定理と余弦定理を使い分ける力をつける授業を展開しました。  
  
英語の蓑原先生の長文要約の授業では、生徒同士でより簡潔で的確な表現を検討し合う活動が見られました。
    
授業後の研究協議において、教師側の抱える問題点を考えるヒント、生徒の実力に合わせた授業展開、課題の与え方について有益なアドバイスを齊藤先生からいただきました。
 

 本校は生徒参加型のアクティブラーニングに取組み始めて3年目となります。アクティブラーニングとは、教師による知識伝達型の一斉授業を改め、生徒同士が思考し、表現する活動を通じて知識理解を深める授業です。

 今回の職員研修で齊藤先生には、倉東高の問題点を明確にした上で講義していただきました。また、研究授業においても示唆に富んだ意見を多くいただき、これからの授業改善に役立つ研究協議となりました。これからも授業改善に向けて倉東高職員が一丸となって研究し、実践して行きたいと思います。

エキスパート教員三谷徳彦教諭による研究授業

2014年6月27日 00時00分

 627日(金)、エキスパート教員三谷徳彦教諭による「コミュニケーション英語Ⅱ」の研究授業が行われました。他校からも23名の先生方が参観されました。「要約から表現活動へ」をテーマに行われ、生徒は小惑星探査機「はやぶさ」に関する英文を要約し、「あなたが考える21世紀に開発された重要な科学技術について」のスピーチを相互に行うなど活発に活動する姿が見られました。
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 三谷徳彦教諭によるオールイングリッシュでの授業 
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お互いに教え合い、内容を確認し合いました
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ペアになってスピーチを行いました
 
 
 
 
 
 
    

第3回 ゴウカ(合科)な授業(世界史A)

2013年12月21日 00時00分

  
 本校の1年生の世界史Aは、他教科の先生もゲストティーチャーとして授業に参加しています。
 第3回のゲストティーチャーは、河田雅志副校長先生で、1960年代のアメリカの公民権運動についての説明をしてもらいました。生徒はすでに「アメリカ独立戦争」について学習しており、今回は、その後の奴隷解放宣言や第二次大戦後の黒人地位向上への闘いの歴史について説明された後、キング牧師の有名な演説“I Have a Dream”のDVDを視聴しました。さらに、英文の文書を使って演説の意味や意義など学び、理解を深めました。
 
 
    
 
 
 
生徒は、副校長先生から事前に配布されたプリントで予習をし、授業に臨んでいました。 
                     
                     
    
 
 
今年、ワシントン大行進から50年を迎えました。生徒たちは熱心に演説をきいていました。
 
   
 
 ゲストティーチャーの授業は、世界史と他教科をつなげ、生徒たちの「学び」を広げる機会となっています。  
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 

地理でアクティブラーニングの研究授業を実施

2013年10月11日 00時00分
 10月10日(木)、静岡県立韮山高校の鈴木映司先生を招いて、2年生の地理でアクティブラーニングの研究授業を実施しました。アクティブラーニングとは、従来の知識注入型の一斉講義ではなく、グループ討議や教え合いを通じて、思考を深めることを目的とした授業です。まず6時間目に、本校・山壮太郎教諭による「インドの農業」に関する授業が行われ、7時間目には鈴木映司先生に「幸福度の指標」に関する授業を行っていただきました。単に経済力だけでなく、様々な要件が幸福感に繋がっていることを、生徒自身が発見し、「幸福とは何か」について思索を深めていました。
 

 
6時間目・山崎先生 「インドの米、茶、綿花が生産されている場所を調べ、その理由を考えよう」
  
      
3人のグループで、農作物と気候・地形・歴史の関係について調べ、発表しました
       
 
 
7時間目・鈴木映司先生 「人口・平均寿命・大学進学率など、様々な指標の中で君たちが重視するのは何?」
   
 
   
  各グループで「一番幸福と思う国と、その理由」をボードにまとめ、発表しました