「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

四つの聞く

2019年6月25日 10時37分

四つの聞く
校 長  田 中 靖

 先日の授業参観とスポーツ大会には、たくさんの保護者の皆様に参加いただきありがとうございました。今後とも本校の教育活動に対しましてご理解とご協力をお願いします。
 さて、6月の全校集会で、子供たちに「四つの聞く」という話をしたので紹介します。
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 まず、「この漢字は、『聴く』と読みます(この漢字は小学校では習いません)。この漢字1文字に四つの『聞き方』が隠れています。どんな『聞き方』が隠れていますか?」という問題を出しました。
 子供たちからは、「耳で聞く」「目で聞く」「心で聞く」という答えが返ってきました。この三つの聞き方は分かり易かったようです。
 さて、四つ目の聞くは、どんな聞き方でしょうか?
 「聴」とい漢字の右側の部分(つくり)は、「徳」という文字だそうです。そして、「徳」の右側(つくり)は、もともと、「悳」と書いたそうです。直+心に「彳」を付けて、「まっすぐな心で行動する」という意味になるそうです。
 小さい子供たちには少し難しい話でしたが、つまり、四つ目の聞くは「素直な心で聞く」ということになります。
 耳・目・心がまっすぐな聞き手となったとき、お勉強もよく分かるようになります。さらに、このことは相手を大切にすることでもあります。「聴くこと」を大切にして、自分の学力を伸ばし、友達との関係もさらに良くなるよう頑張ってほしいと思います。
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 「聞く力」は学力向上の基礎と言われ、話を真剣に聞くことができる子は、その会話からたくさんのことを学び取ります。先生の話を聞ける子は、聞いた分だけ知識を増やしていきます。外国語の習得も「聞く力」によって大きく左右され、聞く力を持っている子は外国語でも高い理解力を発揮します。
 また、人は全てのことを(伝えたいこと全てを)言葉にできるわけではありません。言葉だけで判断せず、相手の心に耳を澄ませ、相手が何を伝えようとしているのか汲み取れる心優しい子供たちに育ってくれることを願って、「四つの聞く」という話をしました。

新年度を迎えて

2019年4月8日 16時00分

新年度を迎えて
校 長  田中 靖

 本日、平成31年度始業式を行い、明日は、平成31年度第38回入学式を挙行いたします。保護者の皆様、お子様のご入学、ご進級おめでとうございます。
 新入生58名を迎え、全校児童313名と、教職員47名の新組織で、スタートします。
 本年度も、昨年度に引き続き、学校目標を具現化のために「わくわく登校・いきいき学習・にこにこ下校」、そして「今日が楽しく、明日が待ち遠しい学校」となるよう、取り組んでいきます。
 さて、シアトル・マリナーズのイチロー選手が3月21日、記者会見を開いて引退を表明しました。その会見の中で、自分の生き方について問われると、「人より頑張ることなんてとてもできない。自分に限界を生みながらちょっとそれを超えていくと、いつの間にかこんな自分になっていく。少しずつの積み重ねでしか自分自身を超えていけないのではないか」と答えられました。
 本校でも、「がんばる子はかっこいい!!」を合い言葉に、子供たちに少し高い目標を立てさせ、それに向かって一生懸命取り組む(チョイ無理する)子に光を当てきました。そして、学習や運動、係や当番活動で、一生懸命取り組む「かっこいい子供たち」がたくさん生まれたように思います。
 本年度も、子供たちが具体的にめあてや目標を立てる為の支援や頑張ることのできる機会をつくると共に、頑張った後の爽快感を味わう喜びを持たせるなどして、さらに「一生懸命頑張るかっこいい子供たち」を育てていきたいと思います。
 最後に、保護者の皆様、地域の皆様、学校関係者の皆様、そして本校を応援して下さる多くの皆様、本年度も信頼される学校づくりに取り組んで参りますので、昨年度同様、ご支援ご協力をお願いします。