終業式 校長式辞
1 はじめに
8月25日まで27日間の夏季休業には入ります。新型コロナウィルス対策により、生徒全員が一同に会する機会は無く、本日もオンラインでの終業式となりました。皆さんが、感染防止対策に協力してくれたことで、校内でのクラスター等の発生は無く、無事に1学期が終えられたことに、ほっとしています。
ただ、いつ感染が起こってもおかしくない状況は続いています。マスク・消毒など感染防止対策は夏休みになっても継続してください。
ここに来て県内の感染者も増えてきていますが、感染者等に対するいわれのない偏見や差別をすること。あるいは不確かな情報に惑わされての言動には特に注意していただきたい。
2 1学期を振り返り
1学期を振り返って2点話をしたいと思います
皆さんは部活動で、大いに活躍しました。先般の壮行会でも紹介したとおり、これからインターハイや全国高校総合文化祭に出場する皆さんがたくさんいます。大会での活躍を期待します。
その中で、競技が始まっている陸上の全国インターハイでは、3年生の森安君は男子400mにとして出場しました。残念ながら準決勝に進むことはできませんでしたが、県大会、中国大会ともに優勝という結果を残してくれました。記録も素晴らしいものでした。
また、東京オリンピックも盛り上がっています。本校の卒業生としては53年ぶりに参加している女子ボクシングの入江さんも頑張っています。
入江さんは大学3年生ですから皆さんと直接関わりのある人は少ないと思いますが、在学中からとても積極的で好感が持てる生徒でした。学年が進行して、海外遠征等で学校に来れない日が多くなったのですが、学習ときちんと両立させていました。また3年生の時は、体育祭の閉会式では東京オリンピックへの出場を目指すことを、全生徒の前で公言しました。常に前向きで、有言実行の人物です。これからも応援していきたいと思います。
高校生のスポーツの大会やオリンピックを見ていると「スポーツの力」を感じます。感動だけで無く、勇気や元気ももらえます。
スポーツには「する人」「見る人」「支える人」の3つがあると思います。その中でも「支える人」の存在の大きさを感じます。一人の力には限界があります。支えたり、支えられたりするのです。だからこそ、感謝する心が大切なのだと思います。これは、スポーツに限らず、勉強や仕事でも同じことです。
8月にはパラリンピックも開催されます。時間のある人は是非見てもらいたいと思います。
もう1点、生徒会の活動についてお話したいと思います。
球技大会と服装規定のことです。7月6日には球技大会が予定されていました。前日からの雨でグラウンドのコンディションが悪く、体育館への密集もできないことから、一旦は中止として平常授業を行いました。その後、その準備をしていた生徒会の生徒を中心とした「球技大会開催」への熱い思いが生徒部の先生に伝わり、雨天時の体育館密集回避策も作案できたことから、13日に実施できることになりました。
また、制服に関する規定が、2学期から変わります。その詳しい内容については、山本先生から説明があります。これも、以前からあった生徒からの要望を生徒会がまとめ、教員と話し合ってきた経緯があります。
この2つのことは、生徒会執行部の皆さんの大きな成果です。生徒会の力が学校を動かしたのです。教員は、生徒の皆さんの意見を聞きます。それが一部の意見か全体の意見かが大切です。生徒の意見をまとめるのは生徒会の大きな役割です。これを実行した生徒会の皆さんに敬意を表します。
3 最後に
明日からは充実した夏休みを過ごしてください。特に3年生は自己の進路実現に向けての重要な夏です。部活動をしていた人は部活動をしていた時間を全て勉強にあてる。そのくらいの覚悟でやってください