校長挨拶
鳥取県立米子西高等学校のホームページにアクセスいただきまして、ありがとうございます。
本校は、明治39年に開校した私立米子女学校を前身とし、高等女学校、新制の米子第二高等学校を経て、昭和24年に鳥取県立米子西高等学校と改称され、男女共学となり今日に至っています。今年10月には、米子コンベンションセンターを会場として「創立120周年記念式典」を開催する長い歴史と伝統に輝く学校です。
校章は十文字に組み合わせた桜の葉の中央に咲き薫る花を配し、それぞれの葉は「英知」「情熱」「礼節」「協力」を示し、それらの総合された美しさを中央の花に託しています。
創立以来、社会の変化や時代の要請に応え、いくつかの変遷を重ねてまいりましたが、現在本校は各年次7クラス、計21クラスの単位制普通科高校として、「多様な価値観を尊重し、主体的に生きる力を育み、持続可能な社会を創造する人財の育成を図る」ことを学校目標として教育活動に取り組んでいます。
ほとんどの生徒が大学をはじめ上級学校への進学を目指しており、県教育委員会からは「探究学習」と「英語教育」の重点校の指定を受け、生徒の主体的な学びを進める探究的な学習「みらいチャレンジ活動」を行っています。この探究的な学びをとおして、生徒一人ひとりが、生涯にわたって学び続ける姿勢や、ふるさとを愛し、ふるさとへの思いを持って、将来ふるさとに貢献しようとする意欲を身につけることができるよう、令和2年2月に米子市とふるさと教育に関する連携協定を結び、市役所職員の皆さんのご指導、ご協力のもと、取組の充実を図っております。また、令和6年度には、文部科学省のDXハイスクールに認定されるとともに、一般財団法人三菱みらい育成財団が行っている「心のエンジンを駆動させるプログラム」の助成先として採択される等、「みらいチャレンジ活動」の充実・発展をすすめているところです。
本校は、「文武併進」の精神のもと、生徒達は、学業にも部活動にも一生懸命取り組むとともに、生徒会活動も盛んで、特に「翠風祭(すいふうさい)」と称する学校祭も、生徒会が主体的に運営しています。出し物やダンス・合唱、展示を中心とした文化の部と色とりどりのユニフォームをまとった体育の部との両方で西高生らしく、若いエネルギーを爆発させています。運動部・文化部の活動も盛んで、多くの生徒が部活動に加入し、技を磨きながら楽しんで日々活動しており、中国大会、全国インターハイ、全国高等学校総合文化祭・近畿高等学校総合文化祭等への出場も果たしています。
本校スクール・ポリシーに「育成を目指す資質・能力に関する方針」として、次の3点を掲げています。
◆主体的に進路を選択する力を身に付け、その実現のために必要な学力を育みます
◆地域社会の発展に貢献できる人材となる素養を身に付け、課題を発見する力や課題解決
に向かう行動力を育みます
◆自分の価値を認めるとともに、異なった価値観を受け入れて、チームで課題にチャレン
ジする力を育みます
これらの目標を達成していくために、生徒同士が互いにリスペクトすること、互いに思いやりの心を持って接することを基盤として、「時代は変わる。その変化に対応するために、チャレンジしてチェンジしよう」を合い言葉に、失敗を恐れず自らつかみ取りにいく主体的な学びを推進してまいります。
これからの社会をたくましく、そして、しなやかに生きていくための資質・能力を生徒一人ひとりが身に付けることができるよう、教職員一同、「思い」と「やわらかさ」を持って、生徒を支援するとともに、本校の教育方針に自信と誇りを持って、教育活動に取り組んでまいります。
本校教育の推進に皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
令和7年4月 鳥取県立米子西高等学校 校長 酒井 信彦