自己評価・学校運営協議会委員評価結果

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 令和2年度 自己評価・学校運営協議会委員評価結果(公表用)          R3.2.5

湯梨浜町立湯梨浜中学校

 
1 学校の教育目標                                                                                
 (1)  知育・徳育・体育の向上をめざし、未来を切り拓くたくましさを身につけた生徒の育成
 (2)  人権を尊重し、人と人とのつながりを大切にし、思いやりのある心豊かな生徒の育成
 (3)  ふるさとに関心を持ち、ふるさとを愛し、地域社会に貢献しようとする生徒の育成


2 本年度の重点課題                                                                              
 (1) 学習に自ら主体的に取り組む生徒の育成に努める
  ① 主体的な学習活動を促進し、協同学習の理念を活かして、ともに学ぶ意欲の向上を図る。
  ② 学習規律を徹底させ、授業改善に自ら取り組む学習集団を育てる。
  ③ 課題や宿題を工夫しながら家庭学習を充実させ、学習内容の確実な定着を図る。
 (2) 温かな人間関係づくりを大切にし、生徒自ら魅力的な学校づくりに取り組めるように努める
  ① 温かい心と思いやりをキーワードに、互いに尊重する態度と向上心を養う。
  ② 生徒会活動や短学活を工夫し、日々の生活を振り返りながら取り組める手立てを講じる。
  ③ 生徒自ら楽しめる活動を企画させたり、ふるさとに貢献できる活動に取り組ませる。
 (3) 保護者や専門機関等とのつながりを深め、長期欠席が生まれないように努める
  ① 保護者との連携を大切にし、小学校や地域との連携を深め、早期に丁寧な対応を心がける。
  ② 教育相談員・SC・専門機関等との連携を充実させ、組織的で的確な支援対策を講じる。
  ③ 仲間づくりを充実させ、SSTやhyper-QU等を活用して個に応じた支援体制の強化を図る。


 
3 評価項目の達成状況について(教職員の自己評価より)

 
  A…十分達成されている(4点) B…達成されている(3)
  C…取り組まれているが成果が十分でない(2) D…取組が不十分である(1)

 
(1)学習に自ら主体的に取り組む生徒の育成

 
       自己評価 3.16(昨年度2.79)   関係者評価 A

 
  ○肯定的な意見(教職員)
   ・協同学習が根ざし、その成果を生徒の実態からしっかりと感じ取ることができる。協同学習を
    土台として指導の工夫改善に取り組み、生徒の意欲も徐々に向上している。その学び方に多く
    の生徒が慣れ、話し合いなどにも積極的に参加する生徒が増えている。

 
  ◆課題を含んだ意見
   ・受け身的である生徒や家庭での学習習慣が身についていない生徒が気になる。どの生徒におい
    ても学習に対する主体的な姿を育成していくことが大切である。

 
  ★今後の取り組み
   ・家庭学習の習慣化につながる取り組みの工夫、各教科の特質を踏まえた協同の実現について研
    究を深めていく。今後も家庭での学習のあり方を含めて、学びの姿勢を総合的に指導していく。

 
   【関係者評価】(学校運営協議会委員の提言)
   ・職員の研究体制や意欲、生徒たちの向上心や授業に取り組む姿勢が成果となって着実に現れて
    きている。全職員による研究授業の実践が積み上げられ、協同学習の土台ができつつある。

 
(2)温かな人間関係づくり、生徒自らの魅力的な学校づくり

 
       自己評価 3.19(昨年度2.71)   関係者評価 A

 
  ○肯定的な意見
   ・新型コロナウイルスの影響もあり、厳しい制約のある中での学校行事だったが、生徒が中心と
    なって取り組むことができていた。総合的な学習の時間等をとおして、主体的に活動を企画・
    進行したりして、学年や学級の仲間との親睦を深めることができていた。              │

 
  ◆課題を含んだ意見
   ・互いに支え合い助け合う姿が見られるが、仲間の心を傷つけたり、嫌な思いをさせる言動がま
    だ見られる。呼び捨てや乱暴な言葉遣いが気になることもあり、人権教育については課題が残
    る。

 
  ★今後の取り組み
   ・各クラスで行っている取り組みを継続していく。配慮や支援を要する生徒もおり、現状を踏ま
    えつつ職員で情報を共有したり話をしたりする機会が必要である。生徒が自分たちの力で学校
    内にある問題の解決を図ったり、より充実した学校生活を送るためにさまざまな活動を企画・
    実行していける場を設定し、人権教育を推進していく。

 
   【関係者評価】(学校運営協議会委員の提言)
   ・新型コロナの影響で行事等が変更・縮小された中でも、生徒会や学級役員が中心となり、意欲
    的に活動している姿が見えた。教師のアンテナも高くし、生徒との人間関係を大切にしてほし
    い。

 
(3)保護者や専門機関等とのつながり、出さない取り組み

 
       自己評価 3.06(昨年度2.47)  関係者評価 B

 
  ○肯定的な意見
   ・不登校傾向の生徒や保護者との連絡を定期的に取り、行動や進路意識などが確認できた。現状
    を改善するための支援会議や家庭連絡及び家庭訪問など懸命に取り組んできた。教室に入れな
    かった生徒や学校に来られなかった生徒が少しずつ教室に入ったり登校したりしている。SCや
    SSWとの連携を中心に、長期欠席の予防やサポートが充実してきている。

 
  ◆課題を含んだ意見
   ・昨年度の長期欠席者の中には、今年度になって良好になった生徒もいれば、新たに欠席が多く
    なる生徒が生じていて、最終的な目標が見えていない生徒への支援も必要である。

 
  ★今後の取り組み
   ・教室に入れない生徒の学力保障(進路保障)のためにも、より具体的で組織的な関わりを行っ
    たり、安心して生活できる場をどのようにつくっていくかを全体で考えていく。

 
   【関係者評価】(学校運営協議会委員の提言)
   ・依然として家庭環境の複雑化、情報社会の浸透などにより不登校の未然防止は大変困難な状況
    にあるが、継続して取り組んでいく必要がある。

 
(4)保護者・地域との信頼関係を深める取り組み

 
       自己評価 (昨年度2.94)  関係者評価 B

 
  ○肯定的な意見
   ・各行事のアンケート等によると、保護者は学校の方針を理解してくださり、とても協力的であ
    ることから保護者の信頼を得ていると考えている。総合的な学習においても、伝統芸能の継承
    を意識して地域の多くの方々にご指導いただきながら交流もできた。今年の厳しい活動制限が
    あった中、学校・学級だよりや文書等をはじめ、早めの連絡や調整を意識した対応を行った。

 
  ◆課題を含んだ意見
   ・「生徒の交通マナーが守れていない」等、地域の方からご指導いただくこともあり、今後の課
    題となっている。新型コロナの関係で地域に出かけたり、地域の方をお招きする機会が少なか
    った。

 
  ★今後の取り組み
   ・感染症対策を進め、新しい生活様式での保護者・地域の方との交流の場を考えていくことが必
    要である。できるだけふれ合える時間を大切にして、何か困ったことや学校側からも伝えられ
    ることがあれば早めの対応を行い、地域と連携した活動を取り入れる。

 
   【関係者評価】
   ・他校では見られないほどの学校だよりや学級だよりの数と内容であり、HP等でも積極的に情
    報の共有がされている。今後はさらにその提供のあり方、質の向上にも努めてほしい。

 

4 全体的な評価

 
        結果 B

 
   ①授業研究が積極的に行われ、教職員や生徒たちに協同学習の取り組みが二年目にしてすでに定
    着してきている。どの教科でも学習に主体的に取り組む生徒が増えてきており、学校全体がと
    ても落ち着いた状態で生活できている。
   ②遅刻・長期欠席者の増加傾向に対しての対応のあり方や教室に入りにくい生徒たちへの対応に
    も努力を続けている。今後も家庭、SC・SSWや専門機関との連携を深めながらより一層工夫し
    て取り組んでいく必要がある。
   ③他の地域では、「統合して新校舎になってからでも何年も落ち着かない学校もある中、開校二
    年目にしてすでにこれだけの学校づくりが進められたことに敬意を表する」として、『A』と
    いう評価もいくつかいただいたが、まだまだ課題も多く、今後の取り組みをさらに充実させて
    いきたい。


 
5 評価をとおして明らかになった学校の取り組みの成果

   ①昨年からの新型コロナウイルスへの対応の中、「全校をあげての校風づくり」のよい流れが定
    着しつつあるとともに、「協同学習」が生徒や保護者にもしっかりと浸透して、一段と生活や
    学習へ良い影響を与えてきている。
   ②開校2年目として、保護者との信頼関係の構築、地域連携の成果から学校の充実した取り組み
    が感じられ、とてもよい流れができているとの評価であった。
   ③1年生の総合学習の「伝統芸能の継承」では、その取り組みに対する評価が高く、地域の方々
    とのつながりを深める大変よい機会となった。また、行事等で見られる生徒の自主的な活動や
    部活動の雰囲気も大きな成果の一つであり、学校として取り組まれた「挨拶・授業中の姿勢」
    も全体的に良くなっている。


 
6 評価をとおして明らかになった学校の今後の課題

   ①協同学習ではそれぞれの教科の特性に応じた取り組みや授業規律の確立、学級や学年間・職員
    の認識の温度差の解消、教師の言葉遣い、小中学校の9年間を見通した連携の見直し等に取り
    組む。
   ②温かな人間関係づくりについては、まずは教師集団が温かな人間関係づくりに取り組み、学級
    や学年集団の生徒たちの意識の向上に努める。
   ③遅刻・長期欠席者への対応について、教職員や生徒自身・保護者の意識改革、SCやSSW・
    専門機関等との連携を強め、さらに充実させて取り組んでいく。