海洋科2年生 オーストラリア国際航海(日報掲載)
2013年11月25日 08時18分航海27日目、今朝方から吹く風が船体を揺らして生徒達は起床しました。時折強いうねりもあり、バランスを取ることもままならないときもあり、生徒達のテンションも下降気味です。朝食が咽を通らない生徒達も数名います。午前中の船長・機関長講義も揺れる中頑張っていました。特に機関長講義を行う学習室は船首の水面下に当たる部屋で、本船でも一番揺れる場所です。慣れてきた彼らでもきつかったに違いありません。本日と明日の2日間で、船内時間を日本時間に戻します。1日当たり30分遅らします。どのタイミングで修正するかというと23日午前0時になったら時間を30分戻して完了になります。0時になったのに30分戻すのは不思議な感覚ですが、船ではそのように時間修正を行います。0時からの当直者は30分当直時間が延びますので少しかわいそうな気もしますが船内の全ての時計が30分間戻るのを間近で見ることが出来るため良い経験になると思います。今日は生徒達の俳句第2弾を掲載したいと思います。
・先生の声で目覚める朝6時 ・船内で毎朝響く低い声
・深夜ワッチ、終わると絶対腹が減る ・機関室、長いと思う2時間が・キュランダで日本語話す外国人 ・課題をね、早めにやって正解だ
生徒達は、船内生活の出来事などをこのようなかたちで詠ってくれました。またご紹介したいと思います。では最後に私から締めの一句。「外は時化、湯船の中も時化ている」
【11月23日(土)の日報】
航海28日目、昨日からの風とうねりにさらされて本日も揺れています。体調不良のものはいませんが、船酔いがひどい生徒は3名です。本日、インマルサット衛生から国内の船舶電話に切り替わりました。昨日から生徒食堂にある位置表示のモニターも西日本が見えるようになり、日本が日に日に近くなってくることがわかる今日この頃です。生徒の中でも早く家族に会いたいと言う者も見受けられるようになりました。
生徒達には自宅に帰るまでが実習なので最後まで気を引き締め務めるように伝えました。今日は生徒の日誌にある感想を掲載します。
「日本に近くなるってことは、揺れることなのか?日本は冬だから仕方ないな~ 家に帰ったらお寿司が食べたい。それを目標に頑張るぞ!」
「乗船実習もあとわずか、ここからが大変だと思う日本は時化で、このままもう一度オーストラリアに戻りたい」
「時化たときの食当めちゃ辛い。揺れにやられて、臭いにやられる。今日で食当終了!明日は当直班なので臭いからは免れる残りちょっとなのでやるしかない」
「今日は何とか耐えました。明日はどうなるかわかりません。明後日試験なので頑張るしかない」
「カップ麺もお茶漬けも無くなった。今夜の夜食は塩むすび、下関に入ったら食料積み込みだ!」
「昨夜のA君の食べていたカップ焼きそばの臭いが夢に出てくる。ある意味あれは残酷な臭い。次の航海は焼きそば多く持ってきます。」
色々な意味で生徒達は色んな事と戦っています。本日の報告といたします。