Re:海洋科2年国内長期航海 11日目
2022年7月27日 10時06分ファイト!
ファイト!
7月16日
7月15日(金)
7月14日(木)正午位置 KANMON-KO
7月13日(水)正午位置 SAKAI
今日から4日間の下関航海が始まりました。生徒たちがずっーーーーっと楽しみに待っていたので、お天気の神様が味方をしてくれました。乗船の時も出港の時も、雨に打たれることもなく、無事に終わり、また、体調不良者もなく出港できました。平日にもかかわらず、保護者の方や先生方に見送っていただき、ありがとうございます。たくさんの人に応援してもらってこの航海が実現した、ということを改めて実感できました。また、10日に境港に帰ってきた海洋科2年生が、下船後の休みにもかかわらず見送りにきてくれたこともとても励みになったようです。出港式前、まだ動いてもいないのに、ちょっとの揺れを敏感に感じ、「酔った…」と言っていた生徒も、1ヶ月の航海を終えて、たくましく成長した2年生の姿を見て、元気を取り戻しました。
7月10日(日)正午位置 SAKAI-KOU
7月9日(土)正午位置 35°-36.2N 133°-30.1E
乗船29日目、この乗船実習も残すところあと1日となりました。はじめは、操練で船酔いになる生徒も多くいましたが、今では船の生活にも慣れ、規則正しい生活を送れるようになりました。鹿児島に入港するまでは、家に帰りたいというのが口癖だった生徒たちも乗船している間に少しずつ成長していました。寄港地活動はもちろん楽しみの一つでしたが、航路学習や当直業務を重ねるにつれ責任感と職務に対する自覚が芽生え始めたように思えます。操舵や各種船内業務の積み重ねが彼らを成長させてくれたのではないかと感じています。その中でも一番大きかったのは、若鳥丸の乗組員一人一人が生徒たちに色々な話をして下さり、彼らの成長を見守って下さったことではないでしょうか。彼らにとっては、親でもなく先生でもない大人と触れ合うことは、多くの刺激を受け自分自身で色々と考えることに繋がります。時には叱られることもあれば、趣味の話など船内生活で得るものは大きかったと思います。終わってみれば、あっという間の一か月間だったと思いますが、彼らの人生の中では大きな一か月だったのではないでしょうか。明日下船し、少し成長した彼らを見ていただけたら幸いです。以上、本日の報告でした。
海洋観測中
大きいシロイカ釣りました!
真空パックの下処理をしています
イカ釣り機で漁獲したイカを回収中
真空パックを作っています
無事完成!しました!
7月8日(金)正午位置 35°-41.9N 133°-32.2E
乗船28日目、昨晩は鳥取市沖で操業を行いました。本船でスルメイカが久々に100杯(匹)を超えました。今日はシロイカを狙って鳥取県中部沖での操業となります。今日の午後2時から左舷(船の左側)の生徒がスルメイカの解剖実験を行いました。イカの解剖の話やイカがどのようにして仕掛けに掛かるか、イカを使用し分かりやすく説明しました。イカには2本の長い腕(触腕)があり、その腕で餌となるものに襲いかかります。そういった話は真剣に聞いてくれます。漁場に到着し、海洋観測を始めます。生徒は透明度、水色、表面水温を計測します。午後7時には操業を開始しました。仕掛けを入れて5分も経たないうちに目当てのシロイカが釣れはじめました。いいサイズがボチボチあがります。今日は6次産業で行われる製品作成を学習しました。内容は、釣れたてのシロイカを捌き、胴体とゲソに分けて真空パックに詰める作業です。この方法で冷凍すると食べたい時に解凍し、パックから出して切ればシロイカの刺身がいつでも食べられると言った商品になります。冷凍すれば1年間ぐらいはもちます。本校海洋科卒業生の乗組員に指導してもらい作成しました。 以上、本日の報告でした。
スルメイカの解剖
真剣にスケッチしています
透明度板で海水の透明度を測定中
真空パック包装を学習中
シロイカの真空パック完成!
今日のベストショット
7月7日(木)正午位置 35°-41.9N 133°-32.2E
乗船27日目、操業2日目です。初日は昼夜逆転するため、生徒たちもくたびれモードで熟睡していたため静かな船内です。朝食は作業班ごとに食べますので、昼食からみんなでそろって食べています。ミーティングの時間帯がこれまでの午後7時から午後1時30分に変更となりました。また、午後2時から昨日釣れた新鮮なスルメイカで解剖実験を行いました。昨年度はマサバの解剖を行っていますので、指示通りはさみを入れスルメイカの外套膜(胴体)を切開していきます。イカの血液はヘモグロビンが無いため透明に近い色であることや各種臓器について説明しました。特に肝臓については、詳しく説明すると興味津々で説明を聞いてくれます。解剖後はスケッチを行い真剣に取り組むことができました。18時より鳥取市沖でパラシュートアンカーを投入し船を風に立てます。こうすることで糸が絡みにくくなり釣りやすくなります。今日は昨日よりも釣果は上々で大漁となりましたが、スルメイカしか釣れませんでした。ただ、イカの仕掛けにマサバかかったため生徒は驚いていました。この実習も残すところ3日となりました。皆家に帰れることを指折り数えています。 以上、本日の報告でした。
スルメイカの解剖
上手に解剖できました
パラシュートアンカー投入を見学
今日はスルメイカが大漁だ!
なぜかサバが釣れちゃいました
頑張って釣り上げました
7月6日(水)正午位置 35°-31.2N 133°-19.6E
乗船26日目、いよいよイカ釣り実習がスタートします。今夜から昼夜逆転の生活となります。生徒たちは初めてのイカ釣り実習に興奮しています。やることすべてが初めての経験ですので楽しみで仕方ありません。まずは、CTDという観測機器で、この水域の海洋水質調査を行います。検査項目は、水深1mごとに海水中の塩分濃度、溶存酸素、濁り具合、水素イオン指数です。このような内容を調べることは、学術的にも重要とされており、資源量の調査や生態調査では必ず調べる内容となっています。その後イカ釣りを開始しました。仕掛けを入れて30分くらいで、イカが釣れはじめました。はじめに釣れたのはケンサキイカ(シロイカ)でした。大きさは胴長25cmの中型のものでした。生徒たちは「おー!」と歓声を上げながら、次は自分が釣ってやると意気込んでいました。近年不漁続きですが、今回はぽつぽつと釣れました。ケンサキイカとスルメイカが釣れ初日としては、上々と言ったところでした。 以上、本日の報告でした。
いよいよ操業開始です
パラシュートアンカースタンバイ
パラアンカーの準備を見学中
2ハイ同時に釣れました!
イカ釣り機が釣ったイカを回収
良い型のスルメイカです