海洋科2年生 オーストラリア国際航海
2013年11月27日 09時56分明日、下関港に入港します。
【11月26日(火)の日報】
航海31日目、昨晩よりピッチング(船体の縦揺れ)が続き船体が海面をたたくような状況が続いています。そのため、昨夜は何度も目が覚め熟睡出来なかった生徒も少なくありません。そのため朝から皆、睡眠不足となっています。今日はデッキでの体操とデッキウォッシュは中止しました。
午前午後と課題学習に専念しています。下関入港日までに課題を終わらせないと下関での上陸を許可しないことにしているためか、黙々と取り組んでいます。すでに終わった生徒は、明日、6級海技士の総合模試を行うのでその勉強を頑張っていました。昨日は執務一般等の試験を行いましたが、50点満点で平均30点とまずまずの結果を出しています。昨日のトップは46点です。40点以上を取っている生徒は複数名います。機関部の方々が当直の合間に時間を作って下さり熱心にご指導していただいた賜だと思います。普段はあまり目立たない生徒もやれば出来るという自信が身につき始めていることを担任としても嬉しく感じております。
次の話題ですが、今生徒達が毎日楽しみにしていることがあります。それは夜8時から行われる映画の上映会です。船内生活で娯楽は望めません。その中でも映画鑑賞は彼らにとって有意義な時間となっています。ジャンルは色々です。水口先生が用意されたものを生徒達は楽しみに見ています。午後8時前になると生徒達は、生徒食堂に集まりはじめ、今やおそしと水口先生の登場を待ちます。映画の内容は知らされずに生徒達はドキドキ、ワクワクといった感じでテレビ画面に釘付けとなって見ています。私も一緒になって見ていますが、生徒達の表情はとても真剣で、いつの世もこういった娯楽の時は変わらないものだと感じています。時折大きな笑い声も出ますが、出入り口を閉めこのときばかりは大目に見ています。このようなかたちで生徒達は狭い船内で楽しみを見つけながら日夜頑張っています。以上で本日の報告といたします。