イカ釣り航海 6日目
2014年9月12日 12時49分隠岐海峡漂泊中
外気:24.3℃ 水温:25.2℃ 風向/力:ENE/4 気圧:1013.4hpa 天候:bc
コース:drifting 速力:-----kt 雲量:3 視程:20-50km 波方向:East/080 波高:1.5m
波周期:2 Dist:67.2miles
【9月11日(木)の日報】
昨夜のイカ釣り終了後、若鳥丸は隠岐海峡を目指して針路を東にとり、今朝9時頃には隠岐海峡の西側に到着しました。久しぶりに見る隠岐の島や島根半島を見ると、見慣れた景色に安心感が得られます。船の中でも自然と会話の内容が、「家に帰って一番したいことは何か」が多くなってきます。やはり「自分の布団でゆっくり寝たい」や「家の風呂にゆっくり入りたい」という答えが多いのではないでしょうか。航海が終わりに近づくと毎回そうですが、生徒のテンションが高くなりにぎやかになります。しかし、決まって「このままずっと船に乗っていたい」という生徒も出てきます。そういう生徒は船乗りとしての適性があると思いますので、将来はぜひ海の世界で活躍して欲しいと思います。
さて、生徒の船内での実習ですが、船橋当直や機関当直などの船舶の運航に関わる仕事に対して、一生懸命取り組んでいます。船長の指示した針路に対して復唱しながらスムーズに操舵をする船長コースの生徒や、機関当直の引継で、引き継ぎ事項を自信をもってスラスラと言っている海洋技術コースの生徒など、この短期間にずいぶん成長していると感じました。また、船内でのあいさつもしっかりできているように感じます。乗組員に対しても「おはようございます!!」「お疲れさまです!!」と意識してあいさつができています。課題としては、私の話や指示に対しての返事や話を聞く態度を改善することではないかと思います。当直や食事当番などでがんばっているぶん、私の前では甘えが出てしまうのかもしれませんが、これからの学校生活を考えると、クラスとしてのまとまりや秩序が大切です。この航海で達成できなかったことは、次のオーストラリア航海で達成できるようにがんばって欲しいものです。
今日のイカ釣りですが、最終日ということで時間を短縮しておこないました。スルメイカばかりの漁獲となり、狙いのシロイカは漁獲できませんでした。釣果はスルメイカ380匹です。一部のイカは水槽で生きたまま持ち帰り、明日に水産試験場の職員の方に、活イカの輸送方法について講義をしてもらう予定です。
風邪気味の生徒が増えてきました。疲れが溜まっているのでしょうか。元気な姿で帰港できるように気を付けて欲しいと思います。※写真を見るには続きを読むをクリックしてください。