海洋科2年国内長期航海 29日目
2021年7月11日 15時45分
7月10日(土)正午位置 N35°-41.1′ E133°-20.2′
本日でイカ釣り実習の最終日となりました。開始直後のまだ明るかった18時30分頃に
バタバタとシロイカが釣れたので、今日は期待できるのではと思ったのですが、その後
は当たりが全く無い状態となり、20時の交代時間となりました。その後はスルメイカが
ポツポツと釣れる程度で、最も多く釣った生徒が2杯という結果で、厳しい最終日とな
りました。最終日の目標を100杯以上としていましたが、残念ながら釣果はその半分
に届きませんでした。しかしながら、誰も怪我をすることなく無事にイカ釣り実習を終
えられたことにとても安堵しています。また、イカの不漁が深刻な状況となっているイ
カ釣り漁業について、身を持って理解することが出来たのではないでしょうか。また、
私達が食べている魚介類は、漁業者が睡眠時間を削って、時化の中でも出漁して漁獲さ
れた貴重なものだということが、今回の漁業実習を通して少しでも生徒に伝わってくれ
たらと思います。
いよいよ明日で若鳥丸を下船します。生徒に家に帰ったら何をしたいか聞いてみると、
「お母さんの料理が食べたい」「自分の布団でいつまでも寝ていたい」という声が聞こ
えてきます。感想文にも多くの生徒が親への感謝の気持ちを書いてくれていました。こ
の親への感謝の気持ちこそ、何物にも替えがたい収穫ではないでしょうか。また、この
コロナ禍で、30日間の航海実習が出来たことに対して、保護者の方や関係者の方
に対して本当に感謝しています。さらに、鳥取県が一生懸命コロナ対策に取組んでいる
からこそ、4つの寄港地で寄港地活動が出来たのだと感じています。今後も航海実習に
おけるコロナ対応についても検証し、安全で実りの多い航海が出来るように知恵を絞っ
ていきたいと思います。
お手上げのポーズ?
イカの形態について学習中
粘った甲斐がありました