日誌

Re:海洋科2年国内長期航海 11日目

2022年7月27日 10時06分

ファイト!

海洋科1年生航海実習 4日目

2022年7月20日 12時05分
1年生

7月16日

5時から釣り実習。起床から集合、釣りの準備までとても迅速に動きました。しかし、あいにく釣れたのは3人だけ。次回は必ず釣らせてやりたいと思います!
釣りの後は船内掃除、各居室掃除です。「最後に丁寧にぞうきんがけをした」「感謝の気持ちを込めて掃除をした」と、先輩達がキレイな状態で渡してくれた若鳥丸を受け継いで、次につなげるんだという自覚があり、嬉しく思います。
10時境港入港は、これまでで一番整列やあいさつが堂々としており、実習生らしく見えました。下船までの行動も素早く終わり(早く下りたくてしょうがないのかもしれないけれど)下船式や解散は予定時間より早くなり、成長した姿を見せてくれました。生活面での課題はありますが、来年の乗船にはきちんとしていることを期待して、今後の学校生活でひとつずつ、しっかり確実に短所を直していきたいと思います。
船から下りて嬉しそうに家族と車で帰っていく姿を見送り、「何事もなく無事に帰って来れて良かった」とほっとしました。 ・・・と、そのとき、大雨、雷!! ガラガラドーーーーン!!! 近くに落ちました。
下船式などを素早く行動してくれたおかげで大雨に打たれずに済みました。よかったー。
5月に実施するはずだった航海実習が一度中止となり、生徒は「あぁやっぱり行けないんだ」というムードになりました。中学校の頃も様々な行事が中止、縮小となってきただけに、「コロナだから仕方ない」と言えば「そうだよな」と納得してくれました。しかし、この航海は2年生につながる大切な実習です。また、「船に乗って生活することを楽しみにしていた」という声が多く、強引とは思いましたが、2年生の航海が終わって3日後に出発することを計画しました。乗組員の皆さんや寄港地の方々、学校関係者、送り出して下さった保護者の皆さまのご理解を得て、寄港地活動等も含め、すべてを計画通り行うことが出来ました。
本当に良かった。ありがとうございました。

朝早くから釣り

サゴシGet!!

入港前

入港時 整然と並んでかっこいい

下船式 ありがとうございました!!

海洋科1年生航海実習 3日目

2022年7月18日 12時16分
1年生


7月15日(金)

 3日目、下関出港です。綱外しをしてくれた方々に、大きな声でそろえて「ありがとうございました!」と言うと、綱外しの方が大きく手を振ってくださいました。こうして様々な方のお世話になり、下関での実習を行うことができました。下関、門司でお世話になったみなさま、ありがとうございました。また、若鳥丸の近くに停泊していたJOGMEC(ジョグメック)の海洋資源探査船「白嶺」の皆さんも、手を振って見送ってくださいました。生徒に海底にある鉱物資源の調査をするために掘削機が搭載されていることなどを説明すると、しっかりと聞いていました。出港後は右手に巌流島を見ながら関門航路に入りました。「あ、あれ巌流島だ。」入港するときには航路の浮標も他の船も、巌流島も、今日は海にあるいろいろなことがよく見えていました。寄港地での経験が視野を広くしたんだな、とうれしく思います。六連島を抜けて日本海へ出るとじわっと揺れてきて、数人が船酔いになりました。それでも船橋当直や機関当直、食事当番の業務に果敢に取り組み、初日よりも早く船酔いから回復するなど、かなり鍛えられました。初日に比べてたった2日でずいぶん実習生らしくなったものだな、という印象です。夕食はステーキ、船酔いの人は食べないだろうと思っていましたが、「おいしそうだったのでつい食べてしまった」そうです。「それを食べれたらもう元気だよ!」と返しておきました。
 19時からは明日の下船に備えて抗原検査を行いました。ところが、時間通りに始められたのは、10人でした。他の10人は「検査前の決められた時間までにうがいか歯磨きをして、その時間以降は飲食をしてはいけない」という約束を守れなかったためです。船を動かすには、それぞれが自分の役割に責任をもってあたることが一番大切です。時間を守る、注意されたことやルールを守る、些細なことかもしれませんが、この積み重ねがみんなの安全と衛生、健康につながります。そう自覚を持って実習に当たってきた生徒にとっては当たり前にできることですが、自分勝手でほかの人のことは考えずに生活をしてきた人にとってはとても苦しい生活だと思います。あと残り1日、そこを何とか乗り越えてしっかり頑張ってほしいです。
検査の結果は陰性でした。予定通り下船します。


        陸上部 朝の練習


       フェンダー作業見学


     船橋当直、日誌を書いています


         ステーキに夢中


        ステーキ美味しい


      実習日誌を書いています


卒業生(水産大学校練習船「耕洋丸」の乗組員)が来てくれました。

海洋科1年生航海実習 2日目

2022年7月15日 18時16分
1年生



7月14日(木)正午位置 KANMON-KO

 下関入港、健康チェックでは熱も風邪症状もないことを確認し、寄港地活動を行いました。
 今日は1年生にとって初めてのことづくしの1日です。①船で迎える朝。意外とちゃんと起きました。 ②7:30頃初めての関門航路入航、「左が山口で右が福岡」「W‐4‐↑の意味はね」などの会話をしながら風景や行き交う船、イルカの群れを見て楽しそうでした。③初めての入港、緊張感のある場面で、乗組員の仕事の邪魔にならないよう、気を付けて待機していました。しかし、上陸を目の前にして、ワクワクが止まらず、テンションの高い2名。何度注意しても静かにしないので、④ついに落雷。「先生がいつもの感じと違う…」と、激怒していることが伝わり静かになりましたが、本質である「安全に作業をするために、実習生もその雰囲気に合わせた行動をする」ということを早く理解してほしい。10:00初めての上陸、の前に⑤大潮の満潮222cmでタラップが高すぎる(写真参照)ちょっと怖かった。 ⑥巌流島へ上陸、銅像の迫力に圧倒される。連絡船で往復しましたが、「行きと帰りでかかった時間が違うのは何でだろう?」との声。さて何ででしょう? ⑦巌流島の対岸にある造船所で保安庁や大型フェリーの新造、自衛隊の船を修繕していたりと、普段見ることのできない風景に大喜び。 ⑧関門汽船で関門海峡を横断し、東流9ノットの強さにびっくり。 ⑨関門海峡ミュージアムで魚を探すゲームや関門海峡横断タイムトライアルなどのゲームで楽しく海の仕事を学び、大スクリーンで迫力満点の映像で関門海峡の歴史を学ぶことができました。しかし、ここであまりにも熱中し、お土産をじっくり選んでいたため、設定していた集合時間を過ぎてしまい、残念でした。この反省は来年の航海でしっかりと役立ててほしいと思います。
今回の寄港地活動では、屋外で、接触が少なく、関門海峡を学べる場所を選びました。たくさん学ぶことができ、充実した寄港地活動になったと生徒も満足した様子でした。
船酔いの生徒もしっかりと食事をとることができ、体調不良はありません。
明日は下関出港、また揺れる日々が訪れますが、「酔ってもがんばる」という目標を達成してほしいと思います。



      関門航路に入りました


    関門橋を通過したかったのに・・・
  タラップが高い!!気を付けて降りてね。


     関門汽船で関門海峡を横断!


  関門海峡ミュージアムで魚の漢字ゲーム


            巌流島

海洋科1年生航海実習 1日目

2022年7月14日 19時36分
1年生


7月13日(水)正午位置 SAKAI

 今日から4日間の下関航海が始まりました。生徒たちがずっーーーーっと楽しみに待っていたので、お天気の神様が味方をしてくれました。乗船の時も出港の時も、雨に打たれることもなく、無事に終わり、また、体調不良者もなく出港できました。平日にもかかわらず、保護者の方や先生方に見送っていただき、ありがとうございます。たくさんの人に応援してもらってこの航海が実現した、ということを改めて実感できました。また、10日に境港に帰ってきた海洋科2年生が、下船後の休みにもかかわらず見送りにきてくれたこともとても励みになったようです。出港式前、まだ動いてもいないのに、ちょっとの揺れを敏感に感じ、「酔った…」と言っていた生徒も、1ヶ月の航海を終えて、たくましく成長した2年生の姿を見て、元気を取り戻しました。

 出港後は操練、緊張感をもって私語なく動くことができました。このクラスは指示を聞かずに、あるいは聞いていても勝手に解釈して行動する人がいるので心配していましたが、緊張感をもって操練を終わることができ安心しています。今日が初めての船での集団生活、あいさつ、返事、歩き方、時間、持ち物管理、掃除、コロナ対策などの注意を、より一層厳しく言っています。同じことを何度も何度も言っているので「細かいことをいちいちうるせぇなー」と思われているでしょうが、「安全第一・人命最優先」で実習を終え、来年の長期航海に向けてしっかりと理解させて帰ります。
 夕食前から少し揺れ、船酔いをする生徒が数名います。その他は夕飯を食べ、お風呂にも入りました。明日は下関に入港するので、元気になります。


          ベッドメイキング


          出港いってきまーす!


           先輩ありがとう!

           さっそく操舵

海洋科2年生航海実習 30日目(1ヵ月航海終了)

2022年7月11日 20時23分
2年生


7月10日(日)正午位置 SAKAI-KOU

 乗船30日目、無事境港に帰港してまいりました。この一か月間生徒たちは、初めての経験ばかりで色々と戸惑いながら乗船実習を行いました。船酔いして苦しかったことや慣れ浸しんだ家族と別れ寂しくなったこと、また、楽しかった寄港地活動など彼らの心の中には多くの経験値が蓄積されたひと月となったことでしょう。仲間や船員の方に支えられた経験は彼らの生涯の良い思い出として一生心に残るはずです。今後の学校生活や家庭でその経験を生かしてもらいたいと思います。保護者や多くの方々に支援していただきましたことをこの場をお借りして感謝の意を申し上げます。 以上、本日の報告でした。・・・10月の航海もお楽しみに!

















海洋科2年生航海実習 29日目

2022年7月11日 20時18分


7月9日(土)正午位置 35°-36.2N 133°-30.1E

 乗船29日目、この乗船実習も残すところあと1日となりました。はじめは、操練で船酔いになる生徒も多くいましたが、今では船の生活にも慣れ、規則正しい生活を送れるようになりました。鹿児島に入港するまでは、家に帰りたいというのが口癖だった生徒たちも乗船している間に少しずつ成長していました。寄港地活動はもちろん楽しみの一つでしたが、航路学習や当直業務を重ねるにつれ責任感と職務に対する自覚が芽生え始めたように思えます。操舵や各種船内業務の積み重ねが彼らを成長させてくれたのではないかと感じています。その中でも一番大きかったのは、若鳥丸の乗組員一人一人が生徒たちに色々な話をして下さり、彼らの成長を見守って下さったことではないでしょうか。彼らにとっては、親でもなく先生でもない大人と触れ合うことは、多くの刺激を受け自分自身で色々と考えることに繋がります。時には叱られることもあれば、趣味の話など船内生活で得るものは大きかったと思います。終わってみれば、あっという間の一か月間だったと思いますが、彼らの人生の中では大きな一か月だったのではないでしょうか。明日下船し、少し成長した彼らを見ていただけたら幸いです。以上、本日の報告でした。


        海洋観測中


      大きいシロイカ釣りました!
  

    真空パックの下処理をしています


   イカ釣り機で漁獲したイカを回収中


     真空パックを作っています


       無事完成!しました!

海洋科2年生航海実習 28日目

2022年7月11日 20時06分
2年生


7月8日(金)正午位置 35°-41.9N 133°-32.2E

 乗船28日目、昨晩は鳥取市沖で操業を行いました。本船でスルメイカが久々に100杯(匹)を超えました。今日はシロイカを狙って鳥取県中部沖での操業となります。今日の午後2時から左舷(船の左側)の生徒がスルメイカの解剖実験を行いました。イカの解剖の話やイカがどのようにして仕掛けに掛かるか、イカを使用し分かりやすく説明しました。イカには2本の長い腕(触腕)があり、その腕で餌となるものに襲いかかります。そういった話は真剣に聞いてくれます。漁場に到着し、海洋観測を始めます。生徒は透明度、水色、表面水温を計測します。午後7時には操業を開始しました。仕掛けを入れて5分も経たないうちに目当てのシロイカが釣れはじめました。いいサイズがボチボチあがります。今日は6次産業で行われる製品作成を学習しました。内容は、釣れたてのシロイカを捌き、胴体とゲソに分けて真空パックに詰める作業です。この方法で冷凍すると食べたい時に解凍し、パックから出して切ればシロイカの刺身がいつでも食べられると言った商品になります。冷凍すれば1年間ぐらいはもちます。本校海洋科卒業生の乗組員に指導してもらい作成しました。 以上、本日の報告でした。


       スルメイカの解剖


     真剣にスケッチしています


    透明度板で海水の透明度を測定中


      真空パック包装を学習中
 

     シロイカの真空パック完成!


      今日のベストショット

海洋科2年生航海実習 27日目

2022年7月8日 19時26分
2年生


7月7日(木)正午位置 35°-41.9N 133°-32.2E

 乗船27日目、操業2日目です。初日は昼夜逆転するため、生徒たちもくたびれモードで熟睡していたため静かな船内です。朝食は作業班ごとに食べますので、昼食からみんなでそろって食べています。ミーティングの時間帯がこれまでの午後7時から午後1時30分に変更となりました。また、午後2時から昨日釣れた新鮮なスルメイカで解剖実験を行いました。昨年度はマサバの解剖を行っていますので、指示通りはさみを入れスルメイカの外套膜(胴体)を切開していきます。イカの血液はヘモグロビンが無いため透明に近い色であることや各種臓器について説明しました。特に肝臓については、詳しく説明すると興味津々で説明を聞いてくれます。解剖後はスケッチを行い真剣に取り組むことができました。18時より鳥取市沖でパラシュートアンカーを投入し船を風に立てます。こうすることで糸が絡みにくくなり釣りやすくなります。今日は昨日よりも釣果は上々で大漁となりましたが、スルメイカしか釣れませんでした。ただ、イカの仕掛けにマサバかかったため生徒は驚いていました。この実習も残すところ3日となりました。皆家に帰れることを指折り数えています。 以上、本日の報告でした。


       スルメイカの解剖


       上手に解剖できました


    パラシュートアンカー投入を見学


     今日はスルメイカが大漁だ!


    なぜかサバが釣れちゃいました


      頑張って釣り上げました

海洋科2年生航海実習 26日目

2022年7月8日 10時40分
2年生


7月6日(水)正午位置 35°-31.2N 133°-19.6E

 乗船26日目、いよいよイカ釣り実習がスタートします。今夜から昼夜逆転の生活となります。生徒たちは初めてのイカ釣り実習に興奮しています。やることすべてが初めての経験ですので楽しみで仕方ありません。まずは、CTDという観測機器で、この水域の海洋水質調査を行います。検査項目は、水深1mごとに海水中の塩分濃度、溶存酸素、濁り具合、水素イオン指数です。このような内容を調べることは、学術的にも重要とされており、資源量の調査や生態調査では必ず調べる内容となっています。その後イカ釣りを開始しました。仕掛けを入れて30分くらいで、イカが釣れはじめました。はじめに釣れたのはケンサキイカ(シロイカ)でした。大きさは胴長25cmの中型のものでした。生徒たちは「おー!」と歓声を上げながら、次は自分が釣ってやると意気込んでいました。近年不漁続きですが、今回はぽつぽつと釣れました。ケンサキイカとスルメイカが釣れ初日としては、上々と言ったところでした。 以上、本日の報告でした。


     いよいよ操業開始です


    パラシュートアンカースタンバイ


    パラアンカーの準備を見学中
   

      2ハイ同時に釣れました!


    イカ釣り機が釣ったイカを回収 


      良い型のスルメイカです