今月の俳句
2019年1月31日 11時09分今月は<松森賞>です。
もちさんが のびのびのびて ストレッチ
1年 中本 然
長くのびて切れない→寿命ものびる→おめでたいといった連想もあり、日本人は祝い事があるたびに餅を食べるようになったそうですよ。お正月に何気なく食べているお餅ですが、より美味しくなるように、ぐーんとストレッチをしてくれているのかもしれませんね。発想が豊かな一句です。
竹馬は 大人のことを 見下ろせる
7年 以後 天音
竹馬といえば、お正月遊びのひとつですね。高さだけでも大人のことを上から見てみたい、そんな気持ちと、竹馬に乗っている姿から想像できる無邪気さと、子どもと大人のまんなかにいる今だからこそ書ける一句ですね。揺れ動く気持ちを感じさせられる作品です。
早すぎる 成人式は あと少し
9年 兵頭 陸
私たちが慣れ親しんだ"二〇歳=大人"という定義が大きく変わりますね。実際にあと3年で成人を迎える9年生には、大人が想像するよりも"早すぎる"という印象があるのかもしれません。あと少しと表現している高校三年間を、どう過ごすのかを決めていく"今"を応援していますよ。