オリンピック 金メダリストから学ぶ
2022年1月13日 12時03分1月12日(水)に、オリンピック体操競技金メダリストの白井健三さんが若桜学園に来てくださいました。これは、「オリンピック・パラリンピックムーブメント全国展開事業」として鳥取県教育委員会体育保健課が若桜学園に白井健三さんを派遣してくださったことで実現した事業です。
この日は、まず最初に若桜学園の給食を食べていただきました。新型感染症のことがなければ、どこかの学級で一緒に食べていただくことができたのですが、校長室での給食となりました。栄養教諭の池田先生が白井さんにちなんだメニューを考えてくださいました。白井さんが番組で紹介されたサラダチキンや、ひねり王子にちなんだ特注の”ひねりパン”やツイストマカロニ、そして地元産のイチゴゼリーなどを食べていただきました。(この日の給食の写真は、このホームページの「給食センターより」をご覧ください。)
この後、前期の児童(1~4年生)と一緒にマット運動をしてくださいました。次に、5,6年生ともマット運動をしてくださった後、全校児童・生徒の前で前方宙返りや後方宙返り、そしてひねりを入れた技などを披露してくださいました。それぞれの技のすごさに、体育館は歓声と大きな拍手で包まれました。
これらの途中に、新聞社やテレビ局の取材があったり、白井さんの周りで話を聞いたり一緒に写真を撮ったりしました。
そのあと中・後期の児童・生徒(5~9年生)は、さくらホールで白井さんのお話を聞きました。実技の指導や体操の実演だけでも十分感動したのですが、さくらホールでのお話は子どもたちにとって一生おぼえておいてほしい内容でした。自分自身が体操競技を通して感じたことや物事の見方、考え方を、わかりやすいお話にして子どもたちに伝えてくださいました。誰にでも苦手なことやできないことがあるけれど、自分の長所を見つけてそれを伸ばす努力をすることや、毎日少しづつの小さな努力を積み重ねていくことの大切さ、そして、自分の欠点と思っていることを強みにと変えていく考え方をしてみることなど、本当にたくさんのことを教えていただきました。子どもたちも次々に質問をして、白井さんから多くのことを学ぶことができました。
そしてお話の後に、白井さんが持ってきてくださった金メダルと銅メダルを、みんなに持たせてくださいました。本物のメダルを手にして、児童・生徒のみならず教職員も感動しました。私も金メダルをかけさせてもらい、夢のような気持ちでした。
白井さんのものごとの考え方や相手を思う気持ち、そして人柄など、若桜学園の子どもたちにとって人として大切なものは何なのかをわかりやすく具体的に伝えてくださったと思います。
白井さんは今、母校の日本体育大学で指導にあたられていますが、お話の最後の方で「自分は今、目標が見つけにくくなってきている。」という質問に対し、「目標とすることを決めることもあるが、自分は目標とする人を決めて頑張っている。」というお話をされました。これは、お話の途中に出た「まわりにいる人の良い面を見つける」ということにつながっているのかもしれません。クラス替えのない9年間の学園生活を送る子どもたちにとって、小中一貫校の強みを生かすとてもいいアドバイスもいただけたように思います。ありがとうございました。