米西トピックス

2年次生 人権教育講演会

2023年10月30日 09時47分

演 題 「「なぜ部落史を学ぶのか」~部落差別のない社会をめざして~

講 師  西村 敦郎さん(琴浦町立赤碕文化センター)

2年次生人権教育LHRでは、毎年外部講師の方をお招きして人権教育講演会を開催しています。今年度は、10月11日(水)に、琴浦町立赤碕文化センター館長 西村敦郎さんにお越しいただきました。

部落史についての研究は、近年めざましい深まりと広がりがみられ、部落史の学習の見直しが進められています。今回の講演では、江戸時代からではなく、中世から今日までの部落史について丁寧に説明し、そこから私たちが学ぶことは何か、語りかけてくださいました。

まず、社会の中で差別のはじまりとなっていたものは、よくわからないもの、「自分とは違う」と感じたものを排除する意識であったこと、その中で、差別されていた人々が、差別をなくしていきたいという強い願いをもってたたかった姿勢、社会の中で生産や文化の発展に貢献し懸命に生きてきた姿勢に着目しました。また、差別が当たり前とされていた時代に、差別をしない生き方をした人たちがいたことにも着目しました。そして、どのような社会のしくみや人々の意識が部落差別を温存してきたのかを問いかけられました。

講演を聴かせていただいた生徒・教職員・保護者全員が、同和問題をはじめ様々な人権課題に対して、「人はなぜ差別をするのか」を人々の生活や社会の構造からとらえなおしていくことから、自分はどうあるべきか、改めて考える機会になりました。