今回、NPO・Keeping Track のフィールド調査に参加し、授業では学べない「自然の読み取り方」を体験した。動物そのものではなく、足跡や爪痕などの“痕跡”から生きものの暮らしを知る方法を学んだ。

調査では、クマの爪痕を初めて見た。それがただの傷ではなく、縄張りやコミュニケーションに使われる「サイン（セントマーキング）」だと知り、姿が見えなくても、動物は確かに森の中で生きていることを実感した。

この活動から、「人は、見えないものを守れない」と気づいた。見えにくい存在を記録し、伝えることが自然保護につながることも理解できた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

この経験を通して、動物の行動やコミュニケーションを研究する、動物行動学者になりたいという目標がより明確になった。日本では学べる場所が少ないため、将来は海外で学ぶことも視野に入れていきたい。