瀬戸内航海実習 4日目
2014年6月10日 10時53分本日の8:35に高知港に入港しました。現地の気温は25.1℃、天候は本曇りです。坂本竜馬のゆかりの地である桂浜などに行く予定です。
<指導教官の日報紹介>6月9日(月)
今朝の起床は全員が余裕をもって5分前集合をすることができていました。昨日遅刻をする班があったため、ミーティングでこの航海の目的を再確認したからでしょうか。今後も時間を意識する行動を続けていってほしいものです。さて、今日はサノヤス造船水島製造所で造船所見学を行う日です。この造船所見学で、船に関する理解を深めるとともに、将来造船所への就職を考える生徒が出てきてほしいという思いで計画しました。そして、造船所は何と言ってもすべてのものが巨大で迫力満点なので、きっと記憶に残る見学になるのではないでしょうか。さて、その造船所見学ですが、はじめにサノヤス造船の船の建造の仕方についてDVDを見ながら説明していただきました。その後、工場内に移動して船殻加工(船の骨格と外郭を加工)や組立て、艤装(ぎそう:船に必要設備を取り付けること)のようすを見学しました。その後、建造ドックに行きましたが、そこで建造されていた船は全長230m、幅45m、高さ35mの巨大な石炭運搬船でした。この大きさには生徒も驚きを隠せないようすでした。そして、今日はちょうど新造船の命名式が午後から予定されており、一足先にその新造船の前で記念撮影をさせていただきました。生徒が造船所の方にした質問には、「サノヤス造船の船は球状船首ではないようなのですが、どうしてですか」といった質問や、「プロペラの先端にさらに小さなプロペラがついているのはどうしてですか」といった質問が出ていました。造船所の方によれば、これらは燃費を向上させるために開発された新しい技術だということでした。現在、造船所に求められている技術は燃費の向上です。その技術開発に造船会社がそれぞれしのぎを削っていることがよく伝わってきました。気温が高く、長い距離を歩いたため生徒は少し疲れ気味でしたが、最新の造船技術について学び、実物を目の当たりにすることのできるとても貴重な見学となりました。 生徒の船内でのようすですが、室長が率先して挨拶や返事をしてくれ、クラスを盛り上げようととてもがんばってくれており、頼もしい限りです。他の生徒もルーズな面がまだ目立ちますが、注意されたことを改善しようとする意識が見られるので今後に期待したいと思っています。疲れからか頭痛を訴えてくる生徒が数名いましたが、頭痛薬を飲ませるなどして対応しています。
造船の仕組みについて説明を受ける 厚い鉄板を磁石で持ち上げる装置
屋内で船のブロックを組み立てる様子 最後に新造船の前で記念撮影