オーストラリア国際航海No.32
2015年11月17日 11時15分正午位置 硫黄島付近(N25°-11.3 経度E136°-55.0)
風向/力Eats/5 天候r 気圧1017.5hPa 外気25.7℃ 水温28.2℃

実習31日目、下関まであと3日となりました。全部終わっている実習生もいれば、間に合うかどうか、微妙な実習生もいます。最後の追い込み、今日も学習室でミーティング後の学習会が開かれています。課題を終わらせないと下関での上陸はなしと言っているので、学習の時間に終わった人の課題を借りて答えを写そうとする実習生がいました。いままでこつこつとやってきたものを横取りするようなずるいことをしない、自分で考えてやりなさい。ときつく注意しました。日誌の感想には反省した様子が書かれていました。ネックなのは数学、特に文章題です。やってみればできるのに、初めからやらずに「できない」と言って逃げようとしますが、逃がしません。よく読んで図を書いて考えるように一人一人教えています。答えを教えてもらうことより、考えることが大切です。そして、できるようになった実習生がわからないと言っている実習生に教えています。難しい問題に直面した時、解決のために持っている力を使う、みんなと考える、そんな大人になってほしいと思います。こんな残念なことがあった反面、掃除ではとても嬉しいことがありました。生徒通路担当の実習生が30分かけて丁寧に掃除をしてくれたのです。掃除機もモップ掛けも汚れを見逃さない!という気持ちでしっかりやってくれました。モップ掛けのあと、もう一度掃除機を掛けるなどの素晴らしい工夫をしています。こうして自分たちでキレイにしよう、という気持ちでいろいろと考えながら掃除をしてくれて、本当に嬉しく思いました。さて、あと数日で携帯電話の電波が届くようになります。携帯電話は便利な道具ですが、使い方によっては今まで積み重ねてきた実習の雰囲気や心持ちが緩み、この実習生たちが一瞬でダメになる道具でもあると思います。連絡を取りたい人やログインしたいゲーム、SNSがあることは理解していますので、その時間を設けつつ、学校と同じ時間帯、課業中の使用禁止あるいは預かりなどでそれを阻止したいと思っています。今日の1分間スピーチは2名です。2人とも最後の1週間、クラス全員にとってプラスになったと思える実習にしましょう、とか緊張感を持ってやります、など指導教官、乗組員の願ってやまない思いを言ってくれました。これが実現するようしっかりと指導していきます。