オーストラリア航海の様子
2016年10月20日 14時37分360度海の世界へようこそ!紺碧の太平洋にぽつんと浮かぶ白い船、行き交う船もなく、大海原を航行する若鳥丸はさながら大航海時代、新しい世界を求めて走り出した船のようです。
しかし、実際はこんなにステキな状況ではなく、まだ半分の生徒が船酔いに苦しんでいるようです。減揺タンクのありがたさがわかってくれば復活していくことでしょう。
10月19(水) 実習5日目 正午位置 【太平洋】
風:東4 天気:晴れ 気圧:1013.8 気温:28.0 水温:28.7 波:4
乗船実習5日目、いまだうねりは変わらず生徒の多くは船酔いしています。昨晩のミーティングで船長から「明日の午後には減揺タンク(船舶の横揺れを抑える装置です。燃料が満タンだと使用できない。)を使用する」と報告があり、船酔いをしている生徒は首を長くして待っています。朝食終了時も多くの生徒が料理に手を付けられず、お茶のみといった生徒も少なくありません。
今日は船内での業務について紹介します。1枚目の写真は船橋当直の様子です。船長コースの生徒は船橋で航海士から船舶の運航業務について学びながら操縦や海図・航海計器の使用方法を覚えていきます。その他にも見張りや船内巡視を行います。
2枚目の写真は、機関制御室での様子です。ここでは、主機関や発電機など船舶を動かすエンジン等の管理をモニターで監視しています。状況によっては機関に油をさしたり、各種フィルター類を清掃したりして機関の運転に支障が無いようにします。若鳥丸の主機関は境港を出港してケアンズに入港するまで停止することはありませんので、エンジントラブルの無いように常に監視しなくてはなりません。写真の風景は各排気の温度をチェックしているところです。
3枚目の写真は日中の作業風景です。今日はデッキすりの作業なのでデッキ上をスポンジたわしで磨く作業を行いました。船酔いしながらでも一生懸命に作業しています。
本日紹介した業務以外は後日に紹介したいと思います。
午後からは減揺タンクも稼働し始め船酔いも軽くなった生徒も出てきましたが20名くらいは、いまだ船酔い中です。今後も健康面で観察を続けていきます。
船橋当直 コースを確認 機関当直 排気温度を確認
デッキ擦り