令和3年度第5次航海 第1日
2021年10月19日 17時08分
10月16日(土)正午位置 SAKAI-KO
海洋科2年生にとって2回目の長期航海がスタートしました。昨年までの海洋科の航海実習は、
短い航海からスタートして徐々に航海期間を延ばしていく形の航海計画でした。このやり方は、
航海に少しずつ慣れていくことができるというメリットがありましたが、乗船履歴が1ヶ月しか
つかないといったデメリットもありました。近年、船員として就職する卒業生が増加していること
からも、乗船履歴を2ヶ月にして、少しでも早く乗船履歴を満たして海技免状を取得してほしいと
いう思いから、2年生で30日以上の長期航海を2回行う今年度のスタイルになりました。2回目
の長期航海が始まるにあたり、前回の長期航海がかなり生徒の自信になっているように感じます。
私自身も初めてオーストラリア国際航海に行った時は、境港を出港してからオーストラリアに到着
するまでの2週間がかなり長く感じましたし、未知の経験であるため不安も大きかったのを覚えて
います。それに比べて生徒たちは2回目の国内長期航海ということもあり、ダイビング実習や
ジギング実習、北海道での寄港地研修を楽しみにしている様子です。
海洋科の生徒として集大成となるこの航海は、在校生にも出港式に参加してもらい、華やかな
雰囲気で旅立ちたいと考えていましたが、出港予定日は冬型の気圧配置で強風が吹き、海上も大時化
の予報のため、出港を1日延期して出港式も規模を縮小して実施することになりました。残念な気持ちは
ありますが、奄美大島までの航海は比較的おだやかな海況の中で行うことが出来そうです。次年度以降の
ためにも、この航海を実りの多いものにして、若鳥丸の魅力をさらに発信する機会にしたいと思います。