瀬戸内航海8日目
2015年6月13日 19時27分午前8時30分に、瀬戸内航海を終え、境港に帰ってきました。
お疲れ様でした。

航海7日目、日付が変わる頃に隠岐海峡へ到着、漂泊し、7:25に漁場へ到着しました。待ちに待った釣り実習、1年次の航海では午前の班がたくさん釣れて、午後の班はほとんど釣れなかったという悲しい結果になりましたので、「今年こそ釣って帰る!」と意気込んでいました。午前中は小雨、風がどんどん強くなってきて、波も出てきて、糸が絡んでしまうことがしばしばありました。当たり(魚が餌を食べているタイミング)がわからなくて、合わせ(魚を針にかけるタイミング)られない中でしたが、ウマズラハギやレンコダイ、チダイなど計59匹を釣りあげました。釣り好きのM君(ボクシング部)がいたら、その腕前を披露する絶好の機会だったのにな、と思います。難しい状況の中で釣れる瞬間はみんな真剣になっており、釣り上げたときはとても良い笑顔になっていました。昨日のミーティングで船長から「生産の喜びを知ってほしい。」と言っていただき、そのとおりになって良かったです。
釣り実習後はすぐに錨を揚げて出航。釣り実習の時から船は揺れていたのですが、釣りに夢中になって船酔いに気づかなかった子たちは次々と「気持ち悪い」と言い始めました。そんな中での夕食、「これから美保湾までの辛抱だ、こんなときこそしっかり食べるんだ!」と気合いを入れ、ほとんどの生徒が完食しました。船内清掃の頃は数人が船酔いで吐いていましたが、読書の頃には美保湾に入り、揺れが収まりました。ミーティングの頃にはすっかり揺れも収まり、船酔いから回復しました。昔から美保湾は避航海域として知られていますが、このたびそれを実感することができました。島根半島と大山に守られた美保湾、本当にありがたい存在です。ミーティング中に揚錨となり、船首から聞こえるスラスターとアンカーチェーンが繰り出される音について解説もしました。昨日、イヤホンをして船内を歩く者がいたので「船では視覚だけでなく聴覚もとても大事なセンサーになる」という話をしたところです。船内ではこうした音によって今の船の状況を知ることが必要なので、よい学習になりました。
ミーティング後は恒例の夜食の会。カップラーメンは2個までとしましたのでおにぎりを作って食べています。この実習生はとてもよく食べます。残飯も船酔いの時以外はとても少なく、ご飯をおかわりする子も多かったように思います。カレーやシチュー、ハヤシライスの時には残りを夜食として生徒食堂に置いてもらうのですが、21:00頃には空っぽになっていました。よく食べるということは元気がよいということ。体調不良者もとても少なく、イカ釣り航海やオーストラリア航海でもたくさん食べて元気に実習をしてほしいと思います。
明日はいよいよ待ちに待った境港入港、下船。成長した姿で入港しますのでどうぞ見てやって下さい。
本日第一号。レンコダイ2枚
きた、きたー
記録・計測中