オーストラリア国際航海No.14
2015年10月30日 10時02分正午位置 ニューアイルランド゙諸島近海(S02°-17.3 経度E144°-10.3)
風向/力SE/2 天候bc 気圧1011.6hPa 外気28.3℃ 水温29.4℃

入港まで残り4日となりました。みんな元気です。船橋当直で「現在ボアング島変針点に向け航行中」と言い始めて8日目。本日16時にそのボアング島変針点で変針し、ソロモン海を目指して航行中です。周囲に島が見えてきて、大航海時代に陸が見えたらとりあえず上陸してみた船乗りの気持ちが少し分かった気がします。午前の作業は船洗い、汗だくになりながら白い船体の錆が付いてる箇所や汚れを落としました。ケアンズ入港に向けての準備のひとつです。赤道に近いので太陽の日差しが強く、少し日焼けをしていました。午後からは学習、海洋技術類型は実習棟から積んでいったうずまきポンプの分解・組み立てを行いました。ところが、締めすぎてパッキンが割れるハプニングが発生!女子が機関場へ行って型紙を起こし、自分たちでパッキンを作って再度組み立てました。機関場も大歓迎で、丁寧に教えていただきました。こうした経験はやはり走っている最中の船でなければできません。陸に近ければ次の寄港地で買おうか、という話になるかもしれませんが、大洋へ出れば店で買うことはできないので、部品を作るための材料・設備・そして何より船員さんの知識と技術が揃っています。パッキンを作った子たちはそれに気づいたようで、良い視点をもっているなぁと感心しました。船長類型は六分儀による太陽高度測定。「太陽をおろして」という言葉の意味を実感していました。次からは自分ひとりでできる、と自信を持っています。赤道付近の高度と比較するために、日本へ帰る時にもう一度同じ時間帯でやってみたいと思っています。この先、ソロモン海、ジョマード水道通過後さんご海に入り、針路はケアンズに一直線!と、良い気持ちで行きたいのですが、明日は罰直があります!
太陽高度測定
パッキン製作
ボアング島