白杖体験で誘導を学ぶ
2025年11月13日 13時13分11月13日(木)福祉科3年生の「コミュニケーション技術」の授業において、先週に引き続き、点字図書館の遠藤様を講師にお迎えし、「白杖(はくじょう)」を用いた視覚障害者の方への誘導体験を行いました。前の授業で白杖が「目の不自由な人の命を守る大切な道具」であることを学んだ生徒たちは、今回、その知識を実践する貴重な機会となりました。今回体験授業では、「視覚に障害がある方」と「誘導者」の両方を体験し、適切な声かけや誘導のポイントを肌で感じ取りました。具体的な誘導技術の習得で2人1組となり、誘導者が視覚に障害のある方へ一つ一つ状況を伝えながら誘導する練習を行いました。
溝をまたぐ体験:フロアに棒を使って設定した「溝」をまたぐ際、またぐタイミングと方向を正確に言葉で伝える練習をしました。
階段の上り下り:生徒たちは「イチ、ニ、イチ、ニ」と一定のリズムを保ちながら階段を上り下りする練習を行い、講師の先生からお褒めの言葉をいただきました。最も重要なポイントとして、階段を降りるときは、最後の一段を降りたタイミングで「階段終わりです」と伝えることが大切だと学びました。
講師の遠藤様からは、「皆さん、声かけが非常に良くできていた」と高い評価をいただきました。また、誘導者へは「情報提供を細かくしてもらえると、とても安心する」という貴重なアドバイスをいただきました。生徒からは「町中で声をかけて欲しい方を見かけたらどう声かけしますか」という質問があり、遠藤様からは「『何かお困りですか』と優しく声をかけて誘導してあげるのが良いでしょう」と具体的な返答をいただきました。
今回の授業で、生徒たちは「コミュニケーション」が単なる会話ではなく、「相手の安全と安心を守るための情報伝達」であることを深く理解しました。今後も、今回の学びを福祉の現場や日常生活で活かせるようにしていってください。