11.13 泊の海は今…
2023年11月13日 12時48分今日は5年生が海の学習をしました。題して「泊の海は今…」。この学習は昨年に引き続き、日本財団「海と日本プロジェクト」として行われている「磯焼け」問題に対する取り組みの一環として行われています。藻場消滅の原因となっているムラサキウニの駆除、ムラサキウニの畜養、加工、地域での消費などの取り組みについて、5年生が総合的な学習の中で学びます。今日は全3回の学習の第1弾。主に泊の海の様子について話を聞きました。途中には、泊漁港で育てているムラサキウニを実際に観察する時間もあり、身近な地元の海の話を聞きながら見て、触って、感じる学習になりました。
今日は鳥取県庁でこのプロジェクトを担当しておられる水産局の方も一緒に学習しました。のぼり旗には「鳥取ブルーカーボンプロジェクト」と書いてあります。写真のオレンジのポロシャツを着た方が、漁業に携って数十年、石脇の漁業栽培センターにもお勤めだった、海の専門家の方です。子ども達に分かりやすく説明してくださいました。
お話のはじめは「藻場」について。藻場が海にとって大事な役割を果たしていることを丁寧に教えてくださいました。そして、20年前と今の泊の海の中の写真を見せてくださいました。子ども達もびっくり。今の泊の海の中は海草は見当たらず、あちらこちらにたくさんのウニが…。ムラサキウニは、岩にくっいて芽をだした若い海藻を固い歯で岩を削りながら食べるそうです。
そして、生きているウニの観察タイム。手でつかんで観察する子、触るのが嫌でじっと眺める子、様々です。ウニには棘と吸盤があるそうで、棘で突っ張り、吸盤で張り付いて、潮の流れで自身が流されないようにしているそうです。
通常は卵(食べる部分)がびっしりなのですが、海藻が少なくなり、ウニの数が増えると、エサが足らないため身がやせ細って食用には適さないウニが増えてしまうそうです。泊の海でとれるウニはこんな感じ。
子ども達からのたくさんの質問にも丁寧に答えていただきました。お礼を言って授業の終わりのあいさつを終えると、子ども達は、配られたウニを返すために担当の方の周りに集まり、さらに観察をしていました。最後は記念撮影。
来週は泊漁港でウニの畜養の様子を見学します。泊漁港で育てられているウニはキャベツを食べているそうです。見学が楽しみです。