11月の俳句
2018年11月29日 12時33分優秀俳句の中から、今月の小林賞を選びました。今まではPDF形式で紹介してきましたが、今月はこのページで紹介します。本当は縦書きにしたいのですが、できませんので横書きでご容赦ください。
<今月の小林賞>
おめかしし けんこういのる 七五三
3年 陣在 武流
最近の七五三といえば、子どもがきれいな服を着て、記念写真をとったり、家族みんなでおいしい食事をしたりすることもありますが、もともとは、子どもの成長を祝って神社にお参りする行事でした。ちょっときれいに着飾って、家族みんなで子どもの健康を祈る姿から、家族の仲のよさと子どもの健やかな成長を願う親の思いが伝わってきます。
霜をふむ かってに足が さきばしる
6年 桑原 美羽
秋も深まり、冬の足音が聞こえてくるようになったある朝。いつもどおり登校しようと外に出てみると、初霜が。冬の到来を感じ、寒さに肩をすぼめながらころばないように歩き出してみると、知らず知らずのうちに急ぎ足になっている、そんな朝の風景が目に浮かぶ一句です。
どんぐりや どこまで拾えば なくなるか
9年 上川 周平
道を歩いていると、道路のかたすみにドングリが一つ。おやっと思って拾ってみるとその先にもドングリが。もう一つ、もう一つとドングリを拾って歩いて行くと、いつのまにかあたり一面にドングリが。たくさんのドングリに、秋の深まりを感じた作者の姿が目に浮かびます。