校長あいさつ

 

岡田 Web用3:4比率

 本年4月に校長として着任しました 岡田  優(おかだ まさる)と申します。

 責務の重大さに身のひきしまる思いですが、副校長としての2年間の勤務経験を生かし、職員一丸となって、生徒の充実した学校生活のために、また八頭高の発展のために専心努力する所存ですので 今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い致します。

 本校は、大正15年(1926年)に鳥取県女子師範学校併設鳥取県立八頭高等女学校として創立され、昭和23年(1948年)に新制高等学校制度により、鳥取県立八頭高等学校となり、現在に至っています。本年度で創立98年目を迎える伝統校で、卒業生は約3万名余にのぼり、県内はもちろん、全国や世界の様々な分野で活躍しています。

「真摯明朗(しんしめいろう)」「克己盡力(こっきじんりょく)」を生徒信条とし、

(一)「知性を養い、真理の追究に努める」

(二)「道義を重んじ、人格の形成に努める」

(三)「心身を鍛え、気力の高揚に努める」

の学校教育方針のもと、素直で明るく、心身ともにたくましい人材の育成を図っています。

 難関国公立大学から就職に至るまで、普通科高校が想定するあらゆる進路に対応し、多様な生徒が切磋琢磨する活気あふれる高校でもあり、進学重視型単位制のもと、特色ある科目を設置し、「八頭で学ぶ ふるさとを内外から支える人づくり」を教育ビジョンとし、地域に必要とされる学校づくりに取組んでいます。

 本校の4つの特色を挙げます。

(1)類型制による一人一人の進路目標に向けた豊かな学びの実現

 本校は、一学年6クラス編成、定員240名の全日制課程普通学科普通科の高校です。一年次は共通の教育課程で学習し、二・三年次は興味関心や進路希望に応じ、探究(文科・理科)、総合(文科・理科)、看護医療、体育の各類型に分かれて学習を深めます。

(2)地域を舞台として展開する探究活動

 八頭郡に位置する本校は、地域に有する貴重な資源を活用しながら教育を進めており、2年生全員が地域そのものを教材として学習を深めるなど、探究活動を積極的に展開しています。探究類型は、学校設定科目「探究ゼミ」(2単位)を履修し、国語・地歴公民・数学・理科・保健体育・芸術・英語・家庭の各教科の中からテーマを選定し、研究を深めます。探究類型以外は、学校設定科目「翠陵探究」(1単位)を実施し、地域課題に気づき、向き合うような研究を展開しています。

(3)「文武両道」をめざした活発な部活動

 本校では、多くの生徒が部活動に加入しており、運動部・文化部とも活発に活動しています。その結果、中国大会・全国大会には毎年多くの生徒が出場しています。特に運動部は、甲子園球場2.6個分に当たる、10万平方メートルを超える広い敷地を活用し、高い競技実績をあげています。近年では、第51回全国高等学校選抜ホッケー大会(令和元年度)において、女子が優勝、男子が3位、第85回全国高等学校総合体育大会ホッケー競技大会及び第54回全国高等学校選抜ホッケー大会(ともに令和4年度)において男子が3位になるなど躍進しています。また、平成30年度全国高等学校総合体育大会剣道男子個人で加藤達成さんが準優勝、第103回日本陸上競技選手権室内競技大阪大会(令和2年度)で陸上競技部の尾﨑星さんがU-18女子60mで優勝、第45回全国高等学校柔道選手権(令和4年度)では小林楓さんが5位入賞するなど、輝かしい成果を挙げています。

(4)多様な学校行事

 生徒会の企画で運営される翠陵祭(学校祭)をはじめとする多様な学校行事、また、各類型独自の豊富な特色ある行事、あるいは進路指導関係行事やスキー実習、研修旅行などの学年行事も実施しており、仲間との絆を深め、楽しく充実した学校生活を送ることが出来ます。

 本年度は重点目標として

  1 生徒の進路希望の実現にむけた支援

  2 心身の健全な発達の促進と、主体性の伸長

  3 生徒会活動、部活動の充実

  4 生徒・保護者・地域に信頼される学校作り

を4本の柱とし、生徒の成長を支援し、八頭郡唯一の普通科高校としての役割を果たせるよう教育活動に取り組むとともに、職場として

  5 業務改善の推進

に取り組みます。

 生徒・職員が本校のよき伝統を自覚と責任を持って引き継ぎ、次の世代に継承できるよう一丸となって努力してまいります。今後とも、ご理解とご支援をいただきますようよろしくお願い致します。

   令和5年4月

鳥取県立八頭高等学校

校長 岡田  優