広河原バス停
貸切バスで一晩かけて芦安まで移動し、芦安からは路線バスで広河原まで移動です。
朝の気温は20度くらいです。ここから登山開始。

テント泊まりなので、メインザックはなかなかの重量です。
広河原から見た北岳。ここの標高が1500mなので、標高差は約1600mです。
大山の夏山登山道の標高差が900mですから、北岳はとても大きな山だとわかります。

登りは大樺沢・八本歯のコル経由。渡渉も何ヶ所かあります。

大樺沢に残る雪渓を横目に登ります。
標高は徐々に上がり、2000mを超えてくると息がし辛くなってきます。
大山なら1500mくらいからは髙い木はもうありませんが、ここはまだ多くあります。
気候と植生の違いも面白いです。

八本歯のコルの手前は急登で、このような木の階段(梯子?)がたくさんあります。
冬は雪に覆われるので、整備はさぞ大変でしょう。
標高はすでに2800mを超え、少し動いただけで息が切れます。
このあたりが、体力的に一番きついですね。

八本歯のコルを通過中。

稜線手前でトラバースすると、北岳山荘が見えてきました。
山荘手前でライチョウに遭遇、写真は母鳥でしょう、数羽のヒナを連れ立っていました。
このあと山荘にテントを設営し、サブザックに替えて北岳山頂を目指します。
登山開始から山荘までちょうど6時間でした。

山頂が見えてきました。ガスがかかったり、晴れたりです。
ついに登頂。生徒は初めての3000m越え。地元の大山以外の初めての百名山登頂です。
ガスで眺望はあまりありませんが、感動は大きいです。
気温は20度ありません。涼しい!!

時々晴れて眺望があります。絶景です。

南東の雲の切れ間から富士山が見えます。歌のように、雲から頭が出ています。
このあとはテントで夕食、ガスも濃くなってきたので、次の日の行動を確認して早めに就寝しました。

翌朝。八本歯のコルから下山。
濃いガスで眺望はありません。昨日、頂上に行っておいてよかった・・・
昼からは天候が悪くなるとの予報だったので、早めの下山です。
天候がよければ間ノ岳にも行きたかったです。

登りは見えなかったバットレスの下側が少しだけ見えました。

大樺沢を下っていると、鳳凰三山(百名山)がよく見えました。
登った道をそのまま下るのもつまらないので、二俣からは白根御池に向かいます。

白根御池小屋に到着。南アルプス天然水で冷えた炭酸飲料が最高においしい!!

白根御池から見える北岳。我々が下りると、なぜか晴れる。。。
広河原に下山。昼食を摂ります。
このあとは曇っていき、弱い雨が降ってきました。早めに下山して正解。
3000m級の山の長い道のりと高山病対策、天候の切り替わりの早さは、初めての生徒には少し難儀だったようですが、全員が登頂し、新たな世界へ一歩踏み出せたようです。
天候もガスはあれど雨は降らず、とてもよい山行になりました。