令和7年4月30日(水)3限目、3年生を対象に本校第1体育館において第1回進路合同LHRを行いました。
標記のLHRにおいて、進路指導部の職員が、進路についての全般的な説明、就職・公務員・進学について個別の説明、進路決定の心構えなどを話しました。
その話の中で、自分で調べること、分からなければ担任や進路指導部に相談することを伝えました。1学期末の保護者懇談に向けて、生徒自身がしっかりと進路決定でき、自分の希望進路を実現できるように3年担任とともに今後も進路指導を行っていきます。

令和7年4月10日(木)3限目、本校第1体育館において教務部主任と進路指導主事が1年生への講話を行いました。
進路指導主事は、1年生に向けて、社会に出て働くとは、本校の進路状況、求人企業数の推移、就職について、公務員について、進学について、進路実現のために必要なこと、進路に関する1年生の目標を伝えました。
1年生は昨日の午後に入学式を終えたばかりです。しかし、彼らが本校で過ごす3年間を充実したものするためにも、キャリア教育の一環としてこの時期に上記のことを伝えています。
1年生たちが自らの希望進路を実現できるように、1年担任とともに今後も進路指導を行っていきます。

R6年度の進路LHRや放課後キャリア塾を振り返ってみます。
【進路LHR】
① 10/6(水)1年生キャリアパスポート(1年生は年間全9回実施) 各クラス担任

1年生の進路LHRは、5年後、10年後の“なりたい自分”を描く、未来のキャリアデザインを意識した7つのプログラムで構成されています。他者の色々な考え方を通して様々な就労観を知り、最終的には自分の思い描く進路選択の基準を考えてみよう、ということが目標となっています。プログラムのSTEP5にある「ジョハリの窓」(自己理解・他者理解のための交流分析ワーク)は、昨年に引き続きクラス担任の指導の下、10月6日(水)に実施されました。自分でも気づかなかった「自分らしさ」「素晴らしさ」を、いつの間にか他者は自分と交流しながら気づいてくれていたという、プレゼントを友人から頂けるグループワーク。思いがけず自分の長所を言ってもらって、嬉しそうな表情をしていた生徒、怪訝な顔をしていた生徒。各クラスがほどよく温まっていました。
② 12/4(水)3年生進路講演会 講師:coaching office BEANS 代表取締役社長 遠藤尚子氏
coaching office BEANS 代表取締役社長 遠藤尚子氏に講演をして頂きました。地元鳥取県の、ふるさとに根付いた若者のキャリア支援を行っておられ、「子供たちが誇りに思うふるさと創り」をモットーに様々なプロジェクトを通して人財育成サポートに携わっておられます。コミュニケーションを通じて「まちを元気」に。「BEANSラボ/まちの進路相談室」を立ち上げ、ふるさとの未来、学生のキャリアを一緒に考え育んでおられる現場の紹介や、これから社会人としてカウントダウンが始まっている本校の3年生に対して、「大事なことは数値化できていないことにある。」「大学では何を目的にどう過ごすのかが大事。」「不安は、まず行動で解消する。」「リーダーになる人は今やってる業務のその先のことが見えている。ならない人はその仕事をやるだけ。」「失敗の中でも成長につながる失敗と、成長につながらない失敗がある。」等など、有難いお言葉を頂きました。失敗を恐れずチャレンジしようという激励を受けて、「就職が決まったというだけで浮かれていた自分がいた。新生活への不安を行動で解消できるよう気を引き締めていきたい。」と感想に書いていた生徒や、「会社名や大学名があなたの将来ではないと言われて、そんな先のこと考えたこともなかった・・。」と考え直していた生徒も。よい刺激となりました。
③ 12/11(水)3年生接遇研修「実践!電話応対/社会人としてのビジネスマナー」 講師:本校キャリアアドバイザー
「工業高校で卒業後は製造業等の技術職に就くから、人と接する時の待遇をいかに磨くかなんて他人事」だとどこかで思っている人もいるかもしれません。しかし、ものづくりに携わっていく人だからこそ、製作現場において正しいコミュニケーションで、報告・連絡・相談が出来ていないと、会社や自分にとって大変な事故に巻き込まれてしまうこともあるかもしれません。働くルールや社会人としてのマナー、電話応対を軽視していると、働く自分や製品を使うお客様にとって一番大事な命が守れないケースだってありえるのです。この日は、コミュニケーションの第一歩として、あいさつは「する」「返す」でワンセット、入社前の手続きに即役立つ「人事担当者に電話をかける」演習を、生徒自身に実践してもらいました。カンペ通りに電話の受け答えをする生徒もいれば、うまく「承知いたしました。」とあいづちを交えながら対応する生徒、いきなり用件、本題に入る前に「恐れ入ります」という言葉がスッと出てこなくて戸惑う生徒。昭和な黒電話と現在のプッシュフォン、スマホが登場し、各クラスの生徒に前に出てもらい電話応対の実演をしました。学年集会でのこの取組は本校初でした。進路指導主事とキャリアアドバイザーが人事や受付担当の役をし、生徒と入社手続きのやりとりをしました。失敗を恐れず生徒が果敢にチャレンジした結果、爆笑を誘ったり盛り上がったりで・・・残念ながら写真を撮ることをすっかり忘れてしまいました。(次年度は忘れないようにしたいです。)3年生就職者はこの後、放課後キャリア塾にてこの日の復習をすることになりました。12月13日に「社会人準備講座①~社会人と学生の違い~」、1月15日に「社会人準備講座②~労働契約クイズ、働く人のルールと福利厚生制度~」を、就職者全員参加で受講しました。今年度は遠藤氏の講演も含めて4本柱で、社会人としての心構えを学ぶ機会がありました。


④ 1/8(水)2年生学年集会「求人票の見方」 講師:本校キャリアアドバイザー
求人票の見方は、キャリアパスポートにサンプルとチェックポイントが掲載されています。しかし、求人票の表部分にある、賃金や休日に関することや仕事内容等はしっかりチェックしても、裏面に何が記載されているかは意外と素通りしていることが3年生や教職員間でも「あるある」なのです。自分の求める会社を見つける際に、最も重要視したほうがよい事項は、実は求人票の裏面に多く記載されているのです。例えば、表面にある就業場所や転勤の欄には、米子市の住所や転勤「なし」と記載されていたとしても、裏面の求人条件にかかる特記事項の欄には、実は教育研修が1年間県外であることや、その際の宿舎についてなど、表面に書ききれなかった就業場所についての詳細な情報がある場合が多々あります。また、有給休暇を入社日から20日間も設けている会社だとしても、裏面の企業全体の情報として、前年度の社員全体の「有休平均取得日数」や「残業時間の月平均時間」と照らし合わせてみないと、実際に働く現場の、福利厚生の実施状況が見えてきません。そして、求人を選ぶ上で最も大切な新卒高卒者の3年間定着率(離職率)。これも裏面の青少年雇用情報の中の情報の一つとして、比較的地味に掲載されています。これらのことを、しっかり2年生のうちから知っているのと、知らないのとでは、「私のための1枚の求人票」を探す動機が、「会社名と賃金」になってしまう可能性大です!3年生になった今年の夏に是非とも思い出してほしいものです。

進路LHRにて進路指導主事から応募前職場見学の説明を聞く様子
①本日の進路LHR
いよいよ7月1日から求人票の解禁日となります。それに合わせて本日の進路LHRは、終業式後の夏休み中に本格的に実施となる「応募前職場見学」の説明と注意事項、及び今後の就職活動の流れについての説明会を開催しました。
応募前職場見学は学生にとって、求人票だけでは見えてこない企業現場の仕事内容を知るとともに、会社の方針や職場の雰囲気、福利厚生等を理解する大事な機会です。直接工場等を見学し、人事担当者等から説明を伺ったり、質問ができる貴重な場。自分の働く上でこだわる「自分軸」と適性によりマッチングする企業を探すために、真剣に見学先を選びましょう。もちろん、受験前なので、企業側が就職希望をする学生に対して評価をする場ではありません。しかし、応募前職場見学とは、「0回目の面接」と別称があるように、皆さんも企業を見ると同時に、企業側も皆さんを見るチャンスでもあるのです。人は第一印象で7割方、その人の見方を決めてしまう傾向が本能的にどうしてもあります。(メラビアンの法則といいます)そして、その第一印象を左右するものに、「見え方」があります。そう、身だしなみとあいさつです。学校の教職員がその生徒の良さをどんなに知っていても、初対面の企業の方にとって、制限された時間内ではそれが伝わらないことも多々あります。そのために、きちんとした身だしなみやマナー、元気のいいあいさつをもって「見え方」を工夫し、それらができなくて皆さんが損をしてしまうことがないように気を付けましょう。進学をする生徒も夏休み中に希望進学先等のオープンキャンパス等を積極的に活用して、より望ましい進路実現を目指しましょう。

第二回放課後キャリア塾にてキャリアアドバイザーから就活対策講座を聞く様子
②第二回放課後キャリア塾(6月11日~19日 各科開催/対象:就職希望者全員)
上記の進路LHRの前に、第二回放課後キャリア塾にて「就職試験準備講座」を開催しました。求人票とセットで見るべき資料(本校に来る求人企業情報一覧や企業パンフレット、卒業生の働く声を集めた冊子「卒業生の声」等)を案内し、実際に去年の求人票と照らし合わせながらそれらを見て企業理解をするワークを行いました。また、地元・地元外企業別に最近の就職試験の受験傾向、企業別会社の求める人材像の検証、企業に効果的に自己PRや長所・短所を伝えるノウハウ等、面接の実態について学びました。最後に「就職活動事前準備チェックリスト」に就職希望者全員が記入し、自分自身の進路に対する積極性を振り返り、今の自分に何が足りないのか、何が課題なのかを項目別に〇☓△をつけました。望ましい進路実現をするために「明日から何を自分がすべきか」、きちんと理解して前へ進むための指標にして欲しいと思います。
M科、E科の就職希望者に対し第一回放課後キャリア塾を実施しました。
日 時:5月 9日(木)機械科 15:40~17:00
5月10日(金)電気科 14:50~16:15
~講座内容~
① 仕事選びの基準を探ろう(グループワーク)
会社を選ぶ際に「働く上で大切に思うこと(こだわり・価値観)」を4段階で評価し、なぜそれを選んだのか、
具体的には、それを満たす会社はどんな会社で、そこでどんな働き方がしたいのかを考えるワーク。
② ①を満たす求人を探す方法について(グループワーク)
働く上でゆずれないこと(給料・休日・人間関係・教育研修の充実度・仕事内容・・等々)を満たすために、実際に会社をどう選ぶのか。
③ 進路資料の活用法
効果的な応募前職場見学をするために、事前に進路資料室にある資料や情報を活用する方法をオリエンテーション。
④ 求人票の見方と様々な働き方について
求人票の表欄の条件だけを見て決めるのは危険! 福利厚生制度の見方や補足事項、求人条件にかかわる特記事項、離職率(職場の定着率)と教育研修の充実度、有給休暇などの取得率の見極め方。夜勤(3交替と2交替)について、事業内容と自分がやる仕事内容についてなどを深堀りしました。
⑤ 本校にくる近年の求人動向と求人情報
求人条件の推移傾向(県内・県外別)、製造職(ものづくり)とメンテナンス保全業務の違い。外へ出向き人と繋がる仕事及びチームで働く仕事のスタイル VS 工場内の生産ラインで技術職として働く仕事のスタイル。卒業生が就職している主な会社について。
~講座を振り返って~
質問も積極的で、講座が終わってからも求人票や卒業生の声をまとめた冊子、企業パンフレットを進路室に残って研究しようという姿勢が見られました。ワークシートの「働く上でのこだわり」を書く欄に、給与の他に、「社員の離職が少ない続けられそうな会社」「人間関係や環境、居心地の良い会社」を上位に選んでいる生徒が何人かいるのが印象的でした。

「有給休暇取得率まで見てなかったわ~」「賞与の欄が空白な会社はすべて賞与が1年目は無いって
ことかと思ってた。前年度に新卒者が入社していないため、前年度支給実績がないから書いていない
だけってこともあるんだ~」 求人票の見方を、ある程度わかっていたつもりでも、本当は深くはわか
っていないことがわかって良かったね!

R5年度の1・2年生を対象とした職業理解のための主な行事を振り返ります。
①令和6年3月19日(火)「卒業生による進路講演会」
講演をしていただいた企業
M科 トヨタ自動車株式会社 / 株式会社鶴見製作所
E科 西日本電気テック株式会社 / 中国電力ネットワーク株式会社
w科 株式会社アイシン / NECフィールディング株式会社
C科 株式会社レンタルのニッケン / 株式会社ヤマト
K科 株式会社シーエム・エンジニアリング / 株式会社リンクス
本校卒業生の体験談を聞くことによって、進路意識が高まり、進路選択の1つのきっかけづくりに役立つものとなりました。各科の卒業生には、高校在学中に進路選択で悩んだことや、現在の会社を選択する上で決め手となった出来事などを自身の体験談を交えて語ってもらいました。

②令和6年3月21日(木)「地元企業説明会」
地元企業説明会 ご参加企業
I-PEX島根株式会社/ALSOK山陰株式会社/イオンディライト株式会社中四国支社/株式会社エスジーズ
王子エンジニアリング株式会社米子事業部/後藤工業株式会社/山陰エレベータ株式会社/山陰酸素工業株式会社
山陰電気システム株式会社/山陰東芝エレベータ株式会社/サンベ電気株式会社/株式会社JR西日本中国メンテック
島根電工株式会社/株式会社大協組/大松建設株式会社/鳥取ダイハツ販売株式会社/株式会社プロテリアル安来工場
ミネベアミツミ株式会社米子工場/美保テクノス株式会社
今年度は、1・2年生の生徒と保護者を対象に開催しました。会社の事業内容だけでなく、具体的な仕事内容についてわかりやすくパワーポイントで図解され、実際の現場の写真やDVD等の動画も見せていただきました。求人票だけでは知ることができないような、「働く現場の声」を届けていただき、貴重なお話を聞くことができました。
