総合学科Q&A

Q1 「総合学科」ってなに?


 普通科高校でも専門高校(工業・商業…など)でもない、「第3の学科」と呼ばれるもので、生徒の意思で学びたい教科・科目を選ぶことができる、というのが基本理念です。平成6年から全国に設置された、新しい単位制の高校です。青谷高校は普通科をベースとした総合学科です。普通科高校と全く同じ教科・科目を学習することもでき、商業科や家庭科などの専門科目の授業も多く開設しています。自分の興味関心に応じて様々な分野の学習をしたり、資格を取得したりすることが可能です。

 

Q2 「総合選択制」とはどう違うの?


 複数の学科がある学校で、学科の枠を超えて科目が選択できる制度が「総合選択制」です。例えば農業科と工業科が併設されている学校で、農業科に入学した生徒が工業科の一部の授業も選択できる、といったものです。
 「総合選択制」高校で選択できる科目は15単位前後ですが、青谷高校では2・3年次で45単位の科目が選択できます(ただし、系列=基本的な選択のパターン は用意されています)。また、県内の「総合選択制」を取っている高校はいずれも学年制ですが、「総合学科」の青谷高校は単位制(→Q5)なので、2・3年次のいずれでも選択できる授業があることも特徴です。

Q3 「系列」ってなに?


 「系列」とは関連のある科目をまとめて,科目選択の参考にするもので、2・3年次の選択科目を考える時にはこの「系列」に沿って考えると科目選択がスムーズにおこなえます。青谷高校では「文理探究」「ビジネス・情報」「福祉・保育・生活科学」「芸術文化」の4つの系列を用意しています。
 ただし、「系列」は「学科」や「コース」とは異なるので、「系列」の枠に縛られず、選択できる範囲内でいろいろな系列の科目を自由に選択し、自分だけの選択科目の組み合わせを考えることができます。

Q4 選択科目はどうやって選ぶの?


 1年次は,芸術以外ほとんどが必修科目です。ですから最初の1年間はほとんどの授業をクラス単位でおこないます(一部、少人数授業も実施しています)。その間,自分の将来について考える科目「産業社会と人間」を学びながら,2・3年次からの選択科目を考えます。具体的な選択科目の決定は担任の先生などと相談しながら、9月~11月頃におこなうことになります。

Q5 単位制ってなに?


 「学年制」では,各学年ごとに決められた科目を学んで,次の学年へ進級する仕組みになっています。したがって、1年間に定められた単位数を取得できないと進級が認められないので、その1年間の授業単位の履修は認められず、再び同じ学年を繰り返さなければなりません。
 それに対して「単位制」は、決められた必修科目以外は、自分で学びたい科目を選択して時間割を作り、在学中に卒業に必要な単位数(80単位)を取得すれば卒業できる仕組みです。事情があって少ない単位数しか取得できなくても、それを無駄にすることなく、何年かかけて修得した単位数が卒業に必要な単位数(80単位)になれば、その時点で卒業が認められます。

Q6 学級はどうなる?


 学年制と同じように学級があり,担任・副担任の先生がつきます。朝礼・清掃・終礼なども毎日おこないます。必修科目の授業やホームルーム活動,遠足,学校祭,などの行事は,基本的に学級単位で行います。1年次はほとんど必修科目なので、クラス単位での授業が多いですが、2・3年次の授業はほとんどが選択科目となるので、生徒はそれぞれのロッカー(鍵付き)で荷物を管理し、授業の教室に教材を持って移動します。

Q7 卒業後はどうなる?


 自分の進路に合わせた科目を選んで学ぶことができるので,四年制大学をはじめとする上級学校への進学や就職のいずれにも対応できます。少人数制の授業が多いので、きめ細かい指導をおこなうことができ、また必要や要望に応じて補講や特別講習も実施しています。