日誌

令和2年度 卒業式

2021年3月12日 14時46分

本日、令和2年度の卒業式が行われ、84名の生徒が多くの保護者や教職員に祝福される中で、学び舎を巣立っていきしました。3年間にわたり本校の教育にご理解・ご協力いただいた保護者の皆さま、多くのご支援をいただいた地域の皆さま、本当にありがとうございました。

式開始直前の体育館の様子です。

3年1組から卒業証書の授与を行いますが、担任の先生が一人一人の名前を読み上げます。

2組の様子ですが、名前を呼ばれた生徒は大きな返事をして起立していきます。

最後は3組です、全員の呼名が終わると代表生徒が壇上で証書を受け取ります。

福田校長先生の式辞です。

送辞は2年生で生徒会長の篠原さんが行います。

答辞は前生徒会長の野澤君が行います。

卒業生合唱です、保護者や教職員に向け最後に素晴らしい歌声を披露してくれました。

学活終了後の様子ですが、記念撮影や互いのあいさつが行われ名残を惜しんでいます。

先生ともお別れです、最後の記念撮影になりました。

学校経営方針

         平成29年度 岩美中学校 学校経営方針

 校長の福田浩則です。校長としての岩美中勤務も3年目を迎えました。若い頃に勤務した8年間を加えると通算11年目になります。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
 本校のほとんどの生徒は素直で、落ち着いた学校生活を送っています。礼儀正しく、あいさつや掃除、集団行動もしっかりできます。また、地域行事へも積極的に参加しています。しかし、将来に対する展望や学習意欲、自尊感情やコミュニケーションの積極性などには課題が見られ、私は着任以来、これらの課題をふまえ、生徒の学力向上と学校不適応の解消を重点目標において学校経営に当たってきました。これまでの2年間を振り返ってみますと、この2つの重点目標に対しては十分な成果があがったとはまだまだ言いがたい状況にある、というのが正直なところであり、本年度もこの2点の取り組みを核に教育活動を推進していく所存です。
  本年度、生徒の学力向上については年間15回の校内研究会及び授業研究会を中心に、新学習指導要領で求められている主体的・対話的で深い学びの視点に基づいた授業改善の取り組みを推進していきます。その際、10月25日に開催する町教育研究会指定研究発表大会を成果発表の一つの場としたいと思います。また、生徒対応については受容と愛情を基盤におき、特別支援教育の観点も取り入れながら教職員一人一人の個に応じた支援・指導力の向上を図っていきたいと考えています。
 本校の生徒は、潜在的に高い能力を有しております。昨年度は、東部陸上で男子全学年リレーが1位、県総体で男子バレーボール部が2位、県駅伝で男子チームが4位になるなど、運動面で数々の実績をあげてくれました。また、文化祭合唱コンクールでは3年生の全クラスが金賞を獲得する快挙を演じ、その3年生は進路でも良い結果を残してくれました。鍛え甲斐のある生徒たちです。情報化の進展や人工知能の発達が社会を大きく変えようとしている中、これからの時代を見据えた学校経営に尽力して参ります。
 
<学校経営の視点>
  ・社会に貢献しようとする志を持ち、社会を支えられる力を持った人材が育つ岩美中
  ・教職員個々の力量が高まる、伸びる、鍛えられる岩美中

<学校教育目標>
  校訓 「みずから学び みずから鍛え みんなと生きる」を体現する生徒の育成

<学校教育目標達成に向けた目指す生徒の姿>
  (1)主体的・対話的で深い学びの視点に基づいた授業を実践することによって、基礎・基本の徹底と思考力・判断力・表現力の向上をバランスよく図り、自ら課題意識を持って主体的に学習に臨み、友と高め合うことのできる生徒を育成する。
 (2)失敗を恐れず挑戦する気概、辛抱・我慢して困難に打ち勝つ精神力、怠惰に流されず自己コントロールできる力をすべての教育活動を通じて鍛え、強くたくましい心と体を備えた生徒を育成する。
 (3)学級や部活動、また地域社会との関わりの中で人に喜んでもらうために自分には何ができるかを考え行動することが、結果的に自己理解や自分を大切にすることにつながることを実感させ、夢や希望、やる気を持った生徒を育成する。


 <具体的な努力点>
  (1)学力向上 
   ①基礎・基本の確実な定着に向けて、辛抱強く学習や課題に取り組む態度を育み、それらを活用して主体的に考え、判断し、表現する力や学ぶ意欲を育成する。
    ・人工知能の発達で社会が大きく変わろうとしている中、これからの時代を生きる生徒に必要とされるであろう「Iwami 10 Skills」の習得を意識した授業を実践 する。
    ・ICT機器を効果的かつ積極的に活用する。
    ・体験的な学習活動を重視する。
    ・正しい鉛筆の持ち方や姿勢、適切な声の大きさなど、基本的なルール・マナーの指導にも留意して授業を実践する。
    ・家庭学習の質的向上を図るための工夫をする。
    ・読書習慣の定着や読書活動の活性化に向けて図書室を有効活用する。
  ②協働的な学びの中で、個人として、また集団としても伸びていく学習態度を育成する。
    ・校内研究会、授業研究会を核に、主体的・対話的で深い学びの視点に基づいた授業の構築を推進する。
  ・班での話し合いや、考えをまとめたり発表したりする時間を確保する。
    ・人の考えを知ることにより、自分の考えがさらに深まるような場面設定を工夫する。
  ③個に応じた支援(指導)を充実する。
    ・少人数指導を効果的に運用するとともに、学力上位及び低位の生徒や学校不適応生徒に対する個別指導や個別課題の提示を工夫する。
  (2)生徒指導
   ①生徒一人一人に対する深い受容と愛情に基づいた指導を実践する。
 ・教職員間の情報交換や家庭訪問等により、生徒の置かれている状況の把握や共通理解に努め、早期発見・早期対応及び個に寄り添った指導を心がける。 
    ②当たり前のことが当たり前にできる、守れる生徒を育成する。(あいさつ・無言清掃・片付け等)
    ・まず我々教職員が範を示す。
    ・辛抱や我慢をさせる場面を設定する。
  ・インターネット、ゲームなどのメディアとの健全な関わり方の指導には特に意を注ぐ。
    ③教育相談活動の充実を図る。
  ・いじめは絶対に許さないという共通認識のもと、普段の様子をよく観察し、早め早めに積極的に相談活動を行う。
  (3)道徳教育
    ①道徳の時間の指導を充実するとともに、教育活動全体で道徳的実践力を育成する。
    ・教育活動全体で行う心の教育が、道徳の時間で深化、統合されることを意識した授業を心がける。
    ②道徳の時間を積極的に公開する。
    ・参観日等の公開日には、道徳の授業も組み込む。
  (4)人権教育
    ①ともに認め合い、支え合い、高め合う学級経営を推進する。
    ・先生や仲間から大切にされているという実感が多くもてるようにいろいろと工夫し、自己肯定感を醸成する。
  ②教育活動全体を通じて人権意識の向上と人権感覚の醸成を図る。
    ・相手の立場に立って考えることの習慣化を図る。
    ・情報収集のモラルや取り扱いについては、今日的な課題として、また人権侵害防止の観点から日常的に指導する。
    ③生徒一人一人の教育的課題を明確にした上での学力保障に尽力する。
 (5)特別支援教育 
    ①生活の自立と社会参加の基盤づくりに向けて全職員の共通理解と関与を進める。
    ・家庭や地域社会との連携を図るとともに、交流及び共同学習を推進する。
    ②通常学級に在籍する生徒も含めて障がいの程度に応じた教育内容の充実を図る。
    ・個別の指導計画、教育支援計画を作成し、全職員共通理解の下で支援に当たる。
    ・日常的な見取りに基づく生徒個々の特性や対応の共通理解を図り、他の生徒の関わり方を指導する。
    ・特別支援学校や関係機関との連携を進めるとともに(特別支援学校のセンター的機能の活用)、特性を有する生徒に対する対応スキルを向上させる。
 (6)健康教育 
    ①“みずから鍛える”生徒の育成を通じて、生涯を通じて健康で安全な生活を送ることができる資質や能力を育成する。
    ・生活振り返りアンケートを通じて家庭との連携を図り、規則正しい生活習慣を確立し、維持する。
    ・安全を確保するための行動のパターンを習得させるとともに、臨機応変に判断し行動できる力を養う。
    ・喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育を実施する。
  ・発達段階に応じた性教育を推進する。
    ②給食指導と関連させた食育を推進する。
    ・毎月の献立表や給食だよりを有効活用し、給食を残さずに食べる指導を工夫する。
    ③体育の授業だけでなく、学校生活全般にわたって体力づくりを励行する。
    ・個々の生徒の実態に応じた指導と評価を実践し、体力面・精神面併せて粘り強さを育成する。
 (7)環境・福祉教育 
    ①ものを大切に使い、節電・節水を実行できる生徒を育成する。
    ②JRC活動や縦割り班活動を核に、自然体験活動や奉仕活動を通じて身の回りの環境問題や福祉に対する意識を喚起する。
  (8)進路指導・キャリア教育
    ①仕事に対する正しい考え方を身につけさせる。
    ・どんな仕事にも「よろこび」や「つらさ」、そして「社会に果たしている役割」があることを理解させ、一面的な見方にならないように指導する。
  ②将来の就労を見据えた指導を推進する。
    ・協調性や情報を活用する力、また見通しを持って行動する習慣や判断力、辛抱や我慢ができる心を教育活動全体を通して育成する。
      ・肯定的自己理解と自己有用感の獲得に向けた支援を推進する。
    ③「ふるさと先生に学ぶ」「高校の先輩に学ぶ」「職場体験学習」「高校訪問」「面接演習」等の体験的な活動を推進する。
  (9)学級活動・生徒会活動・学校行事
    ①特別活動は“みんなと生きる”に向けた自治的集団育成への核となる活動ととらえ、内容の充実や活動の活性化を図る。
    ・生徒にまかせる部分を積極的につくるとともに、そのための教員の意図的なしかけや準備を水面下で工夫する。
    ・校訓(=学校教育目標)と直結した活動、人のために自分は何ができるかを考えた活動を工夫する。
    ・委員会活動も総合的な学習の延長ととらえ、活動がマンネリ化しないように工夫する。
    ・リーダー層の育成を図る。→3年生は2割、1・2年生は1割から1割5分を目指す。
    ・Q-Uテスト等を有効活用し、親和的な人間関係づくりを推進する。
    ②表現力を育成する。
    ・特別活動の様々な場面も表現力を育てるよい機会と考え、委員会連絡や全校集会での発表などは原稿の棒読みではなく、臨機応変に味わいのある話し方ができるように導く。
  (10)部活動
    ①心身の調和的発達を見据えた「素直な心とやる気」を育成する。
    ・競技スポーツにおいては、「このチーム、この子に勝たせてやりたい」と思われるような態度、マナーを醸成する。
    ・質の高い集団の育成に努力し、大規模校をひっくり返す心意気を持つ。
    ②異学年交流を通しての良好な人間関係づくりを促進する。
    ・先輩・後輩あるいはレギュラー・補欠等の関係の中で、我慢や葛藤なども体験させながら、学年を超えた健全な人間関係を構築する。