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日誌

海洋科2年 オーストラリア国際航海 10/22の様子

2019年10月23日 11時06分

海洋科2年 オーストラリア国際航海 4日目

正午位置:N28°‐21.8′ E128°‐22.7′ 風向:ESE 風力:3 天気:bc 気圧:1012.2 気温:25.6 水温:26.7

 航海実習4日目、鹿児島県の南の海域、穏やかな揺れで皆起床しました。夜明けは、6時半ぐらいですので、起床時外はまだ暗く、部屋の片づけをしたのちにプロムナードデッキに集合し、デッキウォッシュを行います。
今日は、曇り空で遠くに雨雲が見られ私たちの針路にかかっています。ちょうど8時くらいに周辺海域が真っ暗になり突如、激しい雨が若鳥丸を襲います。視界も悪くワイパーを最速にしても見えにくい状況で、航海当直を行う生徒の表情にも不安と言う雲がかかった状況でした。幸いにも1時間くらいで雨雲をぬけると青空が広がり、先ほどの雨がまるで嘘のように感じます。徐々に外気温も上がり始め、秋から冬ではなく、また夏に逆戻りしています。日本に帰国する頃には、大山は、初冠雪を迎えているのではないでしょうか。
 今日の午後は機関室で、パッキンの作成を行いました。機関部乗組員から船内で使用するパッキンの作成作業を行いました。船内には各部が故障した場合それに対応する各部品が保管されていますが、全て積み込んでしまうと大変な量になってしまいます。そのため資材から必要になった各種部品を手作業で作成しなくてはなりません。
 ですから、それらの部品を作る技術と知識が求められるわけです。学校の授業では知識的なことは学習しますが、技術的なことは今回の実習で体験し、その技を習得していきます。生徒たちは、戸惑いながらも船員の指示を仰ぎ手先を動かしながらパッキンを作成しました。今の時代お金を出せばいくらでも物は買えますが、いざという時に自分の力で物を作るということは船乗りにとって重要な仕事の一つとなります。将来たとえ船員にならなくても身近なものを活用して対応する力は、彼らにとって素晴らしい糧となることと私は感じております。また、この航海では色々な体験をしていきますので、彼らの成長を見守りながらサポートしていきたいと思います。



        機関当直の様子


      パッキンを作成しています