海洋科3年生 沖縄潜水航海実習の様子 No.3
2016年7月7日 13時09分風向:東北東 風力:3 天気:晴れ 気圧:1017.4 気温:30.4 水温:27.5
<指導教官からの日報>
昨夜10時30分の気象FAXを受信し、今後の日程を決断しました。台風1号が沖縄に接近しているため、本当に残念でなりませんが7日、8日のスクーバダイビング・マリンスポーツを中止します。今後は安全な海域で錨泊、9日那覇入港に合わせて錨泊地を出発します。出港前日に発生した台風1号は徐々に勢力を蓄え、7日に沖縄に最接近する模様、8日はうねりも残っており、実習海域での安全も確保できない可能性が高いことから、実習生の安全を最優先に考えての苦渋の決断です。朝8時のミーティングで話しました。実習生はさぞ悔しく残念だったことと思います。ケラマブルーの海を楽しみに4日間がんばってきたのに・・・。それは集中訓練で指導してくださった先生方や、応援してくださった乗組員の皆さんも同じ。船長は台風の進路と勢力によっては実習が可能になるかもしれないと、ギリギリまで考えて下さいました。この学年は2年生のイカ釣り航海でも台風避難、オーストラリア航海でも2つの台風の間を抜けていくという経験をしていますので、『人間は自然にはかなわないし抗えない、実習生の安全が確保できるなら予定を変更する。そして、いまできることを最大限やる。』という姿勢があります。だから納得はしてくれています。そして大人たちが自分たちのために最大限できることをやっていることも知っていますので「でもさぁ、先生が一番悔しいと思っとるよね」と言ってくれたり、「集中実習で学んだ支え合うことを残りの航海で活かしていきたい」と感想に書いてくれます。ある生徒はいつになく元気に振る舞っていましたが、きっとみんなの沈んだ気持ちを少しでも明るくしようとしていたのだと思います。今、実習生たちのこうした優しさに助けられています。
20:00当直終了、心の整理と疲労回復のため明朝8時まで当直はお休みにしました。ミーティングでは差し入れにいただいたジュースとアイスを出し、明日からまた今できる最大限のことをやっていこうと確認しました。
体調不良は1名で、昨日から痛み止めを飲んでいます。集中訓練では他の生徒の見本になろうと頑張っていましたので、スクーバができないと予感し始めた頃から緊張感が切れ、疲れが出たのかもしれません。
クロスベアリング 素振りをする野球部員
アイスをほおばる
「おにぎり屋さん、おにぎり4つちょうだい」「はいよ」