実習の様子は公式SNSで配信中!!

咲かそう未来!!
【公式】SNSで情報発信中!!

インスタ   フェイスブック   XYouTube メルカリオープン

日誌

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子No.5

2016年7月11日 08時03分
3年生 7月8日(金)の正午現在の様子 (トカラ列島周辺)
風向:南 風力:5 気圧:1008.3 気温:29.3 水温:27.1

<指導教官からの日報>

実習9日目、朝6時に錨を揚げて那覇へ向け出航しました。波高4m~5mの時化にあって実習生はしんどい時間を過ごしています。この波高はイカ釣り航海や、オーストラリア航海の4日目から7日目と同じくらいです。昨夜から荒天に備え準備し、朝ご飯は全部食べるように指示。案の定鹿児島湾をぬけたときから、湾外に出たことがはっきりと分かるほど揺れはじめ、ブリッジは何度も潮をかぶっていました。船橋当直は立っているのもしんどい、機関当直は油の匂いに吐き気をそそられる、食当は一つ作業が終わると座り込む、そんな状態でしたがなんとか昼食まで粘りました。昼食後もう一段階波が高くなり、立て続けにトイレに走り込みます。読書の時間に本を読んでいるのはわずかで、あとは伏せている、という状態でした。船酔いの苦しく辛い思いは何度味わっても苦痛でしかたありません。一瞬思い浮かぶのは「ここまでして沖縄に行きたいのか??」という気持ち。しかし「いやいや沖縄に行くことが目的なんじゃない、船で生活することが目的なんだ」と思い返し、当直や食当、掃除を頑張っています。食当や掃除では船酔いで対応できない班を酔っていても動ける実習生が手伝っていて、2年生のオーストラリア航海から大きく成長していることを実感しました。特に2名が別人かと見紛うほどの成長ぶりです。2年の時はあんなに帰りたい、船はもういやだ、当直行きたくないと我が儘ばかりだったのに、今回は周りを助けて動ける存在になりました。今日のような揺れであればベッドから出ることすらできなかったのに、今日は船橋当直に行きました。2時間のうちほとんどがトイレで、たまにワッチをしていたということだそうですが、「船酔いひどいけど当直どうする?」と聞くと自分から「当直に行きます。」と言いました。19時半には静かな船内になり「あぁ今日は早く寝れるな」と思っていましたが20時頃奄美諸島の西側を通り始めると波高は2m~3mと揺れも小さくなり、食堂でトランプをしたり夜食を食べていました。

  
   船の外はどんな感じかな。               こんな感じです。
 
船酔いのときの食事当番が一番辛い?     昼食:食べられる時に食べておく