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日誌

海洋科3年 沖縄潜水航海実習No.7

2016年7月11日 23時27分
3年生 7月10日(日)の正午現在の様子 (沖縄県那覇港)
風向:南 風力:3 天気:曇り 気圧:1007.1 気温:31.1 水温:29.1

<指導教官からの日報>

実習11日目、今日は沖縄本島の研修です。さてまずは一番楽しみにしていた美ら海水族館。この水族館へ来るのが夢だったという実習生も何人もいて、お目当ての生きものや黒潮水槽の前でずーっと観察していました。これで3つ(海響館、桂浜水族館、美ら海水族館)の水族館に行ったことになりますが、学年が上がるにつれて興味関心が高まり、見学する視点がより専門的になっていると感じました。次に嘉手納町の道の駅かでなへ。日曜なので米軍機は飛んでいませんでしたが、平日毎日朝から方まで航空祭、と思っていただければ、その騒音のすごさを想像していただけると思います。展示室では広い敷地のジオラマと、資料写真、資料映像を見て嘉手納町に住む方々との関係や問題点を知ることができました。最後に沖縄南部戦跡国定公園での研修です。車内ではガイドさんが、沖縄戦のことや愛する人をその手で殺さなければならなかった沖縄の人々の苦しみや悲しみを話して下さいました。そしてひめゆり平和祈念館では実習生と同じ年代の子ども達までもが戦争に参加しなければならなかったこと、友を置いて逃げなければならなかった苦しみ、子ども達を戦争に向かわせてしまった教師の苦悩を知りました。実習生達は神妙な心持ちで、しかし目をそらすことなくしっかりと見つめていました。中には当時の方々に想いを馳せ、涙が止まらない子もいました。私もここへ来ると悲しく、辛くなります。毎日友人や家族と楽しく笑って過ごしていた子ども達を戦場に連れて行かなければならない、生き残っても捕虜にはなるなと言わなければならない、親御さんに遺品を渡さなければならない。当時は戦争に向かう教育こそが正しいものであった。71年後の今がそのような時代でないことに幸せを感じるとともに、これから先もそんな時代にならぬよういつまでも平和であることを祈念してやみません。感想を書くコーナーでほとんどの子が熱心に記入していました。17歳、18歳のいま、これからどう生きていくのかを考えていたように感じます。戦争を経験した方々が少なくなっていくこの先、わずかながらも戦争を自分で見て感じて考える機会を持てたことに感謝しています。帰路の最後に『命こそ宝』という言葉を教えてもらい、隣りに座っている人同士でお互いに言いました。帰船後は、たまっていたストレスはすっかり解消され、誰に対しても優しくなっていて、滞りそうだった空気もすがすがしくなりました。明日は班別研修、琉球大学を希望している生徒は実際に大学へ行ってみます。その他、潜れなかったのでせめてビーチに行ってみる、首里城へ行ってみる、那覇空港へ行ってみる、モノレールに乗ってみる、市場でどんな魚が売られているか見てみる、国際通りで特産品を買ってみるなどなど様々に計画しています。



 
 美ら海水族館のタッチプール          黒潮水槽のジンベいザメ 大迫力
 
   お弁当のメニューを紹介します            嘉手納基地をみる
  
平和の心が波のように沖縄から世界へ伝わりますように  平和の礎