海洋科3年沖縄潜水航海実習の様子 №15
2016年7月20日 07時43分風向:西 風力:2 天気:晴 気圧1010.3ヘクトパスカル 気温26.0℃ 水温:25.6℃
実習19日目、小部湾から日本海へ向け関門海峡を通過しました。現在、明日の釣り実習の海域である隠岐那須の瀬に向けて航行中です。関門海峡では大きな船に挟まれながら早鞆瀬戸を通過、潮流は電光掲示板で7ノットとありましたが、昨年のオーストラリアの6ノットより緩く感じました。これから潮流が弱くなっていくからだったのかもしれません。1年生の頃は船に乗っているのがやっと、という様子だったのに、機関当直者が機関室と操舵室のやりとりをしっかり聞いていていろいろと教えてくれたり、船橋当直者が旗の揚げ降ろしをしています。寄港中は気持ちが高まって興奮冷めやらぬ、という感じでしたが、船が走り出すと通常の日程になり、ペースがつかめるのか安定しています。このままあと何日もこうした生活が続きそうな気がしていますが、残り2日。あっという間の19日間でした。今日は昨日風呂で大騒ぎした実習生5人が罰直で生徒居住区の床を磨きました。『人に迷惑をかけたらそれを反省し、人の役に立ち、感謝されることをする』というのが罰直の目的です。誰もが狭い船内でストレスを感じながら、これは嫌だ(例えば野菜を残さず食べる、自分で洗濯をする、朝6時に起きて夜10時半に寝る、深夜の当直、あの人のこんなところが解せない、などなど)と思いながらも、ある程度までは理解して、我慢して生活しています。だからチームとして同じ方向に向かっていくことができるようになり、責任感や忍耐力が培われていくのだと思います。みんなで生活している以上、まじめに生活している人たちが不真面目な言動の被害を受け、損しっぱなしではやるせない。ですから反省の機会を作っています。黒くなっていた床は見違えるようにきれいになり、丁寧に誠実に取り組んだことが伺えました。実は実習生の1人は3回目の罰直でした。1回目の罰直は理不尽だ、と思いながらやり、2回目に罰直は理不尽ではないと説き、納得してやり、3回目は自ら反省し「床をピカピカにします」と宣言して取り組んでいました。3年の航海で3回も罰直、これはこれでどうかと思いますが、自分の行動を見つめ直し、成長する機会となったのなら幸いです。明日は航海終盤の2大イベント、底釣り実習と船内大掃除です。当直も残り数回、航行中の当直は残り1回。いよいよ本当に、最後です。
関門海峡通過 旗旒信号降納
生徒食堂清掃