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日誌

下関航海のようす

2017年5月12日 10時38分
1年生 若鳥丸は昨日夕方、下関を出港し本日は釣り実習を行っています。

5月11日(木)の日報より
風向・風力:東・3  天気:晴  気圧:1014.7hPa  気温:21.2℃  水温:18.1℃

昨夜からの波は全く弱まることがなく、寝ていても体が浮き上がったり、大きな波が来て船底にぶつかって「ドーン」という大きな音と衝撃で、何度も目を覚ますことになりました。今朝になっても船の揺れが大きかったため、デッキに出て行う体操とデッキウォッシュは中止としました。朝食もあまり食べられない様子でしたが、食後は関門海峡に近づいていたため揺れもおさまり、それまで船酔いで苦しんでいた生徒たちも元気になりました。時化のため船のスピードが上がらなかったようで、予定よりも遅れて下関に入港しました。到着して急いで観光バスに乗り込み、西日本ニチモウへ見学に行きました。運転手さんが、下関の観光名所や壇ノ浦の戦いなどの歴史について説明してくださいました。私も学校の朝読書で「海賊と呼ばれた男」や司馬遼太郎の長州藩に関する歴史小説を読んでいたので、とても興味を持って聞くことができました。読書は旅を豊かにするものだと改めて感じました。

午前中に行った西日本ニチモウでは、はじめに底引網と巻網の実験水槽を見学し、網漁具が水中でどのように広がって魚を獲るかがわかり、網漁業への理解を深めました。さらに今年度は、新しく開発された網も見せていただき、漁獲物の付加価値を向上させる研究についても学ぶことが出来ました。見学の後半は網の製造工場を見学して、生徒も「なぜ工場には女性が多いのですか」「巻網の価格はどれくらいしますか」と積極的に質問し、価格を聞いて「鳥取だったら家が何軒も建てられる!!」と驚いていました。

昼食は関門海峡を望める公園で弁当を食べました。昨夜から吐いてばかりで空腹だった生徒にはとてもおいしく感じたようです。午後からは下関市水族館(海響館)に行きました。マイワシの大群を真下から見上げる展示やアザラシのショーが人気で、売店では家族や部活動の先輩にお土産を買う姿が多く見られました。見学を終えて観光バスで港に戻って若鳥丸を見て生徒達が言った第一声は「若鳥丸に乗らず、このままバスで帰りたい!」でした。初めての航海実習の初日が、かなり厳しいコンディションだったからでしょうか。しかし、運転手さんから「残りの航海もがんばって来てください」と言われると、「はい!」と元気よく返事をしていました。下関を出港してしばらくは波が高く横揺れが激しかったのですが、進路を東北東に変えると追い波になり、生徒達も船酔いから解放されました。とても充実した寄港地研修を行うことが出来て良かったと思います。
 
入港時に見えた門司の街並み   底引網実験を見学
 
巻網が水中で広がっていく!    関門海峡を見ながらお弁当
 
海響館のアザラシショー       かわいいペンギンに癒やされました。