第2学年瀬戸内航海6月14日
2018年6月15日 11時40分6月14日のようす
風:ENE/4 天気:曇り 気圧:1008.3 気温:21.3 水温:22.2
10:40に関門航路に入ったため、船長コースの10名は全員が航路学習のために船橋に入りました。周囲の見張りをしていると、若鳥丸の後方に紅白の吹き流しを掲げた船が近づいてきました。これは巨大船が通ることを知らせる針路警戒船です。そしてその船は若鳥丸の真横にピッタリつけました。見張りをしていた生徒が「あの船こちらに手を振っていますよ」と三等航海士に報告すると、「あれは同級生が乗っている船だ!」と言って船橋の外に出て手を振られていました。その後、大型のコンテナ船が若鳥丸を追い越して行きました。
また関門海峡で水産高校の実習船ともすれ違いました。船名を調べてみると「進洋丸」とありました。宮崎海洋高校の実習船で、神戸に向かっていることがわかりました。航海士から「お前たちと同年代の実習生が乗っている船だぞ」と聞くと、ブリッジの外に出て双眼鏡をのぞきながら手を振っていました。船長コースの生徒は航路学習で船長や航海士から実物を見ながら多くのことを学ぶことが出来ました。教科書だけの知識ではなく、緊張感を伴いながら実際に船に乗って学ぶことの重要性を改めて感じました。
日本海に出た後は、東から大きなうねりが続き、船が縦に大きく揺れるようになりました。ほぼ全員が船酔いとなり、トイレには嘔吐袋が山のように積み上げられることとなりました。しかし、船酔いに耐えながら必死に当直業務をこなしている姿を見て、頼もしく感じました。夕食はほとんど食べることができていませんでしたが、この揺れも明日の早朝まででおさまるはずなので、もう少しの辛抱です。