日誌

海洋科1年生航海実習 3日目

2022年7月18日 12時16分
1年生


7月15日(金)

 3日目、下関出港です。綱外しをしてくれた方々に、大きな声でそろえて「ありがとうございました!」と言うと、綱外しの方が大きく手を振ってくださいました。こうして様々な方のお世話になり、下関での実習を行うことができました。下関、門司でお世話になったみなさま、ありがとうございました。また、若鳥丸の近くに停泊していたJOGMEC(ジョグメック)の海洋資源探査船「白嶺」の皆さんも、手を振って見送ってくださいました。生徒に海底にある鉱物資源の調査をするために掘削機が搭載されていることなどを説明すると、しっかりと聞いていました。出港後は右手に巌流島を見ながら関門航路に入りました。「あ、あれ巌流島だ。」入港するときには航路の浮標も他の船も、巌流島も、今日は海にあるいろいろなことがよく見えていました。寄港地での経験が視野を広くしたんだな、とうれしく思います。六連島を抜けて日本海へ出るとじわっと揺れてきて、数人が船酔いになりました。それでも船橋当直や機関当直、食事当番の業務に果敢に取り組み、初日よりも早く船酔いから回復するなど、かなり鍛えられました。初日に比べてたった2日でずいぶん実習生らしくなったものだな、という印象です。夕食はステーキ、船酔いの人は食べないだろうと思っていましたが、「おいしそうだったのでつい食べてしまった」そうです。「それを食べれたらもう元気だよ!」と返しておきました。
 19時からは明日の下船に備えて抗原検査を行いました。ところが、時間通りに始められたのは、10人でした。他の10人は「検査前の決められた時間までにうがいか歯磨きをして、その時間以降は飲食をしてはいけない」という約束を守れなかったためです。船を動かすには、それぞれが自分の役割に責任をもってあたることが一番大切です。時間を守る、注意されたことやルールを守る、些細なことかもしれませんが、この積み重ねがみんなの安全と衛生、健康につながります。そう自覚を持って実習に当たってきた生徒にとっては当たり前にできることですが、自分勝手でほかの人のことは考えずに生活をしてきた人にとってはとても苦しい生活だと思います。あと残り1日、そこを何とか乗り越えてしっかり頑張ってほしいです。
検査の結果は陰性でした。予定通り下船します。


        陸上部 朝の練習


       フェンダー作業見学


     船橋当直、日誌を書いています


         ステーキに夢中


        ステーキ美味しい


      実習日誌を書いています


卒業生(水産大学校練習船「耕洋丸」の乗組員)が来てくれました。