海洋科2年生 オーストラリア国際航海
2013年11月17日 17時27分【11月15日(金)の日報】
航海20日目、今日でケアンズともお別れです。生徒たちは朝から少し寂しそうにしていました。昨夜もケアンズにまた来たいという生徒が多く、彼らにとってはとても充実した日々であったと思います。それぞれが、まだまだやりたいことを残し後ろ髪引かれる思いだったと感じます。
出航後、昼食を取り通常の船内生活に戻りました。船内はいつもよりも少し静かな気がします。課題をやる生徒や6級海技士機関の学習を行う生徒もおり、各自が何か目的を見つけて行動できるようになったと思います。ここまで振り返ると実習日程も折り返しを迎え、後2週間ちょっととなりました。生徒たちは次の入港地である下関に思いをはせながら頑張っています。夕方のミーティングの時にケアンズで行った活動の中で1番良かったと答えたのはやはりグレートバリアリーフでのシュノーケリング実習でした。クラスの9割の生徒が満足したようです。特に今年はウミガメが多く見ることが出来たことと、小型でしたがマンタ(イトマキエイ)を見ることが出来た事が決め手になったような気がします。マンタは今回実習を行った海域では初めて見たとガイドさんから説明があったので今年の生徒は運が良かったと思います。2番目はキュランダ高原でした。やはりカンガルーやコアラを間近で触れることが出来るのでそれが良かったようです。明日から、デッキワークやエンジン整備があるので、そちらも頑張ってもらいたいと思っています。
【11月16日(土)の日報】
航海21日目、今日から通常の船内生活に戻りました。昨日より若干の船酔いをする者もいますが、海況は安定していました。海洋技術コースの生徒は引き続き6級海技士(機関)の新たな問題に対応すべく頑張っています。20日・25日・27日に模試を行います。徐々にハードルを上げていきますので、そろそろ挫折しそうになると思いますが頑張らせたいと機関部の方々と相談しています。本日の実習内容は、作業班の8班は小型船外機の分解組み立て、9班が清浄器の清掃を行いました。9班の生徒は機関部の方にお任せし、私は8班の生徒と共に船外機を担当しました。以前行った班もそうでしたが、初めは工具をうまく使えずにいましたが、徐々に慣れはじめシリンダヘッドの部分を取り除きピストンが見える所まで分解する事が出来ました。ピストンの動きについて授業で行った内容を思い出させながら説明し、生徒たちもしっかり学習することが出来たと思います。組み立ては分解以上にスムーズに組み立てることが出来ました。8班の中には船長コースの生徒もいますが工具を使うことは、将来色々なところでありますので参加させました。
夕方のミーティングでは、ケアンズを出港してから若干中だるみを感じましたので注意をしました。まだ、消灯後の生活態度が出来ていないためもう少し考えて生活をしてもらいたいと伝えました。また、佐藤船長からも、もう少しきちんとするように注意がありました。それとこの航海では、「なかなか星を見せてあげられないので深夜当直時などチャンスがあれば是非士官に見せてもらいなさい。」とアドバイスをいただきました。私も機会があれば見せてやりたいと思っています。昨日も今日も晴れているのですが月が明るすぎて星を見ることが出来ず残念な思いでいっぱいです。以上で本日の日報を終わります。
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