イカ釣り航海 4日目
2014年9月10日 08時35分操業海域にて漂泊中
35-03.9N 131-38.0E 外気:25.5℃ 水温:25.0℃ 風向/力:SW/2 気圧:1008.1hpa
天候:bc コース:drifuting 速力:-----kt 雲量:3 視程:20-50km 波方向:SW/240 波高:0.5m
波周期:1 Dist:----miles
【9月9日(火)の日報】
本日も海は穏やかで、波高は0.5mなのでほとんど船は揺れません。生徒たちは船酔いもなく、食事をしっかり摂ることができています。このイカ釣り航海は、他の航海と違って1日4回の食事があります。食事当番は1日ごとに交替していますが、食事の準備と片付けの繰り返しでまとまった睡眠がとりにくいので、食事当番にあたった生徒は悲鳴をあげています。私もイカ釣り航海は3回目ですが、過去の航海を思い出しても1日4回の食事を食べるのはたいへんで、残してしまうこともあったのですが、この航海では食事が進み残すことがありません。それは、司厨長がメニューを工夫されているからだと感じます。その工夫とは、1日に1回は麺類が出てきます。例えば、カレーうどん、パスタ(クリームソース・ミートソース)、焼きそばなどです。そのため、食事のメニューのバリエーションが多くなるとともに、使用する食器の数も少なくなり、食事当番の負担も減っていると思います。体調を崩す生徒がいないのも、こういった食事面でのサポートのおかげではないかと思います。
昼前にクジラが船の周りに現れて付近をうろうろしていました。背びれが小さかったので、最初はイルカだと思いましたが、体長3~4mと大きく体型を見ると小型のクジラであることが確認できました。このクジラを見た生徒は、残念ながら船橋当直で見張りをしていた2名だけでした。しかし、イルカやクジラはイカ釣り漁業の大敵で、集魚灯でせっかくイカを集めても、イルカやクジラが現れるとほとんど釣れなくなるそうです。今日の漁場は当初、島根県の益田沖を予定していましたが、これを見た船長の判断で、さらに沖合へ移動しました。
実際にイカ釣り漁業が始まると、天候は曇りだったため満月を雲が覆って隠してくれています。さらに、海を見るとイワシらしき小魚の大群が、船の周囲に集まっています。生徒の手釣り仕掛けにもスルメイカがかかってきます。通信長から「今日はいろんな条件がそろっているから期待できますよ」とうれしい情報をいただきました。「よし、今日こそは大漁だ!!」と思ったのですが、しばらくするとパラシュートアンカーのロープに右舷側の自動イカ釣機の仕掛けが引っ掛かり、途中で全部切れてしまうというトラブルが発生しました。ほぼ無風だったためです。その後、生徒は1時間以上イカ釣りができず、ボーッとすることになりました。実際の釣果のほうも不漁となり、スルメイカ80匹、シロイカ7匹、合計87匹の水揚と残念な結果となってしまいました。
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