海洋科オーストラリア国際航海No.30
2014年11月17日 13時43分11月16日(日)の正午の状況< 南硫黄島西方海上北上中>
航海距離 2523.5miles、速力11.18kt、 針路333°、風向ENE、風力4、天候曇、
気圧1011.2hPa、気温29.5℃、水温29.2℃、風浪5
【11月16日の日報】
昨日の夜からうねりが大きく、船は上下左右に大きく揺れるようになりました。ベッドで寝ていても、時々体に強い重力がかかったかと思うと、ふっと浮かぶような感覚に襲われます。日本が近づき、笑顔の多かった生徒たちも「この揺れは何日続くんですか?」「揺れが激しいので自分の部屋には戻りたくない(1号室)」などと言っています。しばらく凪が続いていましたが、再び船酔いになる生徒も5名程いました。
今日はうねりの大きい中、この航海2回目の海洋観測を行いました。前回、調子が悪かったCTDですが、今日も最初はうまくデータがとれていなかったのですが、乗組員の方に電池交換などの整備をしてもらうと、データがとれるようになりました。当初は水深1000mまでCTDを沈めて、水深ごとの水温・塩分を測定する予定だったのですが、メンテナンスやテストに時間がかかったため、半分の500mまで沈める形となりました。本日も透明度は40mもあり、観測した生徒達も「まだ透明度版が見えるぞ」と驚いていました。プランクトン観察も行い、太平洋の外洋でしか見られないようなプランクトンの発見を期待しましたが、今回の観察では、日本海でもよく見かけるプランクトンが多かったです。
下関入港に向け、残りの課題を仕上げたり、書き忘れた日誌を書いたりしている生徒が多くみられます。下関で上陸できるよう、船の揺れに耐えながらがんばってくれています。
プランクトンの採集
CTDによる観測