沖縄潜水航海No.4
2015年7月2日 22時05分
「オーストラリア航海の時より揺れていませんか?」と生徒から聞かれるほど激しい揺れが続いています。波の高さは3~4mですが、船の前方から波が来るので縦に大きく揺れています。船首近くにある男子トイレは上下によく揺れるので、船酔いの生徒は行くのを嫌がります。「トイレに行きたいけど、あそこは揺れるから行きたくない」と言っています。また、自分の部屋が船首の近くにある生徒は「自分の部屋は揺れるから帰りたくない」「生徒食堂が揺れなくていい」と言って、生徒食堂から動きません。
船長コースで当直班の生徒はさらにたいへんそうです。船橋の窓には頻繁に波しぶきがかかり、前方が見えなくなります。また、当直を終えた生徒は「船橋にいると内臓が浮き上がる」と言っています。船橋当直をしていた多くの生徒が、トイレに行くために嘔吐袋をもって船橋から降りてきたり上がって行ったりするのをよく見かけました。この揺れのため、船のスピードが大きく落ちています。昨日は12ノット近くあった船速が、今日は7~8ノットになっている時が多くありました。その結果、今日の夜に到着予定だった慶良間諸島ですが、明日の明け方に到着することになりそうです。そのことを生徒に伝えると、「お願いだから、もっとスピードをあげてくれ~」と祈るように言っています。その願いが通じたのか、夜になると波が若干落ちて船速も12ノットに回復しました。やはり穏やかな海況での航海の方がいいですが、酔ったり吐いたりしながら苦労して到着した慶良間諸島は、きっと生徒たちにとっては楽園のように見えると思います。生徒の当直も20時で終わりにしていますので、明日のダイビングやマリンスポーツを充実させるために、しっかり睡眠をとって体を休めてほしいと思います。生徒の健康面ですが、ほとんどの生徒が船酔いですが、風邪などの体調不良の生徒はいません。