オーストラリア国際航海No.17
2015年11月2日 11時02分正午位置 さんご海(S14°-15.0 経度E148°-54.1)
風向/力SE/5 天候bc 気圧1013.3hPa 外気26.5℃ 水温26.6℃

さんご海へ入りました。昨夜からうねりを受けて船体は大きく揺れています。これまで凪だったので再び船酔い?かと思いましたが、みんな元気に過ごしています。今朝から船首にはオーストラリアの国旗が掲揚されました。オーストラリアへ入国する意志を示しています。位置情報の通知や、AISに出る船舶情報の目的地、VHFで聞こえるやりとり、鳥の群れなどなど、ケアンズを近くに感じています。学習・作業班も各部屋と船内の大掃除をして、入港に備えました。昼過ぎから東オーストラリア海流にのったのか、SWの潮を受けて速力も速くなり、13ノット代で走っています。これまでこんなに潮にのることはなかったと伺いました。今航海全体的に速力が出ているので、船底の付着物が少ないことが影響していると考えられます。
今日の食当はあの4号室。罰直以降3人の絆は深くなり、互いに起こしあったり、声を掛け合って掃除や食当をするようになりました。2週間というぼーっと過ごせばあっという間の時間ですが、船に乗ると今までできなかったことができるようになっていきます。学校にいる海洋科の先生からのメールも全員の前で読み、これまでの実習生が培ってきた信頼を崩さないよう、もう一度念押しをしました。それを聞いてある実習生は、「できている人はできていない人を心の中で『なんだあいつまた怒られているのか』などと思うのではなく、自分も同じようなことをしているのではないか、と思ったり、他の人がきちんとできていないのならできている人が注意したりすることが大切だとわかりました。」と書いていました。素晴らしいと思います。こういう気持ちで周囲が動いて、もっともっとみんなが成長していく。そんな期待が持てるケアンズ入港前夜となりました。
揺れの中、階段を洗います
SWの潮流に乗って、速力13.1ノット
位置通報のための推測位置を出した生徒の感想