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日誌

オーストラリア国際航海No.18

2015年11月2日 17時07分
2年生 平成27年11月2日(月)
 正午位置 ケアンズ(S16°-55.5 経度E145°-46.8)
 風向/力NNE/3  天候bc  気圧1014.3hPa 外気27.8℃ 水温27.7℃
本日の午前8時45分にケアンズに到着しました。
多くの実習生が異国の地に初めて上陸することになります。
日本では味わうことのできない充実した寄港地研修になることを願っています。


絵文字:鉛筆
11月2日(月)指導教官の日報

 実習17日目、出港してから2週間が経ちました。本日8:45、全員事故なく、ケガなく元気でケアンズに到着しました。昨日の南西の潮はグラフトンパッセージを過ぎても続いていて、少し早めにパイロットステーション(水先人が水先要請船と合流して乗船するために設定された水域)に到着することを見越して、朝食、実習生のスタンバイも早くし、全員でパイロット(水先人)を迎えました。起床時に山々が見えたので「あれがオーストラリア大陸だよ」と言うと「オーストラリア大陸はでかいですね」と寝ぼけ半分で返答していましたが、いざパイラー(水先人)乗船となると目を見開いて「かっこいい!!」と喜んでいました。その後船長類型は船橋で入港の見学。少しでも舵を取り違えると浅瀬に乗り揚げてしまう狭い水路を通りますので、船橋は緊張感いっぱいです。当直者はブイの通過時間を海図に記入しながら周囲を見張っていました。海洋技術類型は左舷で行き違う船に大きく手を振ってご挨拶。後日お世話になるダイビングボートともすれ違いました。またNAVY(オーストラリア海軍)ともすれ違い、半旗と敬礼でご挨拶しました。船にはいろんな挨拶があり、言葉は通じなくてもこうしてお互いを尊敬し合う気持ちを表現することができます。あちらも笑顔で手を振ってくれて、貴重な体験でした。入港スタンバイがかかり、ここからはピリッと入港の顔。岸壁には校長先生がお出迎え、ありがとうございます。フェンダー作業も位置合わせが難しかったのですがやり遂げました。ここで実習生が「なんでケアンズのフェンダー作業はこんなに難しいんだろう?」と過去の水島、高知の時と比べて考えていました。綱を取るビットの間隔が日本とは違うこと、それに合わせた操船をするため、いつもとは違うので難しいことを話しました。また、「なんで日本のフェンダーはゴム製なのに、ケアンズは木なんだろう?」とか「なんでケアンズの船は双胴船ばかりなんだろう?」とか、『日本と違うこと』に気づいて考えている子もいて、こうした視点はやはり外国へ寄港しなければ持てないよなぁ、と思った次第です。本や映像でも疑問に思うかもしれませんが、自分で見て聞いて感じることが重要だと感じます。その国、その土地の自然や文化、環境に合わせた船、岸壁になっていることを学ぶ絶好の機会でした。無事、入港作業を終えて埠頭に響くほどの大きな声で「ありがとうございました!」と挨拶、すごいなぁ、と思いました。そして入国審査。イミグレイションでは税関の職員と対面してチェックを受けている最中緊張、終わるとほっとしていました。赤道祭で丸坊主にした実習生も無事通過しました。最後はみんなで「Thank you so much!」と挨拶。挨拶にかけては言うことなし!実習生の号令に任せておけば素晴らしい挨拶をしてくれます。昼食前に校長先生から「自然と一体になって航海をしてきたからこそ大きくなった」と言っていただき、昼食後はいよいよ上陸。13:30の予定でしたが、食当の片付けも部屋の掃除もとっとと終え、13:20より下船許可としました。三々五々街へ出て行き、大きく羽を伸ばしてきたようです。明日はキュランダ高原研修。世界遺産の熱帯雨林を見てきます。どんなことを感じてくれるのか楽しみです。



総航海距離 7472.82km

グランフトンパッセージからケアンズ

 朝のデッキウォッシュ入港前、念入りに

 待ちに待った入港です♪

 フェンダー作業おもて班

 位置合わせ、任せます

    初上陸だ!

上陸のときはいつも行列になる

  いってきまーーーす!!

   街のベンチで一休み